はたして楽しめるのか?!
寒い寒いと言いながらインフルエンザなどを心配している間にいつの間にか春がやってきたようです。急な暖かさに桜も慌てているのではないでしょうか?
さて、今月のお話は…。その桜の花見のこと。毎年桜の開花予想や開花宣言がニュースになり、名所と言われるところのにぎわいが話題になるくらい日本人は本当に桜が好きなようです。
では、私のように見えにくい日本人にとって桜の花見は楽しめるのかどうか。桜といえば代表的なのはソメイヨシノで、色合いは比較的薄いピンクですね。なので、私くらいの視力だと、昼間に見上げると空の色に溶け込んでしまってほとんど見えません。木の高さにもよりますが、だいたいの場合、手を伸ばしてもちょっと触るのも大変。そして香りもほとんど感じられません(桜は葉の方が香がするのですよね)。
ですが、夜になれば空が暗くなるのでコントラストがついて桜の花が白っぽく浮かんで見えてきます。ライトアップなどされていればなおよろしい、という感じです。
そう言えば数年前、桜の真っ盛りの時期に京都を訪れ、平安神宮を目指して桜の続く道(岡崎の琵琶湖疏水辺り?)を歩いたことがありました。
この桜の種類が何であったのか、たまたま私がそう感じたことか分かりませんが、ピンクの色が少し濃くてよく見えた記憶があります。もしかすると枝が低いところにあったためなのかもしれませんが、このときはお天気もとてもよく、清水寺近辺の大混雑とは違ってゆっくりと歩くことができて心地よかったことを思い出しました。そして今、この文章を書きながら確認のために開いたhpを眺めながら気持ちが吸い寄せられそうになっています(笑)。
見えない・見えにくい人には香の強い手に触れられる花。そんなイメージがあるかもしれません。かくいう私もフリージアや沈丁花、コスモスやマリーゴールドなどなどは大好きです。
けれど、見られなくても触れなくても季節を感じることができるのがお花見。仲間とわいわい、お腹もいっぱいになれば幸せです。職場の裏の坂道を登って行くとちょっとしたお花見スポットもあって、昼休みに声をかけあって出かけることが恒例となっています。短い時間ではありますが、そんな人と木もいいかなと思う今日この頃です。まあ、最終的には「花より団子」の私ですけれど…。