若返るわたし、そしてきらめくケンシロウのこと。
暑中お見舞い申し上げます。「どうする?Over40」をご覧のみなさま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。毎日お暑うございますね、ガリガリ君をかじると歯ぐきから血が出ますね、3ヶ月のご無沙汰じじょうくみこでございます。
んちゃ!(死語)
初めましての方もいらっしゃるかと思いますので、軽く自己紹介など。わたくし「じじょうくみこ」と申す者。長らく東京でフリーライターをやったり派遣で食いつないだりしながら、カツカツでトントンでキンキンな独女生活を送っておりましたが、思うところあって婚活にいそしみ、48にして離島の五十路独男ズジョウ・ザビエル氏(通称ザビ男)と結婚。ただいま絶海の孤島シマ島での慣れない暮らしに悪戦苦闘している者でございます。
今後は月に1〜2回、島の生活やアラフィフ結婚の現実などを綴ってまいりたいと思います。どうぞお見知りおきのほどをm(_ _)m よろしければ過去記事など、ちらっとのぞいていただけるとこれ幸い。
独女時代の哀切編→四十路独女じじょうくみこの崖っぷちほどいい天気
島民1年目の混乱編→じじょうくみこのオバサマー
よろしくどうぞ〜。
さて。
40を過ぎれば時なんて、3日も3年も同じ悠久の流れ。うたた寝してる間に3ヶ月、気づけばシマ島2度目の夏でございます。閑散としていた通りにビキニ姿の女子が行き交うさまも、真っ黒に日焼けしたライフガードさんたちが真っ白な歯をこぼして笑顔をふりまく姿も、まるで1年前の夏を見ているよう。
でも今年の夏は、去年とは違っているのです。
何が違うって?
声が違う。年が違う。夢が違う。ほくろがちがーう(シミともいう)
いーみてーしょんごおおおー
つまりわたしをとりまく環境は、1年前からずいぶん変わっておるのです。というのもわたくしじじょうくみこ49歳、ただいま自分史上最高に
肉体労働に励んでおります!(むきっ)
シマ島移住直後に迎えた去年の観光シーズンは、観光客対応で忙殺される島民たちをよそに、ぽつーんとひとりぼっちでございました。通りを歩いても誰にも出会わず、近所づきあいも地域活動も町内会の寄り合いすらない。これは地元で働くしかないぞと思っても、社員どころかバイトの求人すら見当たらない。
ダンナのザビ男との関係は良好でしたが、それ以外のことはいかんともしがたく、夏の景色が輝けば輝くほど、観光客の笑顔がはじければはじけるほど、気分はどんどん落ち込んでいくのでありました。僻地育ちのわたしが知る田舎暮らしとはまったく違う島の暮らしに、勝手がわからず戸惑うばかり。体調も最悪でしたし、いま考えても去年の夏はヤバかったなあと思います。
しかーし。秋から島のスーパーでバイトを始めると、いきなり生活が一変。スーパーの仕事は大変だろうとは思っていましたが、ここまで重労働とは想像以上でありました。荷物の搬入から野菜の袋詰め、惣菜のパッキング、全部門の品出し、レジ打ち、電話取り、注文受け付け、お客様対応に至るまで、調理以外はなんでもやらされます。そこにお客さんから、やれ米を運べ、ビア樽を車へ積め、魚を発泡につめて氷入れて持ってこい、と次から次へとオーダーが。
そのうえスーパーを経営している華麗なるカマド一族の容赦ない攻撃が飛んでくるもんだから、くみこったらもうズタボロ。。。
なんでこんなことになっているかというと、わたくしが「若い」からなんでございます。
え?
なになに?
幻聴かって?
やだなあもう
大事なことなのでもう1回言いますねー( ´ ▽ ` )ノ
わたくし、
じじょうくみこ、
49歳が
わ・か・い♥
から、なんでございますの!
若いって罪ダヨネ♥
なにしろ人口の1/3以上が高齢者という、一歩先の未来を生きている超高齢化社会のシマ島であります。子どもは学校を卒業すると島を出てしまうので、島に20代はほとんどおりません。そうなるとどうなるかというと、アラフォー&アラフィフ島民が社会を支えることになるわけです。
ぶっといウエストもアンダーバストがもっとぶっとければくびれて見えるように、物事は相対的に見えるもの。おかげで東京時代はどこへ行っても最年長だったわたしが、島ではまさかの最年少。スーパーでも下から数えたほうが早いくらいで、同時期に入ったバイト仲間のメグミさんは実に63歳でした。他にも70代の佐藤さんは毎日厨房で働いてますし、メグミさんはわたし以上にシフトに入ったうえに、他の時間は老人ホームで働いているというのですから超高齢化社会おそるべし。
60代70代でこれなんだから、当然わたしのような「若手」などじゃんじゃん重労働にかり出されます。なにしろもともと男手がない職場に、お父さん感あふれるこの肩このガタイ。おまけに子どもがなく、他に仕事もしていない(ライター稼業は島では仕事と認識されません…)とくればもう本当に、すがすがしいほど遠慮なく、聞かれてもないのにシフトに組み込まれておるのです。
若いって罰ダッタノネ♥
そんなわけで「離島のスローライフってなんでしたっけ?」みたいな状況でして、シマ島2度目の夏はどうやら労働している間に終わりそうです。去年の夏よりいいんだかなんだかよくわかりませんが、なんだか虚しくなってきたので最後は本当に若いひとの明るい話題で締めようと思います。
あんがい煙がしみるよね〜
シマ島には「はまかぜ健康ステーション」という名の施設があります。
病院がなく、診療所にも常駐ドクターがいない医療僻地の受け皿としてできた健康増進施設で、健診に検診、予防接種にリハビリ、ヨガやダンスなどのレッスン、妊婦教室や生活習慣病予防教室などの座学、マシンが使えるトレーニングゾーンなど、健康に関するあらゆることを節操なくやる場所なわけですが。
ここにこの春、ひとりの若者がやってきたのです。
そのひとの名は、サワムラ・ケンシロウ。
内地から派遣されてきた理学療法士さんでありました。
水も滴るケンシロウ(もちろんイメージです)
いまどき男子にしてはなんとも古風なお名前ですが、まさにサワムラケンシロウですよねって感じの、絵に描いたような好青年なのでこざいます。健康を司るオトコと書いて、ケンシロウ。さわやかイケメン、ケンシロウ。一家にひとり、ケンシロウ。
そんな好青年ケンシロウがすれ違うたびに「こんにちは♩」と目をキラキラ輝かせながら笑いかけてくれるんだから、まあー島民女子の盛り上がりったらなかったですよ。「アラサーで独身らしい」「内地に彼女はいないようだ」とまたたく間に噂が広がり、はまかぜ健康ステーションは押すな押すなの大人気。
こうなったらわたしも是非ものでお近づきに…と思ったのですが、ケンシロウお兄さんの体操教室は高齢者対象のものばかり。そして「運動なんて面倒だべ」なんつって外出を嫌がっていたバアちゃんたちが、今日もいそいそとやってきてはお兄さんを囲んでいるのでありました。
ケンシロウまであと20年…
ああつくづく若いって厳しい。
そんなこんなでじじょうくみこ、相変わらず崖っぷちに立たされております。ていうか、もはや崖こそ日常。かくなるうえはこの地に陣取り、魚でも焼きながらのんびり何かを待ちましょうか。むこうは切り立った断崖でも、見えなければないのと同じ。吹き上がる潮風を浴びながら、本日も崖のところで待ってます。
次回は8月20日におじゃまします。それまでどうか、お元気で〜。
「去年の夏ってどんなだったっけか?」というあなたは、こちらをどうぞ〜。1〜20回目ぐらいまでが夏の話です。
text by じじょうくみこ
illustrated by カピバラ舎
*「崖のところで待ってます。」は毎月第3・5土曜日更新です。
久しぶりに聴いてみようか百恵ちゃん。
爽子
焼き魚定食ひとつクダサーイ。
おかえりなさいまし、くみこさま。
この日を心待ちにしておりました。嬉。
座ってる時間ないくらい働いてるんじゃないですか?
健康にはそれが一番とか。。。
好青年ケンシロウくん目当てに「よっこらしょ」とやってくる高齢のお嬢様がた
福祉のあるべき姿ですね。
声が違う。年が違う。夢が違う。ほくろがちがーう(シミともいう)
今度カラオケいったら、イミテーションゴールドいれます。
じじょうくみこ Post author
>>爽子さま
へいらっしゃい! ただいまごはんとお新香と汁物きらせてますが
魚だけでよろしかったですか〜( ´ ▽ ` )ノ
というわけで、ただいま戻ってまいりました。
もうね、座るどころかずっと走りっぱなしです(笑)
立ち仕事じゃなくて走り仕事とは思っておりませんでした。。。
バイトが終わると廃人です(ー ー;)
ケンシロウお兄さんに高齢化社会の真髄を見ました。
ときめきは、わかりやすく活力になりますね!
きゃらめる
おかえりなさい♪
首をながーーーーーーーーーーーーーーー
くして待ってましたよん♡
オバフォーの楽しみが更に増しますっ増しますっ!
次お目にかかる8/20は、わたしの51才の誕生日。めでたいめでたい(笑)
シマ島では若者とはいえ、
肉体は確実にオバフォー。
怪我やぎっくり腰に気をつけて
頑張ってくださいね( ´艸`)
okosama
じじょくみさん、ヒャッホーイ!
取り急ぎご挨拶まで
こりんご
じじょくみさんロスだった私たちは今、猛暑日に氷柱をもらったシロクマの如く喜んでおります。
おかえりなさーい!
「もはや崖こそ日常」
名言ですね!
私も、今の生活こそ日常だと思うことにします。
9時から6時まで(6時には終わらないけど)はケアマネ、そこから両親の対応に追われておりまーす!仕事とプライベートでやることがまっったく同じでーす…
両親を近くに呼び寄せたので、
お客様が通院したり入院している病院に、両親が通院したり入院してます…
利用している公的制度も介護の事業所も同じ…
遠距離介護や、自分とお連れあい両方の介護をされている皆さんはもっと大変な生活だと思います。
今年に入って「やっぱり50代になるとてきめんにガタがくる」と痛感しております。
じじょくみさんの連載、楽しみに待ってますまーす!
パプリカ
じじょくみ サマー
お帰りなさいませ。^_^
若手(笑)の活力、復活で
オバフォーも夏本番
がやってまいりました。
サンダーバード are GO!
オバフォー are GO!
素敵な 崖ライフ
じじょくミンミン
更新、楽しみにしています。
びゃくだん
じじょくみ様
お久しぶりです!シマ島ライフに奮闘中のようですね。
私達のような働き続けて来たアラフィフ女性は何かと忙しくしていた方が気が紛れて良いのかもしれませんね。
じじょくみさんのゴフジン様はどうしておられますか?
私のゴフジン様は最近1ヶ月の間に三度も生理を寄越してきました。
全く油断なりませぬ。
そんなこんなや、ザビ男様との近況などが綴られるのを楽しみにしておりまーす。
ジャスミン
お久しぶりです!(^^)!
お変わりなく元気そうで何よりです
結婚して新しい名前で判子を作った時、はんこ屋さんに
「新しい苗字での運勢になるのに、3年ぐらいかかります」と
言われました
新しい環境になれるのも、3年くらいかかると思います
どうぞ、気長に島の環境に馴染んでくださいね
アラサーケンシロウ君 良いですね
私もあまり若過ぎるより、30代前半が一番好きです♪
Naomi
おかえりなさい(*^-^*) じじょくみ節がまた楽しめて嬉しいです!
焼いてるのはまさかの「くさや」でしょうか?
もしかしてあのシマかなぁ?なんて、想像しながら読ませていただきました ♪
さて。ねー、理学療法士さんって、イケメン多いんですよねぇ!!
若い女性療法士さんは、まつ毛エクステ鬼盛りで、すんごい可愛いし、
一体どうなってるんでしょうか、あの業界…。
今、実家にリハビリにきてくれる療法士さんもケアマネさんも、どえりゃー可愛い男子だそうで、
リハビリうけてる父よりも、母のほうが元気になってきております。(笑)
まさに「ときめきは活力」ですね。
すもも
じじょくみ様
おかえりなさい!
嬉しいです。(涙)
アラフィフ結婚の先輩としてザビ男様との近況を楽しみにしております。
猛暑中お見舞い申し上げます。
ご自愛くださいね。
じじょうくみこ Post author
わーーコメントがいっぱい!みなさま遅くなりましてすみません( ;´Д`)
>>きゃらめるさま
ただいま戻りました〜!
そしてお誕生日!!
おめでたい日にめでたい内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ありませんでした、ごめんなさい(笑)
そんなわたしですが今後ともどうぞよろしくですm(_ _)m
じじょうくみこ Post author
>>okosamaさま
いやーっほーい!ウエーい!!
お久しぶりっす!!( ´ ▽ ` )ノ
取り急ぐどころか亀レスすいませんm(_ _)m
またよろしくです〜。
じじょうくみこ Post author
>>こりんごさま
こんにちは!お久しぶりでございます( ´ ▽ ` )ノ
白くまじゃなくてブラックサンダーだったりしてw
こりんごさんの日常は、わたしの比でないくらいの崖感ですね!
お互いからだとこころをいたわりながら、潮風浴びまくってまいりましょう( ;´Д`)
じじょうくみこ Post author
>>パプリカさま
おひさしブリブリ、じじょくみでございまうす!
3ヶ月ぶりにかえってまいりました(^∇^)
夏の間は2回しか更新ありませんが(笑)
秋も冬もぐだぐだいいながら続けてまいりたいと思います、
どうぞよろしくお願いしまっす。
じじょうくみこ Post author
>>びゃくだんさま
こんにちは!おひさしぶりです〜。
そちらのゴフジンさまは、なかなか手強そうですね。。。
うちのゴフジンさま、一瞬撤退したと見せかけてダッシュで戻ってきました。
やめるやめる詐欺か。
働きづめだったので、いまさらのんびりとか無理だと悟りました(笑)
こうなったらじゃんじゃん働いてやりますわ(スーパー以外で!)
じじょうくみこ Post author
>>ジャスミンさま
こんにちはー!ご無沙汰しております!
しかし「あまり若すぎるより30代前半が好き」ってやだリアルすぎて照れるw
それにしても、新しい運勢になるのに3年かかるって面白い考え方ですね!
確かに、自分の名前がしっくりくるようになるまでそれくらいかかりそう。
まだまだ他人の名前のようです。でも前の名前もだんだん自分の名前じゃない感じになってます。
ちょうど幽体離脱してる感じ?w
じじょうくみこ Post author
>>Naomiさま
うほーい!コメントいただけて光栄っす!
そうか、ケンシロウだけじゃないのですね。
「介護業界のビジュアル化」という新たな潮流が生まれているのでしょうか。
でもそういえば以前、母が介護認定を受けるときに
地域包括センターの男性スタッフさんがいらしたのですが
そのときの母は薄化粧などして妙にウキウキしていたのを思い出しました。
イケメンという感じではなかったけども、好青年でした。
ここ、掘ればなにかありそう!?w
じじょうくみこ Post author
>>すももさま
こんにちはー!お久しぶりです!
その後、いろいろいかがですか?( ´ ▽ ` )ノ
またいろいろお話ししましょう。よろしくお願いしまーすm(_ _)m