第43回 日本沈没2020劇場編集版 オーディオ・コメンタリー付き上映
こんにちは!先日「朝が来る」(監督 河瀨直美)を見に行ったところ、「STAND BY ME ドラえもん2」と「シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版[リピート記号]」の予告映像が流れて、おお、この二作は邦画ジャンルか!とちょっと感動したSHOJIです。
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「日本沈没2020劇場編集版 シズマヌキボウ」(湯浅政明監督)が副音声上映で公開されました。湯浅監督、音楽の牛尾憲輔氏らのオーディオ・コメンタリーが聞けるとのこと。『コメンタリー版』て、昔からあるのですか? DVDやBlu-Rayなどのディスクには解説映像がついていますが、上映時に聞けるのは知りませんでした。なにはともあれ、スマホとイヤホンを持って映画館へGO!
さて、コメンタリーはアプリ「HELLO MOVIE」を使います。(詳細はリンク先をごらんください。)
スクリーン入り口に小さな張り紙があり、スマホでQRコードを読み取り、ブラウザを開いて、アプリをダウンロード。皆さん、こういう時のために、アップルIDは覚えておきましょう。私は新しいIDを作って事なきを得ました。(笑)
イヤホンをお使いくださいと画面に案内が出たので、(有線でもBluetoothでもOK)イヤホンをつなぐと、ガイドが流れます。[音声ガイド]のボタンで映画一覧を出し、見る映画を選択して、音声をダウンロードする。
スマホが落ちないように上着のポケットに入れると、私に話しかける声がします。上映音声をマイクで拾うことで、副音声が始まるので、マイクが使える状態にしてくださいとのことでした。慌てて、膝の上に置きました。
全編にわたる副音声を聞きながら見られるのか?という話ですが、冒頭でMC吉田尚紀さん曰く、この映画の場合は、配信視聴済の人たち向けだそうです。ちなみに2020はニゼロニゼロと読むのですって。
そうかそうか。劇場版は音楽を削ってあるのか。そんな人物設定があったのか。そこが描きたかったのか。分かっていたけど、やはり劇伴(映画音楽)は素の感じ方を変えるのねと、深ぼりトークを楽しみました。
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Netflixで2020年7月に独占配信された全10回の本作。コロナ禍で「復活の日」がクローズアップされている小松左京の「日本沈没」が原作、「映像研には手を出すな!」や「ピンポン」の湯浅政明監督作品とあって、ご覧になった方も多いはず。そしてこう思った方も多いはず。今これ見るの、しんどい…。
すでに二本ある映画も未見の私、配信版を見たあと、そもそも「日本沈没」ってどんな話なのよと、原作を読みました。1973年3月刊行。大部ですが、おぼろげに当時の雰囲気も知り、いくつかの大震災も経験し、科学的知見もテレビ番組で仕入れ、政治経済のニュースも身近な今だからこそ、理解し考えることができる(ディザスター)SF小説。小松左京が亡父と同世代なのも、興味深く読めた理由のひとつでしょうか。
「~2020」は、政治面の記述多めの原作では描かれていない市民の脱出劇を、現代を舞台に、家族というミクロな単位で描くことで、見る者を危機に放り込む。脱出の道程で、見ている側は、何度もどん底に突き落とされます。楽しい話はさらに楽しく、つらい話はさらにつらく見せてくれる監督ですが、その真の意図は、コメンタリーで!
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「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)ぼくが選ぶミライ」吹替え版エンディング曲入りスペシャルトレーラーで癒されよう…。ではでは…。