第10回 はたらく細胞
『はたらく細胞』は清水茜の漫画が原作、david production制作のアニメです。今年一番人気ではないでしょうか⁈
「人間の体の中では、約37兆2千億個もの細胞たちが、毎日元気に働いています。」
ゆったりした口調の冒頭ナレーションが、視聴者を体内へと誘います。『すり傷』・『インフルエンザ』・『食中毒』・『スギ花粉アレルギー』・『血液循環』…『出血性ショック』などのエピソードで、発症したときに赤血球やリンパ球や各種細胞が体内でどのような働きをしているかを、教えてくれます。細菌が侵入すれば攻撃する。皮膚に穴が開いたら修復する。細胞って愚直に(素直にというべきか)働いてるのね!と感心すること、しきり。勉強になるわ~と、思わずうなるアニメです。
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登場するのは擬人化された細胞たち。方向音痴っ娘「赤血球」と、クールなイケメン「白血球(好中球)」が、主に話をまわします。彼女らは事あるごとに体内で出会い、彼が彼女を助けたり見守ったり、何かと世話を焼きます。え?何度も会えるほど血球の寿命って長いわけ?もしかして出会ったことが血球に記されるの?と、もっと知りたい欲がくすぐられます。(詳しいことは、しかるべき専門のサイトでご確認くださいね。アニメサイトでは予備校の生物の先生の解説動画があります。)
キャラクターには氏名やニックネームが一切なく、最初から最後まで「赤血球」、「白血球さん」と呼びあっているのが可笑しいです。不思議なもので、擬人化されると贔屓キャラができるのです。私は大鉈を持った貪食のマクロファージさんが好き。働きと見た目のギャップが好きなんですね。
ナレーションで繰り返される細胞の名前と働きは、子どもだと丸覚えするよねぇ。でも、侵入した細菌をやっつけるときの血しぶきや物騒な言葉が、子どもには向かないかな…?お勉強アニメだけに、思わず教育熱心になってしまいました。
原作者がゆみるさんのお友達のお嬢さんとのことですが、ひいき目なしで面白いです!ゆみるさんの書かれていたとおり、声優さんも豪華です。主役の赤血球は、例えば『言の葉の庭』の雪野先生、 白血球は、『図書館戦争』の堂上篤と同じ声優さんです。
何かとお疲れ気味の歳末ですが、ゆったり湯船に浸かって、身体を休めようと思います。
皆様、良いお年をお迎えください。
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12月26日に最新話『風邪症候群』が放送されます。
ゆみる
「はたらく細胞」を目利きのSHOJIさんにご紹介いただき
光栄です!ありがとうございます
我が家でも毎週欠かさず見ていました!
私は「胸腺細胞」の海兵隊みたいな歌を
歌っているシーンとか、
「出血性ショック」で輸血されてきた
赤血球たちが方言で話しているところがツボでした^^
12月26日の「風邪症候群」、今からとっても楽しみです(^o^)/
SHOJI Post author
ゆみるさん、コメントありがとうございます!
楽しいアニメ情報を一足も二足も早くキャッチしておられたゆみるさんこそ、目利きですよ。
スピンオフ『はたらく細菌』や舞台、ゲームなど広く展開されてますね!
海兵隊のような訓練中にへどもどしていた「胸腺細胞」も、一人前のたくましいキラーT細胞になりましたねぇ。(何目線?)
「出血性ショック」では、成績優秀な後輩ちゃんが弱音を吐く一方で頼りない先輩赤血球が手足を使い酸素を運ぼうと前に進む姿に、ベタな話だわ~と一瞬白けました。が、いやいやこの実直さこそが細胞の姿なのだわと思い直し、スレた我が身を恥じたのでした((笑)