4月26日はカレー記念日

カレー記念日

背中痛い 言われてのみこむ 私もよ

4月26日はカレー記念日

Jane

投稿はこちら

カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

みんなのカレー短歌 一覧 >>

さすらいの旅人ゆりの帰国&奮闘日記

シンガポールで出会った「祈りの力」と父に起きた「奇跡」。

 

今日は、ちょっとスピリチュアルな話でもしようかな。(「でもね、もう一人、隠れ問題児がいたのです。それは、次回の記事で」の続きは?という方、すみません!今回は、そのお話ではありません)

 

この話は9年前の話。

 

もちろん事実であり、私が体験した話でもある。

 

その当時私はシンガポールにいた。ちょうどリーマンショックの混乱の真っただ中。記憶に残っている人も多いだろう。シンガポールで日本人6000人が解雇されていた頃だった。でもリーマンショックの影響なんて感じたことがなかったくらい、普通に観光客はいたし、何がどう経済に影響を受けているかなんてよくわからなかった。

 

私は冒頭でも話した通り、世界を一周するために、最初にシンガポールを訪れた。私の友人がヘッドハンティングされてシンガポールへ渡っていたこともきっかけとなった。あまり興味のなかったシンガポールだったが、旅の最初の国にはいいと思う。誘惑の多い東京で住んでいたのにも関わらず、3年間で十分なお金を貯めた。節約、そしてセカンドジョブのおかげだったし、自分の精神力の強さに私自身がびっくりしていた。3年間もかけて目的を達成できた自分に大きな自信をもつことが出来た。きれいな町で、経済大国で、日本と同等とみなされる国。

 

今でこそ、日本を追い越しているような国のイメージがあるシンガポールだが、その当時は、日本がアジアのトップであり、しかも円高、ある意味、日本という国自体がブランドだった。シンガポールは自給率の低い国で、何で儲かっているかといえば、見えないお金の力だった。金融という不思議な力。不動産で成り立つ国。みえないお金でお金持ちになっている国というイメージがあって、どうしても好きになれなかった国。シンガポールに住んでいたと言って反応してくる人たちのほとんどは、華やかな生活に憧れる人たち。

 

お隣の国マレーシアにも住んでいたが、マレーシアに反応する人達は、どちらかといえば自由をが欲しているというか、お金よりゆっくりとした生活を手に入れたいと思っている人が多かったような気がする。現状の多忙な生活を抜け出したいという思いが、物価が安く治安がいいマレーシアへの夢につながるのかもしれない。

 

シンガポールで出会った人たちとは、今でも交流がある。その中の一人をここで紹介しようと思う。彼女はいわゆる「スピリチュアルな人」であり、「現実的な人」であり、非常に「頭のいい人」。日本でも自分の才能を生かし、編集長という地位を手にし、そしてシンガポールへ渡ってきたという才女である。

 

その人と知りあってから、私の生活は不思議な世界、精神世界といえばいいのか、日本ではまったく耳にしなかったジャンルの話が身近になり、混乱というよりは、少し安らぐような安堵感を覚えた。日本にいるときでも漠然と、魂はずっとずっと存在していて滅ぶことはないとなんとなく思っていた。なので、人生は一度しかないという言葉は、私には納得がいかなかった。

 

彼女との出会いは、私の価値観に新たな何かを与えたというより、もともとあった思想に確証を与えてくれるものだった。彼女の名前をSさんといおう。Sさんは、私と出会ってからまるで今までずっと友人だったような振る舞いをしてくれた。初対面の印象はあまりよくなく、どちらかというと取っ付きにくい感じがする。話をするとそうでもないが、人の好き嫌いが激しい。Sさんは人の判別を瞬時で行い、合わないと思った人には冷たい態度をとるし、話をしない。なので、もちろんトラブルも多い。

 

だけど、私とはすんなり仲良くなり、慕ってくれるようになった。編集長をしていたくらいなので、話題は豊富。なんでも知っており、聞いた話だけでなく詳細まで知っていることが多く、それはSさんが仕事上で関わった案件もあり、リアルな話を聞くも多かった。

 

Sさんはスピリチュアルな方面でも活躍していて、困った人がいれば、癒しを施したりしていた。そして今もそうだ。たとえば、具合の悪い人に気を送ったりしている。どういう手順でやるかといえば、具合の悪い人の名前と住所を記入したものを箱に入れる。そしてその箱を大事に抱えて、手から気を送るんだそうだ。対面でもできるという。

 

ちなみに、この手の癒しは、たいていの人が出来るそうだが練習が必要なので、忍耐力とやる気がないとできないそう。そういう意味ではできる人は限られるみたい。私は、信じているわけでなく疑ってもいなかった。まー、どっちでもよかったのだ。相手が治ってほしいと願う気持ちが大切なのであって祈りに似た効果があるのだろうと思っていた。ちなみに、祈りの効果がどれほどなのか研究した人達がおり、実験では効果があると言っている。

 

Sさんの癒しの効果は、私の父が体験した。だから、Sさんは私の父の命の恩人でもある。私がシンガポールで働きはじめたころ、偶然にもよい条件で仕事を得た。福利厚生もしっかりしており、何より、ボーナスがかなり良かった。

 

仕事をはじめて、落ち着いたころ。突然父が入院したと母から緊急の電話がシンガポールの職場へ入った。私は仕事があるので、母から父の容態を確認する事しか出来なかった。お医者様に言われたこと。

 

「今日が山です。覚悟して下さい」

 

そう言われた母は、うなだれた声を出していた。私は母を勇気づけようと毎日電話した。私はというと、なぜか父は大丈夫という確信めいたものを感じていた。その確信の出所は不明だが、でも、自信があった。数日が経ち、父の容体はよくなったが、母は医者に「無事に山が越えられても、半身不随は免れない」と断言されたそうだ。

 

入院していた父が退院し、ちょうど二か月が経っていたころ。私はちょうど仕事が一段落し、シンガポールから日本へ一時帰国した。家で寝たきりで、母が付きっきりではないにしろ介護が必要だった父。私が帰国し、家に着いたとき、父はベットから這い上がり立ってダイニングまでやってきて、そして座った。誰の手も借りずに。私は不思議に思いながらも、父と普通に話をし、朝食を取った。

 

私たちは、たわいもない話をした。そして、父は足を引きずりながらもゆっくりとベットに戻っていった。まるでナマケモノが歩いているようで可愛らしかった。

 

私は母に言った。「お父さん元気じゃない!寝たきりだなんて嘘ついて。。。」母は私に言った。「退院してから一度も補助なしで動けなかったし、このリビングまでなんて来られなかったのよ、そう、寝たきりだったのよ。だから私もびっくりしているのよ」「えーー。」

 

母は、ポツリと言った。 「子どもが来ると違うのね。」私はSさんが送ってくれた気が父を癒してくれたのだと思ったし、たぶんそうだったんだと思う。

 

私が帰ってきたのがきっかけで、どんどんとよくなった。そう、表向きは私が癒したような形だが、実際はSさんが治してくれていたのかなーって思う。父は、半身不随と言われていたにも関わらず、一年後には健常者となった。普通に歩けるし、走れるし、もとの健康な父に戻った。医者が言っていた、半身不随になるという診断はなんだったんだろう。そう思いながらも、いまだに父は、私が治したのだと思っている。

 

シンガポールに戻った私に父は言った。「戻って来てくれないかなー。お前が戻ってきたら、不思議と治りが早まった」もちろん、私も毎日真剣に祈っていた。それもあったのかもしれないけれど、Sさんは毎日気を送ってくれていたそうだ。祈りは通じると思う。そして、シンガポールという未知の土地で、癒しのパワーを送ってくれたSさん。小さい頃に神様の存在を信じていた私。毎日お祈りしていた私。

 

そんな奇跡をいまだに信じる自分がいた。もちろん、それがたまたま治るタイミングだったとしても、偶然だったとしても、私は感謝した。誰にというか、すべてに対して。

 

ふと、ユーミンの曲が頭をよぎった。

大人になっても奇跡は起こるだと確信したありがとう。 Sさん、そしてすべてに!

 

次回は、「懐かしいグアテマラ。そこで見た不思議な光景。」。明日、更新します。(この予告は本当)

 

 


さすらいの旅人ゆりの帰国&奮闘日記 記事一覧へ


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。また、コメントは承認制となっています。掲載まで少々お待ちください。


コレも読んでみて!おすすめ記事

今週の「どうする?Over40」

「どうする?Over40」は、4月27日(土)~5月5日(日)までお休みします。(ただし、「カレー記念日おかわり」は更新してます)

カレー記念日 今週のおかわり!

すればよかった 振り返るのも また一興

いろんな言葉

That’s Dance!文字起こし 第6回(episode16) やっかみかもしれませんが‥番外編も兼ねて

60代、男はゆっくりご乱心

さて、どこに住もうか

ミカスの今日の料理 昨日の料理

おばさんは楽しみを作り出す: チージーエッグ

かわいいちゃん

体重

母を葬る

(10)親子という仕組み

山あり谷あり再婚ライフ

60代若いのか年寄りか?

出前チチカカ湖

第196回こう見えて一途(いちず)です。

なんかすごい。

春の地響き

四十路犬バカ日和

ペットタクシーで病院に行ってみた!

OIRAKUのアニメ

第101回 アストロノオト/終末トレインどこへいく?

黒ヤギ通信

桜の下、草葉の陰

ゾロメ女の逆襲

【月刊★切実本屋】VOL.80 朝ドラと『化学の授業をはじめます。』の化学反応

夫亡き日々を生きる

カリーナからゆみるさんへ 2023年2月4日

絵手紙オーライ!

絵の具セットの思い出

昭和乙女研究所

ファンシーケース

いどばた。

凹むこと最近ありましたか?

じじょうくみこの崖のところで待ってます

はなやぐお盆、わたしは墓へとタックルした。

ただいま閉活中

お守りが無くなったら

50代、男のメガネは

『レジェンド&バタフライ』で絶望の淵に立つ。

おしゃれ会議室 ねえ、どうしてる?

人生は引き算である

日々是LOVE古着

(終)これからも。これからは。

これ、買った!

くっつかないしゃもじをもう一度買った!

ワクワクしたら着てみよう

最近思うことをとりとめもなく書いてみた♡

わたしをライブに連れてって♪

コンサートwithコロナ

これ、入るかしら?

行き当たりばったりで失礼します

KEIKOのでこぼこな日常

巣ごもりしてたらこんな買い物を…

あの頃、アーカイブ

【エピソード37】最終回記念、私たちのクリスマス!

フォルモサで介護

私が負けるわけがない

お悩み相談!出前チチカカ湖

【File No.41】 私って多重人格!?

ラジオブースから愛をこめて

ノベルティグッズ

着まわせ!れこコレ

冬とウェディングと後れ毛と

このマンガがなんかすごい。

第15回(最終回):マンガよ永遠なれ!

夫婦というレッスン

津端英子さんの一筋縄でいかない個性と行動力がすごい著書「キラリと、おしゃれ」

ハレの日・ケの日・キモノの日

暑くじめじめな7月

眉毛に取り組む。

総集編!眉毛ケアグッズ&お手入れ用品のご紹介

さすらいの旅人ゆりの帰国&奮闘日記

グアテマラ。そこで見た不思議な光景と懐かしい味

新春企画 輝く!カレー記念日大賞2017

輝く!カレー記念日大賞2017

≪往復書簡≫SEX and the AGE 

「女性の健康を守り、5歳若くなる抗加齢医療」だって。ボーっとしてたら、すごいことになってるね。

最近、映画見た?

第12回 「海よりもまだ深く」

Over40からの専門学校 略して「オバ専」

【オバ専インタビュー】今まで知らなかった「責任感」も含めて、人生が大きく変わりました。

じじょうくみこのオバサマー

四十九歳の春だから。

華麗なるヅカトーク

第8回 型、色、数! 嫌なことがあったら、また観に来る!

サヴァランのやさぐれ中すday ♪

in her SHOES ~ おばばは何を考えて? #8

器屋さんのふだん器

ふだん器-38  飛びかんな

2016 みんなのこれ欲しい!

サヴァランの「これ、欲しい!」。

2015 みんなのこれ買った!

【じじょうくみこ】低反発リクライニングソファ、買った!

ブログの言葉

「別冊 どうする・・・」はこんなことを大事にします。(過去記事より転載)

今日のこていれ

「今日のこていれ」最終回。1年間のご愛読に感謝を込めて。

崖っぷちほどいい天気

崖っぷちより愛をこめて〜最終回はカピバラとともに。

アラフ ォー疑惑女子

「もったいないお化け」の世代間連鎖

とみちっちの単身ベトナム&中国

ベトナムって、ハノイって、どう?

晴れ、時々やさぐれ日記

ああ、感謝。巳年と午年のあいだ。

中島のおとぼけ七五調

中島。の気ままに更新「おとぼけ七五調」12

ムーチョの人生相談「ほぐしてハッケン!」

【主夫ムーチョの相談】娘がご飯を食べません・・・。

ミラノまんま見~や!

連載最終回!「駐妻のここだけの話」にしようかと思ったが…災難に遭う!

ウェブデザイナーとの対談

大きな旗は振れないけど、小旗はパタパタと振れるだけ振っていこうと思ってます。

「最高の離婚」ファントーク

<対談「最高の離婚」最終回>ホームから電車に乗ってしまってキスして・・・ロマンチックでしたね。

スパコレ

美味しい缶詰を教えて!

2014 新春企画

どうする?Over 40 新春企画「物欲俗欲福笑い」♪( メンバー編 )

フォルモサ(台湾)の女

あずみの台湾レポート「やっぱり紅が好き!フォルモサの女たち」(13)〜不景気顔卒業します

ゾロメ女の図書館小説

帰って来たゾロメ女の逆襲 場外乱闘編 連載図書館ゴロ合わせ小説  『ライ麦&博 完結編』 後編

青蓮の「マサラをちょいと」

青蓮の「マサラをちょいと~人生にもスパイスを効かせて~ VOL.12」

Tomi*さんの最適解

「Tomi*さんの最適解。 ・・・白髪とコムデギャルソンとヤフオクと」  マインド編②

YUKKEの「今日もラテンステップで♪」

YUKKEの今日もラテンステップで ~VOL.13

よもじ猫

天下泰平

猫No.9  by はらぷ

猫大表示&投稿詳細はこちら!

天下泰平

猫No.9  by はらぷ

よもじ猫とは…

全世界初!?四文字熟語と猫のコラボ!

「よんもじ」と猫がペアになって、ランダムに登場します。
ふだん着の猫の一瞬を楽しむもよし、よんもじをおみくじ代わりに心に刻むもよし。
猫が好きな人も、そーでもない人も、よもじ猫の掛け軸からタイム&ライフトリップして、ときどき世界を猫目線で眺めてみませんか。

みなさんの猫画像の投稿をお待ちしています。

投稿はこちらからどうぞ

カイゴ・デトックス 特設ページができました

Member's Twitter


  • カリーナのBILOGはこちら!「ともに生きる。

  • ZOOMでプライベートレッスン、リモート英会話AQUA
  • BLOG版 ウチの失語くん
  • 植松 眞人さんの本がでました♪「いまからでも楽しい数学―先生と数学嫌いの生徒、35年後の補習授業」
  • 「出前チチカカ湖」連載中 まゆぽさんの会社「シリトリア」

Page up