1月21日はカレー記念日

カレー記念日

実は今 若いときより 筋肉質

1月21日はカレー記念日

月亭つまみ

投稿はこちら

カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

みんなのカレー短歌 一覧 >>

50代、男のメガネは

映像を作りたい、という言葉。

大阪の映画の学校でゼミを持っている。映像作家ゼミという名前のゼミだが、ほとんどの学生が高校を卒業してすぐに入学し、たった1年だけ基本を習ってゼミを選択するので、「私は映像作家なのだ」とか「映像作家になるのだ」と意気込んでいるような学生は皆無だ。

ほとんどが、「昨年度の映像作家ゼミの先輩の作品が好きだったから」とか「ミュージックビデオを一人で作りたいから」とか、なかには「グループ制作が苦手だから」という学生もいたりする。

映画や映像作品が大好きで、散々見たあげくに「自分でもつくりたい」と思っているような学生はほとんどいない。なんなら、映画なんて観ていない学生がほとんどだ。たまに、映画に心酔しているような学生もいるが、そんな学生も数人のリスペクトする映画監督の作品に振り回されて、なにも見えてはいない。

しかし、ある意味、少しややこしい学生が集まってくるゼミだからこそ、ごく希にとても面白い発想に出会えたり、驚くほど必死に制作に取り組む前向きな意思に出会えることがある。

昨年の3月の卒業生した学生は、前期作品でぴあフィルムフェスティバルの審査員特別賞を受賞し、卒業制作でも優秀賞を受賞した。いま、仕事をしながら、次に映画を撮る機会をうかがいながらシナリオに専念している、はずだった。

いつ、「シナリオが出来ました」と連絡があるのだろうかと思っていたら、いきなり「ミュージックビデオを撮ることになりました!」と喜び勇んだメッセージが飛び込んできた。当然のことながら、僕は怒り心頭だ。個人的にミュージックビデオは嫌いではない。好きなアーティストのミュージックビデオを購入することだってある。ただ、やはりミュージックビデオはミュージックビデオなのだ。

それを生業にしていたり、誇りをもって制作している人もいるので、誤解されたくはないのだが、ミュージックビデオは、やはり音楽が主体なのである。映像作家になった者が、音楽にインスパイアされて、映画をつくる、というのとは違う。どこまでも音楽が主役で、その音楽への理解を深めたり、より強く音楽を印象づけるためのものだ。映像作家たるもの、音楽と拮抗するかまたはそれを凌駕する映像をつくるしかない。しかし、それでも映画を一からつくる作業とそれはまったく違うベクトルなのだ。それは、一本でも映画を作ったことのある人間には明白である。

しかし、ときどき、映画を作るはずの人間がミュージックビデオに逃げる、ということはある。そう、僕から言わせればそれは逃げることに他ならない。必死でストーリーを書き、シナリオに起こし、人を集め、という辛い作業の先にしか、映像作家としての醍醐味はやってこない。

その卒業生が「なぜ、ミュージックビデオなの?映画を作りたかったんじゃないの?」という僕からの問いかけに「映像がやりたかったんです」と返信してきた。小説が書きたい。ノンフィクションが書きたい。そう言っていた書き手の卵が、いつのまにかSNS専門の書き手として頭角を現したり、ネットニュースの書き手として荒稼ぎしている例は多い。つまり、それと同じ、手っ取り早く「映画を撮っていたときの充実感を手に入れよう」と考えた結果なのだ。これが選択肢の多い時代の悲劇だと思う。そして、それに気付かない者の愚かさだと思う。

正直、一度、他人からの甘い誘いに乗ってしまった奴が、再度、苦しい作業の果てにある映画作りに戻って来れる気がしない。これがプロとして仕事をしている間に、キャリアとして別の仕事が入ってきているなら話は別だ。しかし、仕事とは別に自主的にそれに手を出したということは、おごり高ぶっているか、映像制作を舐めているとしか僕には思えないのだった。

おそらく「なんか楽しそうなので、ミュージックビデオ撮らない?という知り合いからの話を受けてしまいました」ということなら、「あほか」と笑って済ませられたのかもしれない。しかし、「映像がやりたかったんです」という言葉には、なにか許せない嘘や逃げが含まれているという確信があった。

山本太郎が言うように、いまの世の中、負け始めたらずっと負け続けるのかもしれない。地獄のような日々の中で、人はどう生きていけばいいのか分からなくなっているのかもしれない。そして、その大きな原因は安倍晋三や内閣府にあるのは事実だろう。でも、もっと深刻なのは、ものづくりに対するリスペクトのなさと、ものづくりを目指す若い奴らの覚悟のなさなのではないだろうか。

久しぶりにオッサンらしく若い奴にむかついたお話でした。


植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
ネコのマロンとは?→

「ネコのマロン」販売サイト
https://store.line.me/stickershop/product/1150262/ja
クリエイターズスタンプのところで、検索した方がはやいかも。

そして、こちらが「ネコのマロン、参院選に立つ。」のサイト
http://www.isana-ad.com/maron/pc/

植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在は、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師も務める。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。サイト:オフィス★イサナ

★これまでの植松さんの記事は、こちらからどうぞ。


50代、男のメガネは 記事一覧へ


コメント、ありがとー!

  • アメちゃん

    そうなんですよねぇ。
    手っ取り早く作家やライター等の充実感を手に入れられるSNS市場が
    ものづくりをする人へのリスペクトをなくしましたよね。
    そしてそれが、自分で自分の首を絞めていることに気づいていないという。
    「今度、記事書いてください。タダで…」って
    平気で依頼してくるところもあるらしいです。
    私もクリエイティブを生業にしていますが、最近つくづく
    ゼロからものを作り上げることの大変さを分ってほしい…と思いますね。
    まぁ、文化、芸術どころか、本すら読んでなさそうな本邦2トップですし
    大阪も、文楽やクラシックより吉本と電飾が好きな首長らですから
    ものづくりへのリスペクトなんてなくなりますわねェ…。

  • uematsu

    uematsu Post author

    アメちゃんさん

    おっしゃる通りですね。
    世界レベルの中で特に日本のレベルが下がっている気がします。

  • カズやん

    僕も大学の映画サークルに入っていたのですが、
    映像を志す若者は二種類いると、素人目に思います。
    シーン優先型と、物語優先型です。

    作りたい物語が先にある人は、多くの手間をかけて映画を完成させますが、
    単なる映画ファン、格好いいショット、シーンを実現したい人は、そもそも動機が異なるので映画にすることが難しいです。

    シーン優先の人にとっては、MVはちょうどいいのかも知れません。

    そうしたシーン優先の感覚が、「映像がやりたかった」なのかもしれないと思いました。

    植松さんは普段若者と接して、彼らの映像制作の動機はどの辺にあると感じてらっしゃいますか?

  • uematsu

    uematsu Post author

    カズやんさん

    その通りですね。
    シーン優先型でも業界で充分やっていけるのですが、
    その学生とは二年間じっくり付き合っていたので、
    なんとなく「逃げ」でMVをやっているという臭いがしたんです(笑)。
    散々、作品の話をして、そろそろシナリオが上がってくるのかというタイミングだったので、
    そこは、どれだけ苦しくても、他をおいてでもシナリオを書いて欲しかったという感じですね。

    だからこそ、本人も「バレた!」という感じで慌てふためいていたんだと思います。

    ただ、MVだって本気で仕事にしようとすると、
    日々、それだけを考え続けなければならないわけで、
    物語優先のまだまだアマチュアな映画作家が、
    半分遊びで手がけるようなものではないような気もして。

    最近の若者の制作動機としては、本当に様々ですね。

    それこそ、映画をたくさん観て、自分も映画監督になりたい、という学生もいます。
    「やりたいことはないのか」と高校の先生に聞かれ、「テレビ見るのが好きだから映像制作」と成り行きで入学する学生もいます。
    あと、「ジャニーズの●●と仕事がしたい」という本当にミーハーな理由で始める学生も。

    動機はどうあれ、つくる作業を覚えるだけではなく、
    単なる自分の体験が、人に見せる作品に昇華する瞬間に立ち会えた学生は、
    やっぱり面白いものを作るし、業界でも良い仕事をしている気がします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。また、コメントは承認制となっています。掲載まで少々お待ちください。


コレも読んでみて!おすすめ記事

なんかすごい。

ページの上の一日

50代、男のメガネは

なぜ、作らないのだろう。または、どうして卒業生が弱くなっていくのか、という考察。

わたしをライブに連れてって♪

ヘナとシルバーヘアとわたし

ミカスの今日の料理 昨日の料理

本当のことは経験してみないと分からない:はんたま

OIRAKUのアニメ

第44回 モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)

今週の「どうする?Over40」

「出前チチカカ湖」に作品を提供くださっている布絵作家・佐藤知津子さんの作品販売スタート!

黒ヤギ通信

ボツイチ鼻水出金簿①

カレー記念日 今週のおかわり!

考えた 次の仕事は 渋かった

いどばた。

缶にしまってるもの何ですか?

ワクワクしたら着てみよう

お久しぶりです~! 明るい髪色にしたくて自染め卒業しました♡

ゾロメ女の逆襲

【月刊★切実本屋】VOL.42 <極私的 ちょっとその展開、強引じゃね?大賞>

これ、入るかしら?

vol.75 秋に買ったもの

絵手紙オーライ!

幸福満ちる

これ、買った!

ブーツ型湯たんぽ!?

おしゃれ会議室 ねえ、どうしてる?

2020年買ってよかったものあれこれ

出前チチカカ湖

第164回 2020年の初めまして

じじょうくみこの崖のところで待ってます

ピップのむこうに、ユアマジェスティ。

昭和乙女研究所

お菓子編 復刻してほしいもの

日々是LOVE古着

子どもの頃の宝探し

KEIKOのでこぼこな日常

巣ごもりしてたらこんな買い物を…

あの頃、アーカイブ

【エピソード37】最終回記念、私たちのクリスマス!

フォルモサで介護

私が負けるわけがない

お悩み相談!出前チチカカ湖

【File No.41】 私って多重人格!?

いろんな言葉

デトックスフォー、あの日を振り返る

四十路犬バカ日和

小さな日常、非日常。

ラジオブースから愛をこめて

ノベルティグッズ

ただいま閉活中

(終)まだの人も、そろそろの人も、もうの人も、みんなお疲れさま!

着まわせ!れこコレ

冬とウェディングと後れ毛と

このマンガがなんかすごい。

第15回(最終回):マンガよ永遠なれ!

夫婦というレッスン

津端英子さんの一筋縄でいかない個性と行動力がすごい著書「キラリと、おしゃれ」

ハレの日・ケの日・キモノの日

暑くじめじめな7月

眉毛に取り組む。

総集編!眉毛ケアグッズ&お手入れ用品のご紹介

さすらいの旅人ゆりの帰国&奮闘日記

グアテマラ。そこで見た不思議な光景と懐かしい味

新春企画 輝く!カレー記念日大賞2017

輝く!カレー記念日大賞2017

≪往復書簡≫SEX and the AGE 

「女性の健康を守り、5歳若くなる抗加齢医療」だって。ボーっとしてたら、すごいことになってるね。

最近、映画見た?

第12回 「海よりもまだ深く」

Over40からの専門学校 略して「オバ専」

【オバ専インタビュー】今まで知らなかった「責任感」も含めて、人生が大きく変わりました。

じじょうくみこのオバサマー

四十九歳の春だから。

華麗なるヅカトーク

第8回 型、色、数! 嫌なことがあったら、また観に来る!

サヴァランのやさぐれ中すday ♪

in her SHOES ~ おばばは何を考えて? #8

器屋さんのふだん器

ふだん器-38  飛びかんな

2016 みんなのこれ欲しい!

サヴァランの「これ、欲しい!」。

2015 みんなのこれ買った!

【じじょうくみこ】低反発リクライニングソファ、買った!

ブログの言葉

「別冊 どうする・・・」はこんなことを大事にします。(過去記事より転載)

今日のこていれ

「今日のこていれ」最終回。1年間のご愛読に感謝を込めて。

崖っぷちほどいい天気

崖っぷちより愛をこめて〜最終回はカピバラとともに。

アラフ ォー疑惑女子

「もったいないお化け」の世代間連鎖

とみちっちの単身ベトナム&中国

ベトナムって、ハノイって、どう?

晴れ、時々やさぐれ日記

ああ、感謝。巳年と午年のあいだ。

中島のおとぼけ七五調

中島。の気ままに更新「おとぼけ七五調」12

ムーチョの人生相談「ほぐしてハッケン!」

【主夫ムーチョの相談】娘がご飯を食べません・・・。

ミラノまんま見~や!

連載最終回!「駐妻のここだけの話」にしようかと思ったが…災難に遭う!

ウェブデザイナーとの対談

大きな旗は振れないけど、小旗はパタパタと振れるだけ振っていこうと思ってます。

「最高の離婚」ファントーク

<対談「最高の離婚」最終回>ホームから電車に乗ってしまってキスして・・・ロマンチックでしたね。

スパコレ

美味しい缶詰を教えて!

2014 新春企画

どうする?Over 40 新春企画「物欲俗欲福笑い」♪( メンバー編 )

フォルモサ(台湾)の女

あずみの台湾レポート「やっぱり紅が好き!フォルモサの女たち」(13)〜不景気顔卒業します

ゾロメ女の図書館小説

帰って来たゾロメ女の逆襲 場外乱闘編 連載図書館ゴロ合わせ小説  『ライ麦&博 完結編』 後編

青蓮の「マサラをちょいと」

青蓮の「マサラをちょいと~人生にもスパイスを効かせて~ VOL.12」

Tomi*さんの最適解

「Tomi*さんの最適解。 ・・・白髪とコムデギャルソンとヤフオクと」  マインド編②

YUKKEの「今日もラテンステップで♪」

YUKKEの今日もラテンステップで ~VOL.13

よもじ猫

魅惑的香

猫No.92  by まゆぽ

猫大表示&投稿詳細はこちら!

魅惑的香

猫No.92  by まゆぽ

よもじ猫とは…

全世界初!?四文字熟語と猫のコラボ!

「よんもじ」と猫がペアになって、ランダムに登場します。
ふだん着の猫の一瞬を楽しむもよし、よんもじをおみくじ代わりに心に刻むもよし。
猫が好きな人も、そーでもない人も、よもじ猫の掛け軸からタイム&ライフトリップして、ときどき世界を猫目線で眺めてみませんか。

みなさんの猫画像の投稿をお待ちしています。

投稿はこちらからどうぞ

カイゴ・デトックス 特設ページができました

Member's Twitter


  • カリーナのBILOGはこちら!「どうする?年齢とおしゃれ。それからすべての生き方」

  • BLOG版 ウチの失語くん
  • 植松 眞人さんの本がでました♪「いまからでも楽しい数学―先生と数学嫌いの生徒、35年後の補習授業」
  • 「出前チチカカ湖」連載中 まゆぽさんの会社「シリトリア」

Page up