Posted on by SHOJI
第114回 悪役令嬢転生おじさん
今期一番ゆるく楽しめるアニメ、「悪役令嬢転生おじさん」。月刊ヤングキングアワーズGHにて連載中の上山道郎の漫画が原作。アニメーション制作は亜細亜堂。テレビ放送中ですが、Netflixやアマプラ他でも見ることができます。
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オタク一家のお父さん屯田林憲三郎(52)が、娘の日菜子がプレイする乙女ゲーム『マジカル学園ラブ&ビースト』に転生しちゃった!
転生先は縦ロールキャラの侯爵令嬢グレイス・オーヴェルヌ。縦ロールキャラって何?!と思った方、YouTubeで無料配信中の第1話だけでもご覧になって。皆さまご存知のキャラクターらの名があがり、距離感がいっきに縮みますよ。
乙女ゲームってなに?と思った方も、大丈夫! 第1話で日菜子や憲三郎がさりげなく(?)解説を入れてくれるので、なんとなくシチュエーションが理解できるのです。そもそもゲームに馴染みのない方も(知りたいかどうかは別として)見ているうちに「フラグ」や「チート」などの言葉の使い方がしだいに分かってまいります。
以前取り上げた異世界転生もの『本好きの下剋上』では、主人公に共感するというより親目線で応援していましたが、本作では親目線の主人公に共感するという稀有な体験ができます。
中年のあるあるネタを揶揄していないところが、高好感ポイント。憲三郎(グレイス)は社会人生活で培われたスキルを駆使するのですが、貴族社会の魔法学園ではことごとく良い意味で誤解されていく様子に心安らぎます。
「ふふ…ええ話やん」とほのぼのした後は、いま話題のエンディングアニメーション(ノンクレジットED映像)で日頃の憂さを忘れるーという流れです(笑)