スプモーニ : 豚れんこん
どうも。
渋谷にあふれるハロウィーン野郎たちへの悪態が止まらないミカスです。
「仮装なんていうのはなぁ、子供たちがやるから微笑ましいのであって、
いい年した大人がよぉ、トリックオアトリートもあったもんじゃねぇんだよ!」
と、テレビのニュースに毒づきながら思い出したのは、カナダにいた頃のハロウィーン。
カレッジのあちこちを仮装した生徒&先生が、別にはしゃぐわけでもなく普通に歩いていたなぁ。
たくさんの教科書を抱えて歩くキリストとすれ違ったときは思わず振り向いてしまったよ。
まぁ、楽しきゃいいか。
そして、人に迷惑をかけなければね。
まぁ、道路を封鎖している時点で迷惑か。
何かというとターキー(七面鳥)を焼くカナダ人(北米人)ですが、
ハロウィーンは子供たちがお菓子をもらい歩くくらいで、ハロウィーンの料理というものは
なっかったように思います。
ただ、私には、ハロウィーンといえばすぐに頭に浮かぶ食べ物があります。
それは『アイスクリームスプモーニ』。
<実物はこんな感じ>
イタリアのデザートで、一般的には赤・緑・茶色のアイスクリームを盛り合わせたものらしいです。
で、ハロウィーンとスプモーニ。
カナダ滞在中のハロウィーンの夜、何かを祝うべきなのかそうでないのかわからずに、
とりあえず日本人の友人と3人で食事にでかけました。
チェーンのイタリアンレストラン。
食事の後にデザートを頼もうと思い、メニューを見ると・・・アイスクリームスプモーニ。
バニラやチョコとも変わらぬお値段4.8ドル(当時のレートで300円弱)。
しかし、スプモーニ、その正体は謎。
こりゃあチャレンジするしかありませんぜ、奥様。
デザートはいらないという友人Aの分を除いて2人分をオーダーすると、お店のお姉さんが
「No, no, no」。
「ガールズ、悪いことは言わないから1つにしなさい」
あん?
私が食べられないとでも? 私の胃袋を甘く見ちゃあいけないよ!
私が払えないとでも? このために日本であくせく働いてきたんじゃ!(このために?)
ちなみに全員30超えでガールズじゃないけどな。
しかし、お姉さん、あまりに真剣な眼差し。本気と書いてマジと読むレベル。
ここは日加友好のためにもお姉さんの言うことに従おうということになりました。
数分後。
両手で捧げ持つように大皿を運んできたお姉さん。
はい~??
これは一体・・・・
The てんこ盛り、です。
The 店にあるすべてのアイスを一皿に積み上げちゃいました、です。
イメージするならこんな感じ↓
いや、こんな感じね↓
だから、こんな感じよ↓
「ほらね」と言わんばかりの表情のお姉さん。
ご丁寧にさくらんぼが3人分、3つのせられていました。
スプモーニにはイタリア語で「泡を立てる」という意味があるそうです。
いくつもの泡がぷくぷくと沸き立つイメージでアイスを盛り付けるから
アイスクリームスプモーニなのでしょう。
とはいえ、これはいくらなんでも泡立ち過ぎだろうに。
何故こんなにてんこ盛りにした?
そして、このマウントアイスをわずか4.8ドルで提供するお店、大丈夫か?!
3本添えられたスプーンをそれぞれの手に、なんとかその山を制覇しましたよ、私たち。
それ以来、ハロウィーンと言えば目に浮かぶスプモーニの山。
それにしても、カナダ人、いろんな点において結構大雑把です。
おおらかと言えば聞こえがいいけれど、
日本で緻密な仕事に慣れてしまっている私には驚くこともたくさんありました。
ある日、とあるスーパーの広告に大好きなれんこんを発見。
カナダではめったに出会えない食材なので、
「今日ははさみ揚げだ!!」と喜び勇んで出かけたのですが・・・
野菜売り場の店員さんに聞くと「今日は入荷しなかったよ」。
広告にあんなにでかでかと出ていたのにぃ?!
特に申し訳ないという感じもありません。
こんなことは日常茶飯事なのです。
すっかりれんこんの口になっていた私のがっかり感といったら、
というわけで、今日の料理は『豚れんこん』。
しゃりしゃりともちもちが合いまったれんこんの食感が美味しい一品です。
『豚れんこん』
- れんこんの皮をむき、厚さ3ミリ程の半月切りにします。
切ったれんこんは3分くらい水にさらしましょう。 - 豚肉を1センチほどに切り、酒、しょう油を揉み込んでおきます。
「後から味を付けるのだから、下味なんていいでしょ」・・・はい、私も昔はそう思いました。
でも、肉に下味をつけておかないと、なんたがぼんやりとした仕上がりになります。
ここはひと手間がんばって。 - しょう油、酒、砂糖、酢、水を混ぜ合わせて、合わせ調味料を作っておきます。
- 2の豚肉に片栗粉をまぶし、油をひいたフライパンで炒めます。
火が通ったら、一旦取り出しておきましょう。 - 4のフライパンをペーパータオルで軽く拭き、新たに油をひいてれんこんを炒めます。
中火で表面に軽く焼き色が付くくらいまで炒めましょう。 - 4の豚肉をフライパンに戻し、3の合わせ調味料を加えて絡めるように炒め合わせます。
※合わせ調味料が具材に馴染んで水気がなくなったら、ごま油を数滴たらして出来上がり。
ごま油はコクを出します。さっぱりと仕上げたい場合はごま油なしで仕上げましょう。
それぞれの国にそれぞれの文化。
違いに面食らうこともたくさんありましたが、それを楽しむのもまた海外へ足を運ぶ妙。
となれば、ハロウィーンも日本には日本のスタイルがあっていいのかな?
いや、だいたいハロウィーンは西洋の文化か。
う~ん、日本のハロウィーン騒ぎにはやっぱりちょっとついていけないような気がします。
ミカスでした。
権太
風邪引いて「しんどいよー」 だけど、仕事にいかにゃならぬ!!な先日、微熱でふわぁの私の目に入ってきたレンコン。
あ~ミカスさんの記事にレンコンがあったなぁと思い豚肉を買いそそくさとスーパーを後にしました。
いやあ、美味しかったですし、夫がお気に入りに♪
助かりました。ありがとー。
ミカス Post author
権太さん
風邪は治ったでしょうか?
お役に立ててなによりです。
れんこんのしゃりほく(しゃりしゃり&ほっくり)食感って本当においしいですよね。