お雑煮談議
「年末ジャンボ宝くじ発売!」「新語流行語大賞発表!」「年賀はがき受け付け開始!」「紅白歌合戦の曲目発表!」・・・年末の風物詩的なニュースを聞くたびに、気ぜわしさが増していく。「〇〇神社に来年の干支の大絵馬登場!」「〇〇役場の玄関にジャンボ門松登場!」なんていうローカルニュースが流れるころには、慌ただしさマックスだ。年賀状も掃除も料理も、まったく手をつけていないよーん!
この時期番組で盛り上がるのが、お餅やお雑煮の話。「あなたのお宅は、角餅?丸餅?」「お雑煮は、味噌仕立て?おすまし?」こんな問いかけをして、リスナーさんからたくさんメッセージをいただく。こちら西日本では丸餅が主流だけど、東日本出身の人もたくさんいて、角餅を支持する人も多い。お餅を焼いてから雑煮に入れる人と、焼かずに具と一緒に煮込む人と、好みの食べ方もいろいろだ。味付けは、中国地方だからカツオやイリコのすまし汁が多いかと思いきや、意外に味噌派も多い。さらに、雑煮に入れるお餅は餡餅じゃないと気がすまない…という人もいて、郷土料理っておもしろいな~と思う。餡餅を雑煮に入れるのは、たしか四国ですよね。ラジコプレミアムで聴いてくださる方もいるので、県外からもメールやファックスが寄せられて、お雑煮談議に花が咲く。
(ちなみに我が家では、昆布とカツオの一番出汁に、蕪を加えて煮込み、薄口醤油と塩と酒で味を調え、最後に焦げ目をつけた餅を投入。蒲鉾と青菜を添えて出来上がり。出汁のふわっとした香りと、お餅の香ばしさがマッチ。シンプルな味わいでお屠蘇にもよく合います。)
そしてこの時期、制作者として悩むのが、「新春企画」。干支を使ってラジオ番組をどう演出するか、難しい!
未年のときは、市内の動物園に行って、羊の鳴き声を録音した。寒い中、ヘッドフォンをして羊ゾーンにマイクを向けボーっと立っていたものだから、子ども達が「何してんの~?」と寄ってきた。鳴き声を録音したいのよ~と言うと、子どもたちはちょこっと同情心をみせてくれたなぁ。結局一時間待って、録音できたのは「メ~、メメェェェ、バホッ、ブホッ、メヘヘェ~」程度だった。この鳴き声と、男性スタッフの羊の鳴き真似「めえええええ」を並べて放送し、どっちが本物でしょう?などという荒い演出をやってみた。
申年のときは、同じ企画では芸がないと思い、「孫悟空」の一部をアナウンサーに朗読してもらった。声優もビックリの熱演で、派手なBGMも添えて、正月気分が盛り上がった。
そして、今度は酉である。どうしよう。干支企画の限界を感じながら、日々頭を悩ませています。
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください!