一族崩壊?
ある日、朝早く(7時半ごろ)仕事をしていると見知らぬ番号から電話がかかってきた。フリーダイヤルは基本的にでないのだがそうではないし、携帯番号でもない。少し悩んでからでてみると「○○さんですか?」とわたしの名前を言うので「はい」といったところ「こちらは○○警察署ですが、お嬢様の・・・」とここまで聞いて「えっどこ、えっ長女?次女?」と不安な気持ちになった瞬間「お嬢様のⅯさんですが、以前交際されていた方が勝手に自宅に侵入したということで相手は捕まえました。でもまだ近くに住んでいるので今後お引越しなどを考えた方がいいと思い電話しました」
お嬢様はマメオ君の長女でした。2年くらい前に地元をでて同じ関東のある県に住んでいるとは聞いていたけれど詳しくどこの市町村に住んでいるのかも知らなかったし知らされなかった。わたしは思わず「それはどのあたりですか?どうしてわたしに電話したのですか?」と聞いてしまった。警察の方は場所を説明し、「お父様がご病気でお電話にでられないということだったのでお母さまの連絡先にお電話しました。お嬢様から連絡はいってませんか?」と言われた。そんな連絡は何ももらっていない。その後のわたしの話しも相手の警察官にとっては何だ?みたいな感じだったと思う。最後に「お引越しとなると大変だと思いますがご家族の協力が必要だと思いますのでよろしくお願いします」と言われ電話を切った。
すぐにマメオ君の長女にLINEしたが既読スルー。そしてこれは義妹が心配するにちがいないとLINEすると「警察に電話したのはわたしなんです」と返信がきた。
なにそれ?私は住んでいるところも働いているところも知らないでいきなり警察から電話きてびっくりしたのに・・・なにか納得できないことばかりだがこのことは義妹にまかせてわたしは今後何もしないでおこうと思った。帰宅後このことをマメオ君に話したが、心配だけどどうにもならないね?みたいな感じでした。
それからしばらくしてマメオ君のお母さんに会いに施設に行きました。前回までは義妹が行くときに連れていってもらっていましたが、コロナ渦の制限がなくなり予約なしでも面会できるとのことでわたしが連れていきました。ここでも事件?障害者制度でもらったタクシー券が使いきれないのでタクシーで行こうと思っていたら運悪くその時間に近くの電車が止まった影響もありタクシーの空車が全くない。わたしは予定変更したかったがマメオ君はそうはいかない。わたしを指さし「おまえが運転していけばいいんだ」と言う素振り。そう、わたしは運転はできます。車もあります(マメオの車)。だけど知らない場所にいくのにマメオ君を乗せたくない。仕方なくわたしの運転で向かったのですが途中でナビと自分の思う道が違うと叫ぶ、道間違えると大きなため息つく。本当にこれが本当にストレスなんです。途中でわたしも爆発して叫ぶ「それなら自分で運転できる?じゃあ文句言わないでよ」言ってはいけない言葉だとわかっていても叫ばずにはいられない。しばらく車内は沈黙。それでもなんとか施設に到着しました。

さてマメオ君も半年以上いやもっとかなぐらい会えていないので久しぶり、わたしはもう1年以上会っていない。案内された場所に行ってマメオ君がうれしそうに手を振ると「どちら様ですか」
マメオ君は驚いた表情で「俺だよ俺」みたいな仕草。わたしが「お母さん、息子のマメオですよ」というと「あーマメオ、マメオはわたしのお兄さんだよね」マメオ君、苦笑い。
やんちゃだったマメオ君だがお母さんはいつもマメオ君の味方。時に厳しく時に優しく。わたしにも「マメオは優しい子なんですよ」といつも言っていた。息子と認識できなくなってもわたしが「彼は悪いことばかりしてお母さんに迷惑ばかりかけてたんですよ」と言うと「あらそんな人には見えないわよ。優しそうだし」とマメオ君を見つめる目は変わっていませんでした。また来ますねと約束をして帰りました。帰りもわたしが道を間違えたらマメオ君が怒り出し、またまた沈黙。次回はタクシーにしよう(笑)

マメオ君は結婚前になにかにつけて一族と言っていた。でも子供たちは何もしてくれないどころか連絡来るときは悪い知らせばかり要介護状態のご両親の面倒もみれないしみてもらえない。
マメオ君の自慢していた一族は崩壊?一族じゃなくても助けてくれる人は身の回りにいるよ。