Posted on 2015年9月12日 by じじょうくみこ

地球防衛軍のおシゴトです。

シマ島生活も1ヶ月が過ぎるころには、ようやく生活が落ち着き始めました。

いまだフリーダムな島民に度肝を抜かれたり、コミュニケーションに四苦八苦したりはしているものの、村のどこに何の店があるのか把握できるようになり、道に迷うことも減っていきました。離島の暮らしはいいこと、不便なこと、いろいろありますが、ないならないなりに楽しめたり、東京とは全く異なるライフスタイルも「まあ、そういうのもアリかもね」とゆるく受け止められるのも、オバフォーならではの力じゃないかと思ったりしております。

ただつらいのは、いまだに地元で仕事が見つからないこと。

そして地元の友達ができないこと、ですねえ(´Д` )

ザビ男も、ザビ家の方々も、島のおジイおバアもみんな優しいし、話しかければ笑顔で応えてくれるのです。それでも「聞いてくれれば何でも答える」シマ島ネイティブと、「何がわかってないかがわからない」シマ島ビギナーのわたしの間には大きな隔たりがあり、いまだアウェイ感にさいなまれております。

その一方、新天地での生活は面白い発見や驚くような事実もたくさんあって、こんなとき「ねえねこれって不思議じゃない？」とか「これ面白いよねー！」と感覚を共有できたり、時々愚痴ったりできる相手がいてくれたらなあ、と思ったり。子供を持たないわたしは、世間と接点をどう作っていいのかいまだわからず、オロオロする毎日が続いております。

友達って、どうやって作るんだったっけ…

そもそも今までどこの場所に行っても、働くことで新しい人間関係を作っていたところがあるので、くよくよしててもしょうがないし、地元になじむには働くのが一番！　と思うのですが、はたしてどんな仕事があるのかと求人を探してみようにも、どこに求人があるのかさっぱりわかりません。求人案内もなければ、求人広告もない。島の公式サイトにある求人コーナーは、半年前に更新が途絶えたまま。

気になってザビ男に「ねえ、ハローワークってあるの？」と聞くと

「ん？　ハローワーク？　ないよ」

でーすーよーねー（←だいぶわかってきた）

世の中にはハローワークのない世界があるのか、と今さらながら遠い目をしてしまうわけですが、どうやらシマ島での仕事探しは「人づて」が中心の様子。知り合いもいないのに、いったいいつになったら仕事が見つかるのやら…。

そんなこんなで気分転換にと、先日ザビ男の友人ミナミさんのお店にごはんを食べに行きました。ミナミさんはザビ男の親友の奥さんで、結婚前にザビ男が紹介してくれた唯一のシマ島女性。サバサバしたキップのいいアラフィフさんで、島一番の美女・カレンちゃんのお母さんでもあります。

後でわかったのですが、ミナミさんは埼玉から移住してきた方で、シマ島生活20年以上の大先輩。そういうこともあってか、何かとわたしのことを何かと気にかけてくれてありがたい限りです。ただ彼女は新しくオープンさせたお店をひとりで切り盛りしているので、なかなかゆっくり話せないのが悩ましいところ。

それにミナミさん自身、めっちゃ美人でカッコいいんですわ。誰とでもすぐ仲良くなってしまうミナミさんの明るさが、わたしにはまぶしすぎて気後れしちゃう（って言ってる場合じゃないんですけどね、ハイ）

とりあえず、お店でランチを食べながら「なんか仕事ないですかねー」とつぶやいてみると、

「あ、ここにいい人材がいたわ〜！　あるよあるよ、ちょうどいい仕事が！」

と、いきなりミナミさんにチラシを1枚差し出されました。

「はい、地球防衛軍の仕事だyo♩」

……

…………

あ、防○省関連の仕事ってことですね

地球を守る仕事ってフルタイムなんですね、あーわりと時給も厳しいんですか、シフトは変われるんですか、あ、半年たたないと有給つかない、なるほどやっぱ地球守るのって覚悟がいるんですね……

とりあえず地球守るとかデカイ話じゃなくて普通の仕事したいんですけど、と思いつつ、どうやら離島というところには都会ではお目にかかれないような職業があるようだ…と気づいた次第（極秘任務とかもありそう！？）。引き続き探索を続けます！

それではみなさま、また来週〜。

Text by じじょうくみこ
Illustrated by カピバラ舎

*「じじょうくみこのオバサマー」は毎週火・木・土曜日更新です。

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