9月18日はカレー記念日

カレー記念日

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

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晴れ、時々やさぐれ日記

〈 晴れ、時々やさぐれ日記 〉 ああ、「 道徳参観日 」。 マルとバツのあいだ

 

 

――— 46歳主婦 サヴァランがつづる 晴れ ときどき やさぐれ日記 ―――

 

 

先日、学校で授業参観があった。毎年10月の参観は、「人権教育参観」と銘打たれる。事前に全学級の授業概要が資料として配布され、この参観が特別な取り組みであることをうかがわせる。そうえいば、「ジンケンまもるくん」と「ジンケンあゆみちゃん」という、やなせたかしさんデザインのゆるキャラが体育館に来た年もあったっけ。

 

5年の参観ともなると、「もう今回はいいっか」と面倒くささが先に立つ。実際教室は、学年を増すごとに参観者の数が減っている。特にこの「人権教育」というお堅いタイトルは気が重い。資料に目を通せば授業の内容は予測がつくので、参観そのものは勘弁したいと思っていた。

 

参観前日の午後、学校からメールがあった。先日実施した野外学習の写真販売のお知らせだった。全写真を教室前の廊下に掲示するので、それをもとに購入希望を出して欲しいという内容だった。

 

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参観日、午前中のもたもたが尾を引いて、あわてて「やさぐれ昼ご飯」をかきこんで家を出た。昇降口で靴を履きかえるところでチャイムが鳴った。教室前の廊下はごったがえしていた。

 

息子のクラスの授業は始まっていた。廊下は賑やかで、教室は静かだった。

 

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「いじめ」をめぐる心理について。先生は絵本を下敷きにして子どもたちに意見を求められた。配布されたプリントにはイラストと吹き出しがあり、いじめられている子の「周りの子」のさまざまな心理が書かれていた。ひとつひとつをよく読んで自分の考えを書きこみ、最後にそれぞれ、○か×かをつけましょうと先生は指示をされた。絵本のおはなしの中の子どもは、いじめに加担したりいじめを静観したりしながら「わたしのせいじゃない」と主張する。ほとんどの子どもの態度を、ほとんどの生徒が「それはよくない」と×印をつける中で、「ぼくはどちらともいえない」という意見を通すAくんがいた。

 

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 Aくんは、乱暴だ。Aくんは、おもしろい。Aくんは、エロい。それがうちのまったり太郎のAくん評だ。

 

 Aくんとは3年のときも同じクラスで、スイミングスクールでも一緒だった。わたしが夕方迎えに行くと、でっかい3年生と小さい3年生は、スクール脇の土手でカエルを捕まえてよく遊んでいた。

 

たまたま担任の先生が不在だった3年のクラスでもめ事があった。騒ぎのきっかけをAくんが作り、クラスが騒然となったことが担任の先生の耳に入った。先生は、できごとの説明を生徒たちに要求し、子どもたちは応えに窮して沈黙した。それで先生は、うちの太郎に説明を求められた。まったりだけに、余計なところで白羽の矢が立つ。「それでねー。ぼくはねー、くわしくねー」

 

そのはなしを夕食のテーブルで聞いたとき、シュジンとわたしのお箸はとまった。

 

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正しさと過ちのあいだのところを、そろそろ教えておかなくちゃと思っていた3年の頃のはなしだ。太郎は主語を明確にしつつ、先生不在のあいだの小さな「事件」をてきぱきと説明できたと、わたしたちの前で胸を張った。

 

きみねー、Aくんにやられるよ。珍しくシュジンとわたしの意見が合った。

 

 騒動のその日、Aくんは先生から指導を受けた。翌日帰宅した息子に、わたしはAくんの反応を聞いてみた。Aくんの言葉はふるっていた。

 

「オレは、お前を、なぐってしまいそうだ」

 

その日はスイミングの日でもあった。教室終了後、彼らはいつもどおりカエルを捕っていた。わたしは言った。

 

「Aくん、太郎をなぐらないでいてくれてありがとな」

 

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Aくんはその後、スイミングの選手養成クラスに移動した。2年ぶりに会ったAくんは、ほとんどわたしと同じ背丈になっていた。学年最初の懇談会で、Aくんのおかあさんと、担任の先生のやりとりがとてもよかった。

 

「うちの子は4年まで、しょっちゅう先生から電話をいただいてきました。今年もご面倒をお掛けするかも知れませんが、どうぞよろしくお願いします」

「だいじょうぶですよ。Aくんは、たぶん少しだけみんなより大人なんです。今は落ち着いているようですし、いっしょに見守っていきましょう」

 

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さて、今の子どもがすごいと思うのは、みんな自分の意見を堂々と述べられる点だ。意見を求められて、恥ずかしくてもじもじしたり、何かで言い淀んで涙が出ちゃう子、というのを、わたしは今までの5年間で一度も見たことがない。

 

これは、学校がひとりひとりの生徒を尊重し、肯定感を持たせ、意見を発表する機会を十分に作ってきてくれた成果なのだと思う。もちろん、今年の担任の先生が作ってこられたクラスの雰囲気でもあるだろうし、今の子どもがみな総じて、家庭で大事に育てられている背景も手伝ってのことだと思う。比較的のんびりした地域性ということも、関係しているのかも知れない。

 

道徳の授業でもそれは例外ではない。みんなはっきりとした意見を言う。至極まっとうで正しい意見ばかりだ。「人としてそれはまちがっている」なんて、小学5年に言われると、聞いているこちらが驚いてしまう。

 

そんな中で、Aくんはひとり、「自分の意見」を発表していた。絵本の中の子どもの、どの子の言い分も自分はわかる。「正しいこと」ではないけれど、「まず自分を守ろう」とする気持ちは、ぼくは理解できるから、それぞれの子に×も〇もつけられない、と。

 

彼は、「道理」よりも彼の「真情」を語っているのだと、わたしは聞いた。

 

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担任の先生は彼の意見に丁寧に耳を傾けられていた。「そうかー。A くんはそう思うんだね」「ほかのみんなはどうですか?」

 

先生は、多くの子どもの意見を聞きながら、「いじめを許してはいけない」という態度を子どもたちの中から引き出されていた。同時にまた、「このクラスではいじめは起こさないし、見て見ぬフリはしない」ということをみんなを前に確認された。

 

「道徳」の授業もまた、「理想」と「現実」のあいだにあるとわたしは思った。「理想」や「正論」は語られなければならないし、誰かがそれを語って聞かせなければならない。その「語り」の役割を学校が担ってくれるのなら、親は、「語り」を読み解く力を、子どもに培わせなければならないのかも知れない。

 

「いじめ」の問題は、学校と親との両者のあいだに横たわる問題だ。                                       「わたしのせいじゃない」 ― 絵本のタイトルは、子どもだけのものではない気がする。

 

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授業後、久しぶりに会ったママ友たちと廊下でおしゃべりをしていたら、写真を見ることがすっかり遅くなった。

 

隣の教室の黒板はまだそのままで、「JR横浜線で起こった踏切事故について」と大きな文字が残っていた。黒板の真ん中には、それぞれの子どもが出し合った意見がたくさん書かれ、黒板の左端には先生の字で、「義を見てせざるは勇なきなり」とあった。

 

どんな授業だったのかはわたしは知らない。「道徳」の授業って、大人なるほど難しい。。。 

 

昇降口ですれ違ったA くんは、「お!太郎のかあさん。太郎の写真、2階にもあるよ」と教えてくれた。

 

 

 

 

 


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コメント、ありがとー!

  • あずみ

    私、涙してしまいました。
    Aくん、きっといいヤツになるよ。かっこいい「漢」になるよ。おばちゃんは応援してるよ!
    と思いました。
    時々思うんですよねぇ。「喧嘩両成敗」とか「清濁併せ吞む」とか。←ちょっと違うかもしれないですけど。わりと大事な要素難じゃないかと。
    そして、大人になればなるほど、サヴァランさんのタイトルにある「あいだ」の理解ってのが重要なんじゃないかと思うんですよねぇ。

  • はしーば

    サヴァランさん、こんにちは。

    A君、私が担任だったら、惚れてしまいそうです。
    そのフラットな目線を保ったまま大人になって、沈没しかけている
    この日本を良くしてください!とお願いしたいです。

    A君、今会ってみたい人ベスト10人の中にランクインしました。

  • サヴァラン

    サヴァラン Post author

    あずみさま、こんばんは。
    Aくん、いろいろ誤解を招きやすい要素も含めて、いいヤツなんです!!影の応援団が海を越えて広がってうれしいです!彼は小学5年にして、人の世のままならなさとか、人間関係の割り切れなさに果敢に立ち向かっております。いろんなものを噛分けたり飲みこみながら、了見の広いでっかい「漢」になって欲しいと思います。それにつけても、うちの太郎の幼さよ、よよよ。。。(泣)

  • サヴァラン

    サヴァラン Post author

    はしーばさま、こんばんは。
    ねー、惚れちゃいますよねー。そうそう、彼、背が高くてイケメンなんですよー。ああそれなのに。実はAくん、最近失恋したんだそうです。うちの息子は、「オレの何がいけないと思う?」と彼に迫られて、「答えに困るようなことをズケズケ聞くこと」と答えたそうです。おい、息子! ― それにしても、周りにのまれずに持論を貫ける彼のような「フラットな目線」。本当に貴重だと思いました。来たれ、右とか左とか上とか下とか、そんなくくりに惑わされない新たな日本人!

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