Posted on by つまみ
◆◇やっかみかもしれませんが…◆◇ 第66回 やっかみ‥というか屁理屈?四題
パンにおいて「もちもち」がおいしさの代名詞のような時期があった。この煽り文句がつくと、誰もかれもが奪い合って買うぐらいなイメージの期間がしばらく続いた‥と思ったら、最近めっきり視界や聴界(そんな言葉あるか?)から減った気がする。みんな飽きたのか。それとも、気づいたのだろうか、もちもちとしたパンってそんなに有難いか?旨いか?って。
わたしは、ふわっとしているか、パンならではの嚙みごたえのあるパンが好みだ。もちもちした食感のパンにはさほど魅力は感じない。もちもちは餅に任せたい。まさに、もち(もち)は餅屋だ。
ワイドパンツやボリュームのあるロングスカートが苦手だ。背が低いので自分とは無縁のファッションアイテムだと思ってきた。しかし、世間に目を向けると、わたし(154.5㎝)より小柄な人も、裾を地面に引きずらんばかりにしてけっこう着用している。雨の日はもちろんのこと、これを履いて日常生活はつつがなく進行するのだろうか。「今日、生きづらくないですか」と通りすがりの小柄着用者に聞きたいくらいだ。
くるぶしを覆う丈のワイドパンツやスカートで通常の足さばきができるとは到底思えない。靴は、その形状にかかわらず、生地に吞み込まれるか、反対に生地を踏むか、するのではないか。階段昇降の際の着地地点も、自分のパンツやスカートで視界から消えそうである。危険だ。心配でたまらない。
甘いものは好きだが、すごく甘いもの、はそんなに好きじゃない。こどもの頃、自分の中には糖度の臨界点みたいなものがあって、それを越えて食すると頭が痛くなった。人は誰しもそうなのだと思っていた。現在、糖度由来の頭痛は消え、むしろ甘いものへの思いは年々増すばかりだが、三つ子の魂‥なのか、糖度が強過ぎたり、甘いものを大量に摂取するのは苦手である。
そのせいか、甘さメインの果実ならまだしも、とうもろこしやさつまいもやトマトやカボチャやニンジンに過度な甘さは求めない。長年勝手知ったる「あの甘さ」でいいのだ。「あの甘さ」がいいのだ。口に入れたとたん、「あま~い!なにこれー!?」というサプライズは特に欲しない。
いいトシをして本を読むぐらいしか趣味がないと言うと「いっぱい読むなんてエラいね」的な言われ方をするときがあるが、その瞬間に感じるちょっとした「しょんぼり」はなんなのだろう。読書以外に趣味がなくてスミマセンと思うからか、個々の本はそれぞれ屹立しているのに「いっぱい読んでる」と雑に括られることで一冊一冊が十把ひとからげされてるみたいで残念なのか、「ああ、読書か(これ以上、掘ることもないな)」という気持ちが相手から透けて見えてがっくりするのか。
映画や演劇、美術館博物館巡り、スポーツや推しのパフォーマンス観戦‥などはいくら頻度数が高くても「エラいね」とはあまり言われないと思う。言われるかもしれないが、言われてもそんなにしょんぼりしないのではないか。そもそも「エラい」ってなんだ?こっちが読書と言った時点で、相手のこちらへの興味や想像力が、シャッターを下ろすがごとく(がらがらがらと)遮断される音が聞こえる気がする。空耳か。
いずれにしても、「趣味は読書」と聞いたとたんに間髪入れずに「エラいね」と言いがちな人は、わりといろいろなことに対して先入観や固定観念に凝り固まっていると思う。だって読書なんて、脳内の個室に籠るようなことだもの。エラさとは無縁だ。読書とか若さ(&若く見えること)をなにかと上位概念にランク付けするなんてつまんない人に決まってる。
屁理屈 屁理子、大人になれよ自分‥だな。
by月亭つまみ
爽子
屁理屈屁理子。なんか「屁」という字が何度もでてきて、散歩中の放屁の感がありますね…。
ワイドパンツやふわっとしたスカート、からだは決して小さくはないけど苦手です。
自転車に乗るからかなあ。
甘いものの臨界点、学生時代テニスの休憩中に買った缶コーヒーがものすごく甘くて
「鼻血出そうなくらい甘い」(脈絡のない冗談で)言い終わった後に、本当にツーーと
鼻血が。。。友達に大笑いされた間抜けな思い出をいままさに思い出しました。
ケーキ食べ放題で、こちらは量の臨界ごえで、友人はぶわっと蕁麻疹をだしました。
きっとあると思います。臨界点。
そういえば、お砂糖に浸したかと思うほどの甘いトウモロコシを今年食べました。
驚いて孫にあげると、「パパにもママにもあげない。全部わたしの。」ときーぷしたらしいです。
決まり切った返しを、間髪入れずにされると、めっちゃ反抗したくなるんです。
反抗するとめんどくさいから、(学習済み)しないけど。
わたしなら、どんな本が好きですか?
とか、本について話がしたいわ。
つまみさんと本の話できるかもしれないのに、「えらいね」ですますのは、
あまりにもったいないじゃないの。ザンネン!(波田陽区)
夕焼けパンダ
いつも楽しみに拝読しております。
甘さの臨界点、ありますね。
外国のお菓子ってすごいですよね。
以前お土産にいただいた甘ーいお菓子を
友人に「気絶するくらい甘いからきをつけてね。」と行って出したら
「私、全然平気だよー」と言って完食してくれました。
気を使う仲でもなかったので本当だったんでしょう。
プリンにも度がすぎたやわらかさは求めていません。
プッ◯ンプリン位がベストです。
蒸し暑い日が続きそうですが
どうぞご自愛くださいまし。
つまみ Post author
爽子さん、体調は戻りましたかー。
屁が連発される→散歩中の放屁、という爽子さんの想像力が好きです。
そうそう!自転車は服装を選びますよね。
これは大丈夫だろうというパンツもタイヤに巻き込まれたりしますします。
私も、ケーキ食べ放題は苦手です。
そんな自覚があまりなくて一度行ったら、投資を回収できない量しか食べられないばかりか、頭痛ばかりか気持ちも悪くなって、向かないことを知りました。
爽子さん、今度ゼヒ本の話をしましょう。
とはいえ、途中から脱線しまくる轍(!)が今から見えるようですが
つまみ Post author
夕焼けパンダさん、ありがとうございます。うれしいです。
甘さの臨界点、ありますよね、そうですよね。
外国のお菓子、本当に暴力的な甘さのときがあって、頭痛の前に意が引っくり返りそうになります。
味覚が違うってことでしょうか。
私も、プリンは、そちら系が好きです。
お皿に乗せたとき(基本は容器のまま食べますが)力強く揺れ動くくらいが好みです。
蒸し暑さにやられそうな日々ですが、夕焼けパンダさんもお元気にお過ごしくださいまし。