サンタは誰とキスをしたのだっ!
もうすぐクリスマスである。クリスマスと言えば、クリスマスソングが欠かせないのである。クリスマスソングと言えば、山下達郎である。♫Oh〜サイレンナイッ ホリ〜ナイッ♪である。達郎でなかったらクロスビーである。♪ホワイトクリスマスッ♪である。なんなら仏教徒であるにも関わらず♪か〜なしみふうか〜く♪と歌ってしまうくらいである。いや、その♪か〜なしみふうか〜く♪がクリスマスにふさわしい歌かどうかも知らないくせに、である。
もう11月の半ばくらいから、ショッピングモールにいくとBGMがシャンシャンシャンシャンしているのである。で、BGMがシャンシャンしてくると思い出すのが、子どもの頃のクリスマスである。我が家は決して裕福ではなかったけれど、日々の食事に苦労すると言うことはなかったし、なんなら豪華ではなかったけれど、ちゃんとテレビも冷蔵庫もあって、レコードをかけるステレオもあったのである。
で、クリスマスなんてきっと子どもの頃には祝ったことなんてなかったはずのオヤジは、クリスマスの時期になると「なにかせねば」感をプンプンと匂わせ始めるのである。それを最初に感じたのがクリスマスソングであった。我が家ではクリスマスイブになるといきなりオヤジがクリスマスソングをかけるのである。そこそこの大音量で。きっと近所にも聞こえている音量で。
それは海外のクリスマスソングの定番を日本のコーラスグループが日本語で歌っているレコードだった。その中に♪ママがサンタにキスをした♪という歌詞があったのである。小学校の終わり頃になると、それが「ああ、父親がサンタに扮していて、その父親と母親がチューしたんだ」ということは分かる。しかし、まだ幼稚園くらいだった僕にはその意味が分からず、「子どもたちにプレゼントを渡しに来たサンタのおじさんが、その家のママにキスをしただとっ!!」となったわけだ。
だって、当時のイメージではサンタにおじさんとは言っているけれど、サンタといえばもうおじいさんだと思っていた。しかも外人だ。外人のおじいさんが夜中に煙突から入ってきて、よその奥さんにチューをする!なんたることだ。しかも、幼稚園児のチューは、知識もなにもないから、性行為の最上級レベルに等しい。僕にとってこの歌はサンタが間男をしに来た、という歌に聞こえてしまい、もうただただ恐ろしいホラーソングと化したのである。
いまでも、クリスマスになると、あの歌が聞こえなくても、あの歌を思い出し、サンタがママをかどわかしている場面を想像するのである。そして、ちょっと落ち着いて、もともとの歌の通り、サンタが自分の父親で、ただ母親とチューをしただけなんだ、というふうにイメージを置き換えて見るのだけれど、それはそれでまた怖かったりするのだ。
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植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在は、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師も務める。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。サイト:オフィス★イサナ
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きゃらめる
腹がよじれました(≧▽≦)
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