奥様とわたし
マメオ君が退院してふたりの生活が始まりました。マメオ君は倒れた直後の介護認定は要介護5でした。(今は要介護3です)障害者手帳は1級。これだけ聞くと自宅で介護できる?という感じですよね。でも週に4日は介護サービスで外出。その他に障害者向けの施設に1日外出、外出しないのは平日の1日と日曜日のみというハードスケジュール?です。
介護サービスも障害者サービスも契約しなくてははじまらない。その度にマメオ君の名前、住所、代筆者の名前を何度も書きました。それは奥様だからできるのかもしれません。
離婚した時に唯一うれしく感じたのが戸籍の1番上に自分の名前があり子供を扶養するようになった時、なぜか私はダンナの奥様じゃなくて独立したんだ・・・みたいなうれしさを感じた。奥様が悪いわけでもなんでもないけど心のどこかでわたしという一人の人間を認めてほしい?みたいな変な感覚があったのかもしれません。離婚当初は無職、これから子供二人育てるの大変なのに変にやる気が満ちていたかも・・・子供たちにとっては色々空回りで迷惑だったかもしれないけど・・・・
再婚したことでマメオ君の戸籍に入りました。続柄は妻、いや久しぶりのこの感覚(笑)昔は結婚指輪を見せて妻です、奥様です、をアピールしていた時期もあったけど時は令和、そして私は長年のシングルマザー生活で親父化?している。再婚は喜ばしいことだけど妻や奥様に戸惑っていたかも・・・再婚後もしばらくは旧姓で仕事していたし奥様と呼ばれることも多くなかった。しかし介護生活が始まると、奥様、奥様・・・マメオ君自身が契約書に記名したりするのが難しかったため、奥様お願いしますと何度も言われ、「あーわたしはこの人の奥様なんだ」と実感した。でも奥様だから妻だからできるだという安堵もあった。
事実婚とかでも全然いいのだが今の日本社会においては戸籍上の妻であることは色々な手続きをするにあたっては簡単であることは間違いない。それがまだ結婚後間もなくても・・・
と同時に私はこのままマメオ君の奥様としてかいがいしく介護をするだけにはなりたくないという思いも強くあった。介護大変ね。といわれる度にかいがいしく介護している優しい奥様じゃない。わたしという一人の人間を認めてほしい・・・みたいなモヤモヤとした気持ちもあった。
幸い?にもマメオ君は介護サービスに素直に行ってくれたので土曜日など自分の時間も確保できるようになった。興味ある講座に参加したり好きな映画を見る時間ができた。仕事帰りにも30分で完了のフィットネスジムに週何回か行けるようになった。わたしの時間を作ることでマメオ君の奥様として以前よりはちょっとだけ優しく接することができるようになったかもしれない。わたし時間、これからも有意義に使います。
さて先日誕生日を迎え60代に突入しました。その数日前にマメオ君がなんとプレゼントをくれました!手作りのコースターです。週1回通っている中途障害者向けの作業所でプレゼントしたいという趣旨を伝え、自分で作ってくれたそうです。なによりうれしいプレゼントになりました!