生け垣共通語
お正月休みはたっぷりうさぎと過ごしました。
話しかければかけるほどうさぎも表情豊かになってきます。
イギリス田園地帯の生け垣は日本のものより幅があり
様々な野生動物の通り道になっているそうです。
生け垣ですれ違う動物同士は生け垣共通語を使って会話をするのです。(これは「ウオーターシップダウンのうさぎたち」といううさぎ小説でのおはなし。まんざら嘘でも無いと思う)
うさぎには声帯がないので声というより鼻を鳴らすかんじです。息の量と勢いで表現を変えているようで、ナデコで気持ちよいときはぷうぷう、くうくう、慌ててごちそうを食べようとするときや下僕に遊びを邪魔されたりしたときにはぶぶっ、ふんがっ、といいます。
これは音そのもので気持ちを伝えるもの。
ほかになんとも言いようがないのですが意味そのものが飛んでくるように感じることがあります。
目が合ったときとかうさぎの一瞬の動作のなかに、言葉にされる前のイメージというか雰囲気を感じます。
それを下僕の頭の中で日本語に変換すると声がきこえたように思うわけです。
まあ、その言葉は「ごはん無いんですけど?」「遊ぼうよ」「これでも喰らえ(なんと!)」あたりで、変換する側の語彙力が試されます。
(そして、下僕に通じていないと思うと食器をひっくり返したり、水飲みで音を立てたりして意思表示をします)
私が一番いいなあと思うのは、隣の部屋から走り込んで来るときの「はいはい!私がきましたよー!」という言葉です。
「皆のもの 喜びなさい」といううさぎらしい風格があります。
じつはもっと長い言葉を感じたこともありますが、家族に あんまりよそで言わないでよ といわれました。
下僕の考えは念じても通じていなさそうですが、ブラッシングとか動物病院に連れて行くために「捕まえよう」という考えは筒抜けに近く、頭をよぎった段階でうさぎは一応逃げておこうと安全な場所に移動してしまいます。
言葉になる前のイメージが純粋にイメージのままの時にすでに通じてるのかな。
本当の生け垣共通語ってどういうものなのでしょう。
人間は言葉で考えているけれど、動物はどうやって考えているのでしょう、というのも言葉だし、想像つかない・・・。
なんて、あれこれひねくらなくても、いくつか単語と意味は理解していますよ。
「ごはん」とか「おうち」とか、もちろん自分の名前も。
ケージに戻す時に「トイレに寄ってから、おうちに戻ったら?」
と身振りを交えずに言ったらその通りにした時は驚きました。
これが毎回確実だったらとっても素敵なのですが。
気の合う人間同士のおしゃべりは楽しくて気が晴れますが動物と話が通じたようなときは、いま地球にいる生き物同士だなあと感慨深くなります。
生け垣共通語でも何語でも、たくさん通じると嬉しいな。
SHOJI
ちまたまさん
かわいいちゃん、いつも楽しみにしています。
数年前に愛犬を見送りましたが、よそ様のかわいいうさぎ、犬、猫のお話を読むと、自分ちにも居るようで気持ちが和らぎます。
うさぎはコミュニケーションが繊細なんですね。生き物どうしの生垣共通語。身体についた土や草の匂いなんかで何か分かったりするのかな?なんて真剣に考えてしまいました(笑)。
今年は卯年。「うたっち」の写真を参考に切り絵で干支の飾りものを作りましたよ。
今年もたくさん「かわいいちゃん」の話を聞かせてください!
ちまたま Post author
SHOJIさん
ありがとうございます。
素敵なおしゃれな切り絵!うちのうさぎもこんな風になれるのか・・。
うさぎは怖がりなのか強気なのかわからないかんじが面白い、です。
SHOJIさんの記事も楽しみにしています。
今年もたくさん紹介してくださいね。