Posted on by Comet
浮世離れ
夏休み前までは、基礎分野がほとんどだったのですが
後期になって専門分野の課目が増えています。
「嚥下障害」とか「構音障害」とか「高次脳機能障害」とか。
グループワークの内容も専門的になってきましたよ。
たとえばですね。
「犬」という文字を見たあとで
犬の絵を指さすまでの間に
脳ではどのようなことが行われているか。
というようなテーマを与えられる。
学生は4〜5人ずつに分かれて
習ったばかりの「脳に関する知識」を総動員しつつ
難しい専門書や文献をうんうん言いながら読み
自分なりの考えを深めて、グループで検討していきます。
発表や提出の期限が近くなると
授業の空き時間に集まるだけじゃ足りないので
朝早く登校したり、放課後遅くまで残ったり。
みんな熱心だよー。
私も頑張ってついていっているんですけどね。
「どうしてこの絵が猫じゃなくて犬ってわかるの?」
「犬が動物だって知らなくても、絵を選べる?」
「文字が『犬』じゃなくて『イヌ』だったらどうなる?」
とか
「あ、犬の意味がわかった!」
「絵を見るってどういうこと?」
「だいたい記憶って何よ?」
なんてやりとりを延々繰り返していますとね。
ふと、我にかえるわけです。
ここ、浮世離れしてる……。
*そもそも、なぜ言語聴覚士を目指すことにしたのか。
長い長い理由はこちらをご覧くださいませ。
*オバ専キャラクターを描いてくれたのは
籔内美和(やぶうちみわ)
1978年大分生まれ、香川育ち、東京在住。
オフィス★イサナのデザイナー兼イラストレーター。
http://isana-ad.com
花緒
cometさんの学校のグループワーク、脳の働きを深~く掘り下げているんですね!
興味深いです~。
もし、興味深い授業だけ教えてもらえるとしたら楽しそうだな~と思ってしまいました(^^ゞ
知らない世界なので…。
失礼しましたm(_ _)m
Comet Post author
花緒さん、このグループワークは楽しいですよ〜(^ ^)
犬の例でいうと
ケガや病気で脳に障害が起こると、
これができなくなることがあるんですよね。
それの状態も脳の損傷した場所によってまちまちで
たとえば
「犬」という漢字をみて「犬の絵」を指させるけど
犬が動物の一種だということがわからなくなる人もいるし
「犬」という漢字を「いぬ」と読めて
「ウチでも飼ってますよ〜」とか語れるのに
「犬の絵」がまさにその「いぬ」のことだと認識できない人もいる
という具合で。
勉強すればするほど脳の世界をもっと知りたくなります。
私もこういう興味のあるところだけやって
他のテストとか暗記とかなかったらいいのになあ(^ ^;