あずみの台湾レポート「やっぱり紅が好き!フォルモサの女たち」(8)〜働く女の肝の据え方
充実の産後ケアのセンターもあり、家族の子育てサポートもあり、近所の人たちの見守りもおせっかいも、通りすがりのおばさまたちのおせっかいもある台湾なのに、
どうして少子化なのか。
カリーナ部長が前回のコメントに書いてくださっていましたが、
やはりね、女性の社会進出が少なからず、いや、多大に影響しているんだと思います。
日本でいう雇用機会均等法が制定されてから、盛んに女性管理職を増やそうと努力していることもあって、女性管理職は本当に多いです。
こちらの記事によると
なんと日本の倍ですよ。日本が11.1%なのに対し、台湾は23.2%!
女性の社会進出が進んでいる実感、わたし、あります!
テレビを見てりゃぁわかるんです。←あまりにもおバカな調査方法ですみません。
台湾のケーブルテレビ普及率は99%だと言っても過言ではなく、ケーブルテレビのニュースチャンネルでは24時間、ニュースが見られます。
日本のようなお固いニュース番組ではなく、私の個人的感想ですが、ワイドショーに近い感じがします。私の個人的な感想ですが、台湾のバラエティー番組よりおもしろい(ごめんなさい!)気がして、暇なときはニュースをずっと眺めています。
ニュースの内容によっては、会社や公的機関にインタビューしている内容が報道されること、ありますよね。
そこには当然、会社の広報担当の人が登場します。もしくは上層部の人が登場して、インタビューに答えています。
その登場している人というのが、台湾の場合、女性の確率がかなり高いのです。
女性が、矢面に立って受け答えをしています。
しかも、ひな壇ありの静かな記者会見っぽい状況ではなく、囲み取材形式です。
もちろん、実名と肩書きも出ています。
顔も出ています。
音声も都合により変えられておりません。
私は日本でこういう囲み取材はあまり見たことがありません。
「輝くキャリアウーマン」みたいなインタビューは、雑誌でもテレビでもよく見かけますが、
問題の矢面に立って状況説明をしている女性というのは、あまり印象にありませんでした。
だから、テレビ取材に堂々と応じている台湾の女性を見て、
「こりゃ肝っ玉の規模が違うぜ」
というのが率直な感想でした。
台湾は物価が年々あがっています。でも、お給料はあがっていません。
ゆえに、子育てのためにも、自分たちの生活のためにも、
結婚しても、子供を産んだ後も、働きにいかなくてはならないのです。
お姑さんたちも、お母さんたちも、それを求めています。
「若いうちは稼げるだけ稼ぎなさい」と言われることもしばしばです。
そして会社では、「男女平等」が手加減無しに実行され、昇進も昇給も容赦ない戦いが繰り広げられているのでありましょう。
手加減なしの平等…… 私、その場にいたら耐えられるかなぁ。
それでは下次見!
————————————————————————————————
あずみさんのプロフィール:
長崎県出身、現在は台北在住。40代前半。
職業:あるときは日本語教師、またあるときは編集者、またまたあるときは主婦
家族:台湾人の旦那+台湾人の義父母、ノラ出身の猫3匹
環境適応能力を遺憾なく発揮し、ほぼ現地化完了(語学は除く)。
台湾レディー事情を地元民&日本人の目線からレポートしたいと思います。
阪急・阪神ホテルズに始まった「誤表示問題」も、そういえば、20秒間頭を下げていたのは男性ばかりでしたね。その風景をあたりまえのように思って見ているけれど、かなり奇異な風景なんだと、あずみさんの記事を読んで改めて思いました。あずみさん、台湾のニュース番組を見ているんですね。なんか、カッコいいなあ。あずみさんへの質問やコメントもどうぞ♪
(by カリーナ)
これまでのあずみさんの台湾レポートは→★
あずみ
カリーナさま>
台湾は九州くらいの島大きさですから、ニュースのネタが超ローカルなんです。
どこの店の○○がおいしいとか、産地偽装してたとか、どうやって見分けるだの、はたまた、あるレストランのかわいこちゃんは芸能人の誰それに似てて、たいして似てないのに、「似てる度90%!」とか、そういうニュース(ニュースっていうのか?!)が報道されることがしばしばあります。あるコーナーでは、NHKの最新グッズ情報とかも流れてたりしてて、楽しいんですよ。お固い感じ、まったくありません。 <<そうですよね?台湾をご存知のみなさま!
台湾に旅行にいらっしゃるみなさま、ぜひニュースチャンネルをちらりとご覧になってみてください(台北だったらだいたい10CHか12CH、51CH〜55CHがおすすめです)♪ 中国語がわからなくても、漢字と映像で何となく想像できるかも です。