11月24日はカレー記念日

カレー記念日

あら おや まあ 若い頃なら使わない

11月24日はカレー記念日

爽子

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
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夫婦というレッスン

津端英子さんの一筋縄でいかない個性と行動力がすごい著書「キラリと、おしゃれ」

 

こんにちは。カリーナです。「夫婦というレッスン」は、今回が最終回です。いかがでしたか。少しでも「あ!」や「へえ!」があったらうれしいです。(あったかな 笑)

 

「人生フルーツ」という映像作品がきっかけでこの企画はスタートしたのですが、連載開始後に津端夫妻に関する5冊の本を立て続けに読みました。「あしたも、こはるびより」「ときをためる暮らし」「ふたりからひとり」「ひでこさんのたからもの」そして「キラリと、おしゃれ」です。

 

「ときをためる暮らし」と「ふたりからひとり」は聞き書き形式。「人生フルーツ」で耳にした修一さんと英子さんの声が聞こえてくるような心地よい文章です。

 

 

「あしたも、こはるびより」と「ひでこさんのたからもの」は、ライフスタイル誌でおなじみの文体で英子さんの料理や器、編み物などが紹介されています。

 

 

これらは4冊とも、特に聞き書きの2冊は深い信頼関係が感じられる丁寧な本ですが、「ふたりの暮らしをこのような形でまとめたい」という編集側の意図が明確。凛としつつも愛くるしいキャラクターとしておふたりは描かれ、そのタッチが全編を貫いています。

 

ところが「キラリと、おしゃれ」は違います。まず、タイトルが異質です。「キラリと??オシャレ??」…津端夫妻にそぐわない凡庸な言葉。出版年が2007年と5冊のなかで最も古いため、津端修一・英子夫妻が、「つばた英子・つばたしゅういち」になる以前だと感じました。そして前出の3冊と決定的に異なるのは、「津端英子/修一 著」であるところ。これは、津端英子さんが自ら執筆した本なのです。

 

 

いやあ、読みごたえがありました。英子さんの個性と行動力、一筋縄でいかない強いこだわりが満ち満ちています。

 

あのご夫婦が、あの暮らしにいたるまでのゴツゴツとした経緯も詳細に描かれています。たとえば、結婚後、修一さんが建築した新居について。

 

「1階は、もとのコンクリート・ガレージで三方が土の上ですから梅雨どきや冬季は結露して床はビショビショ。物も置けません。(中略)彼はこの家のことを『モダンリビング』にこんなふうに紹介しています。『台所と茶の間に中にある伝統的なあの親しさを私はきっとダイニングキッチンの中にも移せる人たちがいると思うのです。それが独りよがりにならないためにも(中略)…』つまり、わたしは、彼のパートナーとして、そのとき以来、<地の塩>としての覚悟をしなければなりませんでした。しんどいことでした」

 

赤字で強調した「独りよがり」には、実際に強調の点が打たれ、続く章のタイトルは、「独りよがりのロマンチシズム」となっています。この突き放した感覚。夫に対する客観的で批評的な姿勢!

 

英子さんは、おそらく修一さんが公団をやめて広島大学に教授として赴任するころまで子育てや姑とのつきあい、修一さんの独りよがりとロマンチシズム、強い倫理観、ストレスによるずる休み、ヨット狂いなどに振り回されて過ごしたのではないでしょうか。それが大きく変わる、主導権が英子さんに移ったのではないか…と思わせるのは、広島で英子さんが本格的に農業に取り組んだあたりです。50代のころ。

 

実際に農家の人に指導を受けながら無農薬で米を育てる場面は圧巻です。英子さんという人の「好きなことはとことんやる」「骨惜しみせずやる」「簡便な方法を廃し、どれだけ手がかかろうと本格的にやる」性分がいかんなく発揮され、後のキッチンガーデンの基礎がこのときに培われたことがわかります。このときの英子さんの姿に、修一さんは「創造の女神」を見たのではないでしょうか。その萌芽はもちろん感じていたでしょうが、より一層たくましくなった姿、試行錯誤しながらやりとげる、自分とは異なる奔放ながら強い資質に「独りよがりのロマンチシズム」を乗り越える方法を見つけたのではないでしょうか。わたしは、この広島の時期がおふたりの転回点のように感じました。

 

 

津端夫妻も最初からああだったわけではありません。最初からおじいちゃんとおばあちゃんではなかったのだし。若くて、青くて、生臭くて、弱かったでしょう。もちろん芸術的かつ創造的な資質には満ち満ちていたでしょうが、「季節ごとの模様替えをするようになったのは、60歳を超えてから」と書かれているように、あの暮らしも人生の後半に作り上げていったものです。

 

オバフォーを読んでいる人は、40代や50代の人が多いと思います。津端夫妻が「人生フルーツ」のつばた夫妻になるずっと以前、もしくは、そのスタート地点に立ったころの年齢です。別の言葉を使うなら「夫婦のひよっこ」(!)。若さや青さや生臭さや弱さをまだたっぷり含み、互いが相手の「独りよがり」に振り回されては「しんどいことだ」と独りごちる時期。まだその渦中なのです。いま、倦んでいたり、辟易していたりするなら、それは若いせいかもよっ!(笑)

 

まさにいま、この瞬間に、わたしは、英子さんのようにたくましく、試行錯誤しながら自分の地平を切り開くことができるのか。そんなわたしの姿、もしくは夫の姿に、互いが何かを発見できるのか!?その発見からふたりで何かを創造できるのか!?日々の、この単調になりがちな、というか、単調そのものの暮らしのなかで。目のまえの「よく知っているつもりの他人」と何を紡げるのか。そんなことを「キラリと、おしゃれ」を読みながら考えていました。

 

 

YUKKEさん、あきらさん、はらぷさん、つまみさんに協力していただいたおかげで、いろいろな角度から「夫婦」について考えることができました。この場を借りてお礼申し上げます。うれしかったです。きっともっと考えていること、感じていること、思うことがあったに違いありませんが、自分の夫婦関係について語るのはとても難しい。このあたりの違和感にもふれることができたのは、ほんとによかったなと思います。

 

連載は終わりますが「人生フルーツ」について、「夫婦」について、このあとも感想があれば、どうぞ、気軽にお書きください。待っています。わたしも自分の暮らしのなかで試行錯誤しながら、いろいろ考えます。

 

いまもまだ上映されていますね。おふたりの姿、チャーミングですなあ。

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コメント、ありがとー!

  • KEIKO

    KEIKOです。
    私は残念ながら?夫婦について語ることはできませんが、「人生フルーツ」はこの前観てきました。日曜の朝の回に満席。補助席も足りず、座布団で床に座ってる人までいてびっくりしました。カップルできてる方々も多かったようです。
    私は人が人らしく生きることって何だろう?不便とか便利という尺度とは別の時限なのではないかと考えながら観ました。
    カリーナさんが紹介してくださってる本、興味津々です。

  • カミュエラ

    映画はまだ観れていないのですが、お二人から醸し出される雰囲気ほんといいですね。
    何はともあれ、どちらかが亡くなるまで長いこと連れ添った夫婦には、多かれ少なかれ同じような雰囲気が感じられるような気がします。

    「夫婦」とは?いつも夫とのことで頭を痛めている割には、真剣には考えたことがないかもしれません。今は、ただただできるだけ仲良くして健康で二人老いていきたいと、そればかり望んでいます、月並みですが。
    夫婦って法的に守られたり縛られたりというのが、同棲や事実婚と違うところなのでしょうが、私の場合は、紙切れ一枚で気持ちはずいぶん変わりました。社会的に自分たちの関係がしっかり認められたような、そんな気分でした。
    ほんと紙切れ一枚のことなのに・・・・
    以前、夫ともうやっていく自信もなくなった時、夫婦はやめて同居人になろうと提案してみたことがあるのです。子供のこともあるし、便宜上別々に暮らすことが難しかったからなのですが、私のように「夫婦」という形に縛られてしまう人はこれも一つの方法かと思ったわけです。
    今はまた落ち着いて夫婦やってますが、実際に結婚解消してたらどんな気持ちになっていたんでしょうか・・・・こればかりは実際にやってみないことにはわかりません。

    40代50代は「夫婦のひよっこ」!心にしみました~~~名言でございます。
    自分たちの日々のドタバタごたごたも、ピヨピヨのひよ子ちゃんのすることならばしょうがないなあって、自分が急に和毛に覆われたひな鳥か何かになったような気分になりました。(笑)
    どこのご夫婦も毎日何やかやとお互いを振り回しつつ、何とか夫婦を続けてると思えば、自分たちも典型的なドタバタ夫婦としてこのまま年老いていって、もしかしたら津端ご夫妻のような雰囲気を最終的には纏えるのではと、期待もしてしまいます。
    とにかく健康で二人長生きしなくちゃ。

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