再利用
先日エレベーターを待っていた時に、エレベーターの扉が開いたら中に乗っていた人から盛大なくしゃみを1発お見舞いされて「花粉症なんです、すみません」とエレベーターの扉越しに90度のお辞儀で謝罪されました。花粉がたくさん飛んでいるんですね、思わぬところで春を体感。
前回の黒ヤギのコメントで爽子さんから「季節とリンクさせた切手遊びを教えていただいて・・・」とありがたいコメントをいただきましたが、私がそんな切手の柄に意味を持たせる使い方を知ったのは、35年以上前に読んだこちらの本から。
著者がデパートで講演を行った後に講演の参加者から届いた1通のハガキ。そのハガキには「林檎をお好きではないかと思いましたので、大きめのをひとつプレゼントいたします、お仕事の合間にでもどうぞ。」と書かれていて、ハガキには林檎の切手が貼られていたというエピソード。
この本の表紙にもその林檎の切手が使われているくらいですから、おそらく著者の清川先生もこの本の中で一押しのエピソードだったのではと思います
そしてこれを読んだときのカルチャーショックったらありませんでした。ウイットに富んでいてなんて素敵!ふみの日の切手など可愛い切手を選び使ってはたけれど、送る内容にリンクさせるという工夫はありませんでした。
今になって振り返ってみるとちょっと大げさですが、この本が私の人生のある一部分の方向を決めたエポックメイキングな1冊となったのです。
何故ならこの本を読んだ10年後くらいに、清川先生をご縁に白ヤギさんと出会いお手紙のやり取りが始まり、そして現在ここでお手紙やら切手やらについて書かせていただいているのですから。
そして先日白ヤギさんからいただいたお手紙にはまた新たな工夫が!使用済みの素敵な切手をハガキの文章の中にシールのように貼っていたのです。
地元の郵趣会のイベントで「ご自由にどうぞ」のコーナーにたくさん置かれていた使用済み切手とのこと。
持ち帰った使用済み切手を水につけてはがし乾燥させて出番を待っていたいたそうです。
切手を封筒やハガキなどの紙からはがすには専用のはがし剤もありますが、水につけておくと切手が自然にはがれる水はがしが一番簡単で手間がかかりません。
この切手の水はがしを私は夫から教えてもらいました。仕事の書類に同封されていて使わなかった返信用の未使用切手が貯まると、夫はこの方法ではがしていたのです。
夫と住んでいた前の賃貸のキッチンで、はがしたい切手より一回り大きめに封筒から切手をはさみで切り取って、水を張ったボールに切手を入れながら、夫が使用済みの切手の中には高く売れるものもあるなんて話をしていたことを懐かしく思い出しました。
ちなみに高く売れる使用済み切手は、切手そのものが貴重なものである場合と切手に押されている消印が特別な行事の日なものとからしいです。そういう場合は切手自体はあまり問題にはならなくて消印の位置などが大切になるらしい。熱心なコレクターもいるのだそう。
今回のような新しいアイディアを教えていただいたり楽しい情報を交換したりしながら、白ヤギさんとこれからも末長くお手紙友達を続けていけたらなあと思う2024年の春なのでした。