終わんねぇよ! : たらマヨれんこん
どんよりした毎日にそろそろ疲れてきた昨今。
そろそろしっかりとお天道さまの顔を拝みたいものです。
ミカスには3歳年下の妹がおります。
見た目も性格もまったく違うのですが、共通しているのが「口が悪い」。
日常の出来事、巷で話題のニュースについて2人の間で飛び交うLINEなど
罵詈雑言過ぎて人目にさらすことなんぞ到底できません。
さて、先日、ケアマネさんに誘われて自治体主催の講習会に参加しました。
「認知症の人と接するためのヒント」というタイトルで、
認知症看護認定看護師さんのお話をうかがうというものでした。
会場に足を踏み入れてみると、7~80名の参加者のうち7割ほどがいわゆる高齢者という状態。
自分だけでなく配偶者や兄弟といった身近な人たちが認知症になった時のことを
案じている高齢者がどれだけ多いかということを実感しました。
ところが、講師のお話が始まってみると、高齢者たちのお喋りがひどい。
ロマンチックが止まらないのは素敵ですが、
静かにしてもらいたい場でお喋りが止まらないのは本当にイライラする。
こんな時、怒りのガス抜きをせずにはいられないミカス。
妹にLINE送信です。
「認知症講習会、会場のじじばばのお喋りがひどすぎる」
間髪入れず妹から返信です。
「しっかり聞け!明日は我が身だ!! と言ってやれ!」
<小心者の姉ですから・・・>
特に、私の右前方に陣取った3人の高齢女性はひどいものでした。
友達らしいのですが、講師が話し出した途端にぼそぼそと喋り始め、そこからはノンストップ。
ちらちらと耳に届く話は、講義の内容とはおよそ関係の無いものばかりです。
気にするまいと思いつつも、私のイライラが頂点に達しようとしていたその時、
認知症の症状を説明する講師の言葉に、3婆の一人がこう言い放ったのです。
「そんな状態になったら人間も終わりよね」
はぁっ ?!?!?!?!?!
怒髪天を衝いたね。
堪忍袋はずたずたに引き裂かれたね。
去年、横断歩道を小走りに渡っただけで左脚が肉離れを起こした時と同じ「ぶちっ!」って音が、
頭の中から聞こえたね。
ああ、聞こえたね!!
立ち上がって婆を怒鳴りつけたい衝動。
それをなんとか抑えるには・・・LINEだ。
妹に宛てて、婆の人間終わり発言について送信しましたよ。
「言うに事欠いて・・・婆、許すまじ!!」
1分程して、返信がありました。
「立ち上がれ。
婆の元へ行け。
そして、奴の目をまっすぐに見据えて言ってやれ。
『終わんねぇよ。
そんなことで人間は終わんねぇよ。
だけどあんただけは人間としてとっくのとうに終わってるよ』
そして、一目散に会場から逃げろ!」
ええ、小心者の姉です。
さすがに7~80人の会場でそれはできませんでした。
情けない・・・。
がしかし、私も心の中で何度も繰り返していました。
「そんなことで人間は終わんねぇよ。
人間は生きている限り人間で、
人間として尊重されるべき存在なんだよ。
あんたもそうなんだ。よく覚えておけ、婆!」
大切なのは、想像力です。
滅多なことで人間は終わったりしない。
でも、他者のこと、自分のことに想像を巡らせる力を持ち合わせているかいないかで
人間の質は大きく変わってくる。
私はそう考えています。
それにしても、お短気姉妹。
すぐにかっかとして、怒りを吐き出すのも体にはよろしくない。
ここはひとつ、落ち着いてれんこんでも食べて、
怒りのストレスで痛んだ胃を整えましょうか。
・・・と、無理やり結び付けてみる。
今日の1品は『たらマヨれんこん』です。
『たらマヨれんこん』
- れんこんを縦半分に切り、さらに3ミリほどの厚さにスライスします。
厚過ぎても食感がもさもさとしますが、薄すぎてもシャリシャリ感が損なわれてしまいます。
食感をよくするためには、この切り方と、加熱時間がとても大切です。 - たらこをほぐします。
身を包む薄皮に切れ目を入れて開き、バターナイフなどでこそげるようにして皮と身(プチプチ部分)を
分離します。 - 2のたらことマヨネーズを混ぜ、和え衣を作ります。
- れんこんを茹でます。
鍋にお湯を沸かし、沸騰したられんこんを入れます。
1でも書いたように、加熱時間は大切。シャリシャリとした食感を残したいので、2分程茹でたら
食べて食感を確認してください。
「これでOK!」と思ったら、すぐに火を止めてれんこんを水に取ります。
熱が取れたら、ざるに広げて、ペーパータオルなどでしっかりと水気をきりましょう。 - 3と4を混ぜ合わせたら出来上がり。
※シャリシャリの中にも少しだけもっちり感が感じられるような食感に仕上げることができたら最高。
れんこんの量、鍋のサイズ、諸々の条件に左右されると思いますが、
がんばって美味しく仕上げてくださいね。(と、丸投げ)
それにしても講習会、若い人たちにも参加してほしいな。
10代だから、20代だから認知症なんて関係ない、とは言えません。
自分のおじいちゃん、おばあちゃんに症状が現れるかもしれない。
認知症になった近所のお年寄りを、地域みんなで見守る日が来るかもしれない。
その時に戸惑わずに対応できるよう、
誰もが準備しておけばいいと思うのです。
あずみ
記事を拝見しただけなのに、お口の中がたらマヨれんこんです。たらマヨレンコンが止まらない!
おしゃべりが過ぎる婆達のこと、電車の中で、ヘビメタ聞いてる並に頷きながら読みました。ミカスさん姉妹に一票!
morimimorimi
講習会お疲れ様でした。私も、近くで開かれるなら、参加したいです。
今のご時世、誰も注意しないのですね。
今日、私も夫のおば、89歳、一人暮らし、認知症ありのところに、行ってきました。財産管理が危うくなり、公的機関が、有料で、年金をおろしたりするのを、やってくれるらしいです。
お土産に朝、サケ寿司を作って持って行きました。恥ずかしいですが、載せますね。
morimimorimi
講習会お疲れ様でした。私も、近くで開かれるなら、参加したいです。
今のご時世、誰も注意しないのですね。
今日、私も夫のおば、89歳、一人暮らし、認知症ありのところに、行ってきました。財産管理が危うくなり、公的機関が、有料で、年金をおろしたりするのを、やってくれるらしいです。
お土産に朝、サケ寿司を作って持って行きました。恥ずかしいですが、載せますね。
kokomo
ミカスさん、お疲れ様でした。
姦しい婆さんトリオとミカスさんの心の中のせめぎ合い、想像しただけで疲労感がハンパないです。
遠方に住む私の祖母は去年96歳で亡くなりましたが、亡くなる数年前からは認知症が
どんどん進行していきました。今更ですが、亡くなる前にミカスさんが出席されたような
講習会に出ておけばよかったな、と思います。高齢化する社会のために、小学校や
中学校でもそのような講習会があれば身内や近所のお年寄りへの接し方も違ってくるのでは
ないかと思います。私も、将来の両親や義父母の介護に備えて、そのような機会があれば
出席してみます。
そして今日のレンコンのレシピ!ちょうど大きいレンコンを昨日買ってきたところなのですが、
レンコンというと、蒸してポン酢をかけるか、きんぴらにするというのが定番になっていて
自分でも飽きてきてしまっていました。
で、さっそく作りましたよー、「たらマヨれんこん」。レンコンを切りはじめてから、たらこがない
ことに気が付きましたが、そこはパスタ用のたーらこ、たーらこで代用。
これでもおいしかったですが、やっぱりプチプチ感がある生たらこには触感が及びませんでした。
次回は生たらこでリベンジしてみます。
ミカス Post author
morimimorimiさん
講習会、ケアマネさんに声をかけていただかなければ気付いてすらいなかったかも。
意外と各自治体で開催されているようなので、広報などで見かけたらぜひ参加してみてください。
お喋り婆がいないことを祈ります(笑)
鮭寿司、美味しそう!
私もご相伴にあずかりたいです。
おば様、喜んでくださったでしょうね。
ミカス Post author
kokomoさん
講習会や勉強会、最近は増えてきましたね。
ただ、あまり大々的に告知されることがないので、気付かない事が多いようです。
学校での講習会もぜひ実施してほしいです。
れんこん、美味しく仕上がってなによりです。
次回は生たらこで試してみてください。
蒸してポン酢も美味しそうだなぁ。
ミカス Post author
あずみさん
相変わらずの簡単レシピです。
ぜひお試しください。
電車の中でヘッドバンキングさせてしまい、申し訳ありません。
そして、清き1票をありがとうございます。
れこ
ミカスさん
安心してください!三婆には
「どこからもマジックカットを開けられない呪い」をかけておきました!
そして今日の帰り、念願のレンコン&たらこをゲットしたので
早速作ってみましたよ~♪
レンコンを茹でながらムシャムシャ、たらこの使わない皮の部分をムシャムシャ。
作りながらかなり満足。
写真の右側は、辛いのが苦手な子ども向けに、ごま塩&ごま油で和えました。
無知を暴露しますが、「和え衣」って素敵な単語!
「きゅうりのごま酢和え」の時も登場しましたが、「衣」って言われたら
ふわふわジャンジャン作って、まぜまぜしたくなります~。
ミカス Post author
れこさん
あぁ、なんて過酷な呪い!
ありがとうございます。
実は私もたらこの皮が好きです。
たらマヨを作る裏の楽しみは、たらこ皮のつまみ食いです。
ごま塩&ごま油もいいなぁ。
和え衣、私もどこかの料理本で見るまでは知りませんでした。
ちょっと気取って使っちゃいました(てへぺろ)
なんか、高級料理っぽい言葉ですよね。っていう私の表現が安っぽい…