(45)これからは「マダム」として生きていきます
シルバーウィークに、パリとヴェネツィアに行ってきました。
(ベタな行き先ですんません…)
フランスは二度目、イタリアは初めてです。
何もかもが素敵~
いろんな人種の人がいて、
好き勝手な服装をしているのも新鮮。
あと、お店の人が、客と対等なんですよね。
呼んでも全然注文取りに来ないしね。
あくまでも「個人」。
うーん、ヨーロッパ~~
そして、おじさんが、かっこいい。
フランスのおじさんは、びしっとおしゃれだけど、
イタリアのおじさんは、隙があっておしゃれ。
そして陽気。
おじさんもイキイキしてるけど、
おばさんもキリっとしてました。
今回、印象的だったのは、
「マダム」と呼ばれたことです。
前回、20代前半で行ったときは、
「マドモワゼル」と呼ばれました。
チュイルリー公園の屋台でココアを買ったら、
「はい、お嬢ちゃん」という子ども扱いのニュアンスで、
「マドモワゼル」って呼ばれたんです。
でも今回は、
スーパーで買い物しても、
レジで「ボンニュイ、マダム」と声をかけられ、
乗継のローマ空港で、
「ワタシ、ココデ、ニモツ、ピックアップスベキ?」とカタコト英語で聞いても、
「ノン、マダ~ンム、あなた様のお荷物は東京へ直行いたします」
とすごく丁寧に答えられ。
「ヨーロッパでは年を取った女性が、
日本のようには蔑まれない」と、
知識として知ってはいましたが!
彼らが私に対して敬意を持っているというよりも、
そもそも「マドモワゼル」という言葉には、子供扱いのニュアンスが、
「マダム」という言葉には、敬意が、含まれている!
ということを、肌で感じた!! 多分!
日本では、「マドモワゼル愛」なんてペンネームのように、
乙女ちっくな言葉として使われる「マドモワゼル」、
半ば揶揄して年配の女性を呼ぶ「マダム」。
全然違ーーーう!!!
ヴェネツィアが舞台の映画『旅情』で、
宿の女主人(イザ・ミランダ)が、
アメリカ人のヒロイン(キャサリン・ヘップバーン)に言ってました。
「イタリアでは年齢は財産よ」
かっけ~~~~
しーびーれーるーーー
今まで、街で若い人を見ると、
「自分も若かったのになー」なんてちょっとだけ思ってましたが、
これからは違う。
「マドモワゼル」の時代もあったけど、
今は「マダム」なのよ、わたくし! オホホホ。