サウンドストリート
高校生の頃に夢中になったラジオ番組、それは音楽評論家の渋谷陽一さんがディスク
ジョッキーをつとめたFM-NHKの「サウンドストリート」だった。アーティストの人間性や音楽性に深く切り込んだ、大人のための洋楽番組。渋谷さんの選曲とトークが大好きだった。クラスでこれを聴いていた人は、2~3人もいなかったかな。
友達がチェッカーズや吉川晃司に夢中になっていた時、私はしぶく、大人のロック談義に耳を傾けていた。
「サウンドストリート」で私のお気に入りは「あの曲とこの曲が似ている」企画だった。わかりやすいところでいえば、「くちなしの花」とサンタナの「哀愁のヨーロッパ」がそっくりです、みたいな情報をリスナーから募り、実際にそっくりといわれるフレーズを続けて流して本当にそっくりかどうか検証するというもの。さらに、どっちが先につくってどっちがパクったのか、渋谷さんが推理を展開していく…という、なかなかマニアックな企画だった。
この企画の時は一言も聞きもらすまいと部屋にこもり、勉強するふりをしながら、ラジカセに耳をくっつけて聴いていた。心の底からワクワクした。そしていつか私もこのラジカセの向こう側の人になりたい、ラジオの仕事がしたい、そしてこんな音楽番組をつくりたいと真剣に考えた。「サウンドストリート」は私の人生に決定的な影響を与えた番組だった。
……ところで最近、妙に勘がさえている。ちょっとした予知夢をよくみる。明け方、夢にいろんな人がでてくる。最近会ってないのになぜこの人が夢に登場するのかな~と思っていると、本人から数年ぶりにメールがきたり、電話がかかってきたりする。一昨日は元上司の夢をみた。あまりよい夢ではなかった。その日の午後、同僚が今その方は入院中だと話すのをきいて、ああやっぱり…と思った。
一年に何度かこういう時期がある。まあ、勘がさえているというのは、何かをキャッチできているということなので、悪いことではない。できるだけ自然に逆らわないように行動し、耳をすませていたいと思う。
そして再び、渋谷陽一さんである。一昨日の夜、「今月もオバフォー原稿の締め切りが近づいてきたな~、何を書こうかな~」と思ってふと、渋谷陽一さんのことが頭に浮かんだ。「そうだ、サウンドストリートのことを書いちゃおう。あの番組を聴いていなければ、今頃別の人生を歩んでいたはずだから」と思い、一気に原稿を打った。そして翌朝、朝刊を広げてびっくり!(22日の朝日新聞です)
『渋谷陽一氏が語る野党論』という記事が、ご本人の写真入りで掲載されているではないですか!!おお、陽一様、30年ぶりにお顔拝見しました~!音楽雑誌にとどまらず、最近では政治や思想を論じる雑誌なども手がけてらっしゃることは知っていたけど、陽一様が新聞記事になってらっしゃるのは私、初めてです!そしてこのタイミング~!!
私の勘、さえまくりですよね!
私がキャッチすべきなのは、ラジオの神様からのメッセージ?それとも渋谷陽一様からのラブコール?!今夜はいい夢、みられるかな~。
いまねえ
がっちゃんさま。こんにちは。
わぁぉ!懐かしい「サウンドストリート」!
昨今殆どラジオを聴かなくなってしまいましたが
(どうも電波の受信状態が良くないのも一因)
学生時代「サウンドストリート」
そして「ジェットストリーム」で眠るというパターン。
昨日は新聞を開かずにいたので、今朝連れ合いが開いていた
9/22付の新聞に渋谷陽一さんの名前が目に入り
思わず二度見しました。
“ラジカセに耳をくっつけて聴いていた。”
・・ものすごく共感。私もそんな風にラジオを聴いていた、
くっつけていた耳の感触がよみがえります。
江ノ島カランコロン
わぁ。がっちゃんさんも同じ世代なんですね。
渋谷陽一(あえて当時のように敬称略)が高校生の私に
ラジオを通してくれたものは大きなものだった気がします。
デビューしたての爆風スランプや
産業ROCKに対するあれこれや
P-MODELや四人囃子もこの番組で知ったのではなかったっけ?
それまで 真面目の典型だと信じていたNHKが、
渋谷陽一を通してぶっ飛んだバンドを
教えてくれるので ワクワクしました。
おそるべしNHKと思いながら 耳を傾け 受験勉強の進まぬ私でした。
masakobe
私も短大生の時、渋谷陽一の『サウンドストリート』聴いていましたよ。
正確には、ルームシェアしていた友達が聴いていたのを何となく聞いていたという風なんですが・・・。因みに私は、別の曜日の甲斐よしひろのサウンドストリートを夢中で聴いていました。その頃好きだったので(笑)。
ほんと新聞見て、「あの渋谷陽一が政治を語ってるー!」とびっくりぽんでした。
りかさん
サンストといえば坂本龍一!番組を録音したカセットテープ、処分できずにいます(;^ω^)。渋谷陽一さんは私の中ではロックの人で、音楽雑誌の人、でしたね。なので話す渋谷陽一って知らずに今日まで来てます。鶴光と東海ラジオから始まった私とラジオ、高校生の頃がピークだったなー。(と、平日の鉄板NHKのすっぴん!聞きながら書いてます)。
がっちゃん Post author
いまねえさん
共感して頂けて、うれしいです。
サウンドストリートはエッジがきいていて、
クロスオーバーイレブンやジェットストリームは、
心地よかったですよねえ。
最近はパソコンでもラジオが聴けるし、
AM局がFMワイド放送を始めたりもしていますので、
ぜひまたラジオに戻ってきてくださいね♪
がっちゃん Post author
江ノ島カランコロンさん
そうでした!
渋谷さんは複数曜日担当していて、
日本のロックもガンガン紹介していましたよね。
「産業ロック」って言葉、なつかしい~!
受験勉強、はい、まったく進みませんでした、番組が面白すぎて。
ところで、ステキなペンネームですね!
がっちゃん Post author
masakobeさん
サウンドストリートは、
パーソナリティー陣がすごく豪華だったんですね。
甲斐さんのトークと選曲も面白そうですね!
私も学生時代、寮で友人が聴いていた番組を覚えています。
たしかKBS京都で、DJは徳永英明さんだったと思います。
その友達が大人っぽい子だったので、
「大人のトークが繰り広げられているんだろうなぁ」と想像していました。
自室にはラジオがなかったので、確認できませんでしたが。
がっちゃん Post author
りかさんさま
坂本龍一さんのサンストのカセット、
めっちゃ貴重ですね。
ぜひ大切になさってください♪
最近になって、龍一さんがすごく好きになりました。
何度かコンサートにも行きました。
数か月前のEテレ「スイッチインタビュー」は録画して、
何度も見てしまいました。
ところで、東海ラジオって、すごく面白いそうですね。
ラジコ有料会員になって、きいてみようかな。