【8月の相談】LINEでついアツくなってしまいます…。
スマホアプリとして飛ぶ鳥落とす勢いの「LINE」、
私もがっつり活用しています。
友達や家族との連絡はもちろんですが、
最近は仕事のやりとりもLINEで、ということも増えてきました。
この年になると、メールや掲示板などでさんざん苦い経験を重ねていますので
メールなどではいったんクールダウンしてから送る、など
防御策もかなり練れてきた気がしています。
ですが、ことLINEのようなチャットになると、
ちょっとした勢いや、もののはずみで
うっかり失言してしまうことがあって・・・・
できるだけ用事のみ短く、と常日頃から言い聞かせてはいるのですが
忙しい相手とのやりとりはどうしてもLINEでということが多いため
時々カッとなってしまう自分を抑えられないことがあります。
また、10代・20代の若い世代はLINEの「既読無視」にすごく敏感で
返事するまで何度も連絡してきたりして面倒くさい(^^;)
ムーチョさんはツイッターもかなり更新されていると思いますが
ツイッターやLINEなどのコミュニケーションで心がけていることはありますか?
売り言葉に買い言葉、にならないコツなどありましたらぜひ教えてください!
【47歳・自営業】
ツイッター廃人!?
確かに僕はツイッター、相当更新しています 笑
一日に何十回もツイッターの更新をチェックし、
ツイート数も数十という人のことを「ツイ廃(ツイッター廃人)」というらしいですが、
僕も一時はハマり過ぎてちょっとツイ廃っぽくなってたので、
最近は意図的にツイッターを見る・書くことを控えています!
LINEにもツイッターのようなタイムライン機能がありますが、
相談者さんがおっしゃるこの”LINEの使い方”というのは、一対一、もしくは
グループでチャットをする「トーク機能」ということでよろしいのですよね?
そういう理解で話を進めますね。
僕はそんなにLINEに関してはそんなにツイ廃ならぬLINE廃人レベルで
使っているわけではないので恐縮ですが、ネット上での発言という意味では
似通っていることもあると思いますので、そこを切り口に僕なりに考えてみました。
ポイントは、「綺麗な言葉」
僕はメールでも、LINEでも、ツイッターでも、「綺麗な言葉」を
使うように心がけています。これは別に「いい子ちゃん」ぶるわけではなく、
いろいろ試行錯誤した結果それが一番快適だという結論に達しました。
いや、ツイッターでも無難な言葉を使うよりも煽り気味の言葉を使う方が
リツイートされやすいですし(い、いや、僕はそんなことしませんけどね!)、
チャットでも特に気の知れた男友達同士だと、あまりにきれいな言葉を使うのは
気持ち悪く取られたりすることもあるんですよね。
逆に、くだけた話し言葉で悪態の一つでも言い合えるくらいの方が、
お互い仲が良いと確認できたりしますよね。
多少刺激的な言葉を使うのはコミュニケーションのスパイスでもあります。
ただそれはあくまでもリアルで、面と向かって会話している時のこと。
チャットというのは手軽なツールなので、ついリアルでしゃべっている時と
同じノリで話してしまいがちですが、チャットは手軽な分、手軽すぎて、
気持ちを伝えるための情報がほとんど欠落しているので、
コミュニケーションが全然違った形になってしまいます。
短い文章では、
ほとんどこぼれ落ちてしまう「感情」の情報
例えば、「バカ」と言う言葉。
文字面だけ見ると悪い言葉で、重く感じるかもしれません。
でも、リアルの会話では、いろんな「バカ」の形がありますよね。
カップルがふざけ合って、
「・・・バカぁ////」って感じで言った「バカ」も「バカ」だし、
眉をひそめ、相手の目をじっと睨みつけて
「お前は、本当に役に立たない、バカだ!」って怒鳴るのも「バカ」。
文字で見ると、どちらも同じ「バカ」という表現になってしまいます。
僕は高校からの20年来の気の知れた友人がいまして。
そいつとは今でも毎月飲みにいくような仲で、
居酒屋で飲んでる時は
「てめえ死ねよカスが」「アホか、クソニートが黙れ」
みたいな言葉をお互いで使います(もちろん愛情を込めて!)。
でも、メールやチャットでは、かなり違うノリになります。
「今度、ここの店にいこうよ、調べとくよ」
「了解、ありがとう」
みたいな。悪態はほとんど使いません。お互い分かってるんですよね、
文字だけだと”あの感じ”が伝わらない、本当に悪態をついているように見えてしまう、と。
本当の自分をそのまま文字にすると、
”本当”から遠ざかる!?
僕なんかは、自分の一人称さえ変えています。
僕はリアルでは自分のことを「俺」と言いますが、
文章では「僕」に統一しています。これはどんなに仲の良い友人関係でも同じです。
理由はもちろん、「僕」の方が柔らかく聞こえるからです。
リアルと同じにするのであれば「俺」と使う方が本当は素の自分に近い訳ですが、
性格のイメージを曲解される恐れがあるので、あえてちょっと自分を偽った言葉を使っています。
でもこの偽りが結果的により「素の自分」のイメージに近い印象を与えたりするのです。
既読無視は無視!
ちなみに「売り言葉に買い言葉にならないコツ」ということですが、
僕は既読無視になろうがなんだろうが、
「怒っている時には返信しない」
これは鉄則だと思ってます。良い結果になった試しがない!
そもそも既読無視なんて文化も、”一部のユーザの常識”に過ぎないですからね。
かつてmixiでもコメントしないで足跡だけ残すのはマナー違反とする「踏み逃げ」
ツイッターでもフォローされたらし返さないと失礼と考える「フォロー返し」
Facebookでも礼儀として「いいね!」を強制する空気、
なんていろんな”常識”がありました。こんなのをいちいち意識していたらキリがありません。
「レスが遅いキャラ」になってもいいじゃないですか。
それよりも、いつも綺麗で丁寧な言葉を使う人の方がよっぽど素敵だと思います。
いやーしかし、しゃべり言葉を書き言葉、使い分けって難しいですよね。
僕も今までに何度も失敗していますよ・・・
本当はこの回答も、面と向かってお話してお伝えしたいくらいです 笑
これが僕の文章力の限界ですが、伝わっていれば幸いです!
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ムーチョさんのプロフィール・・・専業主夫。34歳。現在講談社「たのしい幼稚園」で連載もやっているのでちょっとだけ漫画のお仕事あり。大学卒業後、某テーマパーク企業の人事部で働くが、過労や職場の人間関係などが原因で体調不良に陥り、退職。2007年に一度主夫となるが、会社員生活が諦めきれず、何度も再就職を繰り返す、、、が、やはり体調不良で退職。3回目の正社員が決まった時に「これでダメだったらもう働くのやめよう」と決意、結局ダメだったので下の娘が小学校を終えるまで(2020年まで、オリンピックの年!)は完全に専業主夫として生きると妻と合意。あと7年間のシュフ生活をどう楽しむか、毎日模索中。
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つまみ
ムーチョさん、初めまして!
7月も8月も、ムーチョさんの誠実な人柄がにじみ出る、きめ細やかで丁寧な回答で、相談者でもないのに、胸のつかえがとれたような心持ちでした。
あまりに完璧で(回答が、というより、ムーチョさんの姿勢が、という意味です。いや、回答も五臓六腑に染み渡る感じだったわけですが)、口を挟むのが憚れるような憚れないような(どっちだ!?)。
そんな風に感じた方が多かったのではないかと勝手に推測しています。
私は、人生相談好きを標榜しながら、ムダに齢を重ねただけの、アタマの中がゴミ屋敷人間なもので、こちらのコンテンツを拝読すると、自分なりにセンスよくしている人のお宅にお邪魔したときのように、「よーし!私も帰ったら自分ちを片づけるぞ!おおっ!」という気持ちになります。
しゃべり言葉と書き言葉の使い分け、確かに難しいですね。
私など「理解されなくて、誤解されて当然!」ぐらいに覚悟しないと文章が書けない臆病者のくせに、場所によっては間違ったサービス精神を発揮して、思ってもいないようなことまで勢いで書いてしまい、あとで「なにやってんだ私?」と後悔することがよくあります。
・・今度、そのあたりを相談させてください。