新宿ピカデリーの長い長いエスカレーター。
新宿ピカデリーで映画を見ることが多い。以前の住まいは新宿区だったし、今の住まいも新宿駅まで乗り換えなしで行けるので、とても便利なのである。そして、指定席をとるシステムもうまいことできているし、館内もきれいなので、よく利用する。つまり、僕は新宿ピカデリーがそこそこ好きなのである。
しかし、苦手な部分がある。それは、新宿ピカデリーの客層。とにかくガサツな客が多い。有楽町界隈の映画館と比べると、明らかにガサツな客の数が多いのである。
さらに、嫌いなのがあの長いエスカレーターだ。
11階に登っていくときなど、「地震がきたら、きっと死んでしまう」と本気で思う。そして、最も嫌いなのは、上映後の下りエスカレーターだ。
若いカップルが自分の近くにペッタリと寄り添ってエスカレーターに乗り込む。いったん、ここで前後に若いカップルが乗り込むと、ほとんどの場合、一番下の階まで、ずっとこやつらと一緒なのだ。そして、映画が終わった後のカップルは必要以上に饒舌なのである。
「ねえ、おもしろかったよね」「そうだね」という会話ならいい。ちょっと映画に詳しそうなシネマテーク男子などの場合、「ちょっと監督の狙いが高尚すぎだよね」なんて話出す。女子は何にも聞いていないのに、「ほら、途中主人公が恋人と別れるシーンがあるでしょ?あそこはさ」と持論を展開しはじめる。こうなると、とまらない。こちらは映画の余韻を楽しみたいのに、延々とくだらない映画評を聞かされることになる。
新宿ピカデリーの長い長い下りエスカレーターは、とても辛い下りエスカレーターと化すのである。さすがに、自分が大好きな映画をすぐ近くでけなされたりすると腹が立つ。しかし、そんな会話をしているカップルを見ると、女子のほうも若干鬱陶しそうな顔をしてるように思えるのだが、どうなんだろう。というか、「鬱陶しいぞ、お前」と女子に言って欲しいと念をかけていたりする。
植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在、オフィス★イサナのクリエイティブディレクター、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京神楽坂で暮らしてます。
★これまでの植松さんの記事は、こちらからどうぞ。
わに
『新宿ピカデリーの長い長いエスカレーター。』
画像検索しちまいました(笑)
映画を見終わった後 同じ方向に流れている人の感想は まっ許せます。
でも
これから 見るぞ って時に
すれ違った人(見終わった人)の感想が聞こえてきたら。。。。。ムムムム。。。
「あの人が犯人だったなんて」 と オチでも 聞こえたもんなら
エスカレーター 飛びうつって ぶん殴ってやります。。。。できないけど
(ってか 飛び移るほどの運動能力ないけど・・・・)
話をぶり返すと なんなので オブラートに包んで 毛布にくるみますけど
ワタシ
某関連の話題に対して ちょうどいい反応をするみたいで
いろんな 某関連の話題を耳に流し込んでます
『・・・・の娘とや・・・・』 を 最後まで知ってますし
『りんごのりの字を○にかえて』の替え歌も歌えます
(伝承者?にはなれないけどね)
そうそうとオヤジ化して受け入れるとしらけて続かないし
まっ失礼な と 反応すると そこで途絶えるし
適度な反応で 耳年増を楽しもうと思います (ってか マジな年増になっちまいましたが)
uematsu Post author
わにさん
僕は高校生の頃、図書館で推理小説を借りて、
ラストギリギリまで読み進めたところで、
ページの端っこに「犯人は◎◎です」という書き込みを見つけました。
膝から崩れ落ちそうになりました。
つまみ
同じく、図書館で借りた翻訳ミステリーの登場人物一覧のところに「こいつが犯人」と書いてあったことがあります。
読まずに返しました。
ずいぶん前のことです。
『アンネの日記』破損もいや~な事件だと思いましたが、これもかなり悪質というか、悪意の方向が不気味で、しばらくイヤな気分が残りました。
uematsu Post author
つまみさん
ねえ。ほんと悪質ですよね。
図書館と言えば、子どものころ図書館で借りた本の
あるページが汚れていて、そのページの隅っこに、
「お菓子を食べながら読んでいたら汚してしまいました。
ふいても取れませんでした。二度としないので許してください」
という書き込みがありました。
誉めてあげたいような、叱ってあげたいような。