ギリギリ女の早朝番組
番組ゲストがたまたま知人だった…ということはよく起こる。先日、県庁の担当者がスタジオにきてお話をするというコーナーで、現れたのは私の高校時代の部活(弓道部)のキャプテンだった!すっかりいいお父さんになった先輩は、私を見るなり「なつかしいねえ。がっちゃん、昔はロックが好きだったよねえ」と言った。さすがキャプテン、部員のことをよく見てくれていたんだな~と、ありがたい気持ちになった。
本番終了後、スタッフのいるところで先輩は、私に向かって「それにしても、背がぜんぜん伸びてないじゃーん」と言った。周囲がクスッと笑う。
続いて「そういやあ、がっちゃん、いっつも学校ギリギリに登校しよったねえ。学校はいっちゃん近かったのに、登校するのはビリだった」と言う。その瞬間、周囲がドッカンと受けた。ゲゲゲ!私は社会人になって25年経つ今も、周囲から“ギリギリに来る女”と思われているのか。イタイわぁ。思えばいつも集合時間ギリギリにスタジオに駆け込んでいる・・・。
私の家から高校の正門までは、走って30秒だった。正門から教室までも、走って30秒。朝ドラを8時29分まで見て、家を飛び出し、制服のスカートを揺さぶって、全速力で教室に突進する。「起立!」「気を付け!」の時は姿が見えないが、「礼!」とともにすべりこみ、「着席!」の号令で、ゼーゼーいいながら席に着く、という毎日だった。奇跡的に遅刻をしたことはなく、卒業時には学校から「皆勤賞」として表彰されたが、友達は誰も信じてくれなかった。
そんな私の、現在の担当番組は、早朝の情報生ワイドが中心だ。番組がある日は4時過ぎに起床する。コーヒーを飲みながら、テレビやネット、新聞でニュースをチェック。持参する朝ごはん(ワカメむすびと茹で卵、ポットにお茶)を用意して、占いもチェックして、シャワーを浴びて、メイクをして。そうこうしているうちに時間となり、髪が濡れた状態で家を飛び出す。(髪は毎朝自然乾燥♪局に着いてからワックスで整えております♪)
早朝番組を担当して15年。その間、一度だけ、自分で起きることができず、枕元の携帯電話が鳴ったことがある。
電話をとると、後輩の女性リポーターの声で、「あのぉ…」。
その瞬間、私は飛び起きた!時計を見ると、本番25分前!「キャー!ゴメンナサイ~!すぐ行きます!!!」と舞い上がる私に、後輩は「あ、まあ、どうぞ、気をつけて」と温かい。寝ぐせだらけの髪を濡らして、化粧品一式をバッグに投げ込み、局に突進!なんとか10分前にはスタジオに到着することができた。男性スタッフが「あ、意外と早かったじゃん」とか言ってくれる。「化粧せんでも、ぜんぜん変わらんじゃん」とも言ってくれる。そう、私は完全にノーメイク。これって微妙ですよね。「別人ですね」って言われるのも困るけど。
あれ以来、早朝担当の日は、時計を4つセットするようになった。年齢のせいか、最近では最初の時計が鳴る前に目が覚める。でも余裕を持って家を出ることは、まだできていない。いい年をして、今も朝から全力疾走している。
masakobe
わ〜、若かりし青春時代(今も青春!ですが 笑)の頃の想い出。。。キュンキュンしながら、ふぁ〜っとしながら、読ませていただきました (#^.^#)
弓道部・・・キャプテン・・・学校まで激近だったのに遅刻寸前の滑り込み登校常習犯・・・でも皆勤賞・・・。
それにしても4時起き、お疲れ様です!そして絶対遅刻はしないギリギリ女子は今も健在なのですね(^_^)v
爽子
学校近くの家の子は、油断して遅刻が多いですね。
実はうちの次男も、小中とおしで、遅刻王でした。
参観日なんかも、前の授業の終了のチャイムを聞いてから、洋服着替えて出かけてました。
朝早い出勤はつらいですね。
本番に間に合わせるのも、カッコイイ!
がっちゃん Post author
masakobeさん
そうなんです、ギリギリ女子は卒業しなきゃと思うのですが、これがなかなか。
あの、全力疾走している時の、学生かばんの中で教科書が暴れて、
ボコボコいう音、私にとっての‘青春の音’です。
がっちゃん Post author
爽子さん
お、息子さんも遅刻王なんですね。
学校が近いんですか?
確かに学校近いと、ひとっ飛びで行ける気がするんですよね。
・・・・明日の朝は、頑張って、5分早く家でてみます~!