うさぎほめ
うさちゃんは5月の連休中に8才になりました。
いい季節に生まれたうさちゃん。人間の年に換算すると64~76才と資料によって幅がありますが、私の年を超えたのは確かです。
昨年はうさちゃんもずいぶん(?、瑞雲と変換された。きれいな色彩でお祝い気分)年をとったなあと感じることが多かったのですが、最近は再び廊下に出てくるようになったし、甘えてはぷうぷう、怒ってはぶぶっと声をだすようにもなっていっそう成長したかんじなのです。
そこで「うさほめ」。
いかにもウサギらしい見ていて安心する整った顔立ち。
ダッチウサギとしてのお顔のラインがすっとのびて、上半身は白く、ダッチウサギの模様部分は夏毛になりかけて少しピンクがかったきれいなグレイです。
お鼻はうっすら血色よくて、お口は少しへの字になって、下から見上げるととても偉そうで格好良い。

ふわふわで白いネコヤナギの芽のような、ホワイトアスパラの穂先のような、ホリホリするときには高速で動く両手。
あら?見た目ばかりが大切なのか? そんなことはありません。
知らないところにむやみに突っ込んでいかない用心深さとワラっこは囓るけど家具は囓らない分別があってとてもいじらしい。
行動も良いのです。
床に座っている下僕の周りをぐるっと一回りして左膝をちょんと鼻で押して、一回りして左膝をちょんと押してを繰り返すとき、「どうしたの?」というとぱたぱたっと耳を振って照れているみたいにみえます。下僕なのかオヤツなのか(オヤツ要求のときはもっと強く押すと思いたい)は微妙なところですが、明らかに好かれている!下僕は嬉しい!
下僕が邪魔なときは回ったりせずにはっきりと二回押してきます。
オヤツの引き出し付近に下僕が近寄るのがみえると、窓枠のくつろぎ場所から大慌てで走ってきます。足を滑らせて走り出すドタバタ演出そのもので笑っちゃ悪いけど笑ってしまいます。
また、うさちゃん特有だと感じるのは膝にのせていると体の力を抜いて頼りにするようにもたれてくることです。
「あれ!いま私、凄まじく可愛いと思っている!」とはっとします。
生き物を世話する重大さをダイレクトに感じて畏れてしまうほどです。
お店での爪切りや動物病院でも突然「あれ?可愛い!」と言われるので、うさちゃんが素直な性格なのではないでしょうか。

さて「うさほめ、うさほめ」などと思いながらウサギショップにラビットフードの8才以上対象のものを買いに行きました。レジでうさちゃんを知っている店員さんに「そうか、誕生日で8才ですね、うさちゃん8才には見えないですねー!若くみえます」と言われました。
ちょっと予期せぬ褒め言葉、誕生日をめぐって非常に良くある会話ですが、ウサギにも適応あったのか。
年齢に関してうさちゃんなりの変化は気にしていたけどそういう視点もあったのか。
でも、どこに位置していてもうさちゃんはうさちゃんなのです。