ふたりだけの生活がはじまった
マメオ君は緊急搬送された病院に1か月程入院その後リハビリ病院に転院して約5か月入院していました。当時私たちが住んでいたのはマメオ君の持ち家である最寄り駅からバスで20分以上かかる古いマンションでマメオ君の子供たちと暮らしていました。しかもエレベーターなしの5階でした。
倒れた直後に右半身の機能が麻痺して今後普通の生活が難しいだろうと言われまずどこに住めばいいのか悩みました。元々近い将来にマメオ君の実家に戻ろうという話しがでていたので実家の両親に相談したところ最初は快く了承してくれました。しかし高齢の両親の体調もいいとはいえない状況。そんな両親との同居は親族から反対され、両親もやはり難しいかなという展開に・・・そこで少し前回の話しに戻りますが施設に入れた方がいいという親族に私が反対しふたりで生活していくことにしました。
とりあえず住むところを探さなくていけません。毎日仕事の帰りに病院に見舞いに行きながらネットで検索。移動のバスの時間が長かったのでその時間を有効に使いました。バリアフリー仕様の賃貸住宅なんてそんな簡単にはありません。公団の高齢者住宅がいいかなと思ったのですが年齢的にまだ無理。当時はまだ障がい者手帳も申請前。公団で空き物件を探していたのですがどこも上層階ばかり。すると駅近でエレベーター付きの団地があるとの情報。その時はまだ空き住居がなかったが2か月くらい待てば何件か空くとの情報をもらった。
1か月もしないうちに空き物件が何軒かでたとの連絡をもらい、すぐに内見にいきました。場所は最寄り駅から徒歩2,3分の好立地、駅周辺に段差も少なく、スーパーや商店街もあります。問題は室内です。団地は築40年ぐらいの古い建物ですがリノベーションしている部屋が多いので内装は綺麗でした。3部屋ほど内見した中で1部屋にピンときました。元は2部屋だったところが1部屋になっていて洗面所、トイレのドアが引き戸、キッチンと部屋の間も引き戸。玄関とお風呂場に段差はあるが車いすでも生活できると感じました。
駅前なので家賃は安くない団地ですが、この物件はベランダに耐震のブレス?みたいなものがある訳あり物件で相場よりは1万円ぐらい安く私が想定していたギリギリの金額でした。持ち家があるのに賃貸生活。決して楽ではないと思うけどやれるとこまでやってみようと思いました。マメオ君の子供たちとの生活は周りが考えるほど大変なことではなかったけどやはりふたりだけで生活したいという思いもあったので思わね形でふたりだけの生活を始めることになった。新生活のための家電家具選びも最低限にしたが自分で探すのがすごく楽しかった。心のどこかではやはりそれまでの生活に不自由を感じていたのかもしれない。マメオ君が退院する2か月前に引っ越し、期間限定だが人生初めての一人暮らしも体験できた。
そんなわけでワクワクドキドキ?不安もいっぱい、甘くないのはわかっているけど念願?のふたりだけの生活がスタートしました。