Posted on by ハラミ
昭和のあの町はどこへ…
今回は絵がなくて失礼します。
先日、帰省して、生まれ育った町に立ち寄りました。
(現在の実家は隣町)
駅前アーケードや商店の続く町並みがある商業地で
近隣農村部から買い物に来るような町でした。
古くからの商店や料亭があったりで、市内で需要と供給が回っているイメージ。
(昔はどこの町もそうだったんでしょうね)
駅は建て代わり新しく立派になっていましたが、
久しぶりに見た駅前商店街は看板も古くなりすっかり静かで人通りも少ない。
閉めてしまった商店もちらほら。
(我が家もとっくの昔に家業を閉めている)
記憶の中にある、人が行き交う商店街の面影はありません。
あれはなんだったんだろ、“もしかして幻なのかな…”と思えるほどでした。
自分だけが別の世界に来てしまったような、途方にくれるような感覚…。
雑誌に載ってるようなものはあまり売ってなかったけど、
それなりに心ときめかせて毎日暮らしていたんだよな〜と
なんとも捉えどころのない気持ちでした。
お隣の大きめの市も同様で、日中、駅前アーケードを歩く人も少ない。
中高生の頃はデパートもあり、モロゾフのプリンを買って帰ったり…、
ファンシー雑貨店でオサムグッズを探したり(自分の町では売っていなかった)、“ときめき”のある町でした。
自分がいたのは昭和まで、平成の30年で変容していったんですね。
どの地域もよくある郊外型のショッピングゾーンはあるようで、
車で買い物に行くのが普通になっている。
町が寂れてせつないなどと感傷にひたるのは簡単ですが、
この町に住んでいる人や、働いている人々にとっては失礼な話だろうなと思ったり…。
唯一、夕方のローカル電車のホームや車内は高校生で満員で、
この時間帯だけはまだ活気があるんだなと少しほっとしました。