11月22日はカレー記念日

カレー記念日

落ちてゆく 枯葉のごとし 抜け毛かな

11月22日はカレー記念日

Jane

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

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ミカスの今日の料理 昨日の料理

教科書通りには : 餃子の味噌スープ

季節はいよいよ冬に向かってじわじと進み始めましたね。
これからしばらくは、
スマホのバッテリー残量よりも灯油の残量が気になる季節になります。

以前、母方は忘れん坊の家系だという話をしました。
6人姉妹中4人が忘れん坊将軍、つまり認知症を発症しています。
先日、従妹から認知症に関する本が数冊届きました。
彼女の母親(私の伯母)も認知症で、現在は入院をしています。
彼女の場合、父親も認知症だったので、
それに関する本を色々と読んでは情報を得ようとしたのでしょう。
添えられた手紙には
「こういう本を従姉妹で回し読みする日がくるなんてね。
でも、現実にはあまり役立たないかも」
と書かれていました。
books<情報はたっぷり詰まっているけれど>

私も、彼女が貸してくれたような本をいろいろと読みました。
その中に、私たちの毎日を楽にしてくれる答えやヒントを見つけたいと
必死で読みました。
でも、従妹が言うように「現実には」役に立たない情報が多いというのが
正直な感想でした。

例えば、認知症を患っている人が現実と異なる話(作話)をしても否定してはいけない、というのは
認知症患者との接し方の王道です。
「財布を取られた。あんたが取ったんだろう?!」と言われても
「私は取ってない」と答えてはいけません。
専門書の中では「それは大変。じゃあ一緒に探しましょう」などと答えるのが正解なのです。
でも、現実には作話は財布取られ話ばかりではありません。
母の場合、私が男の人に会いに行き、母からの「帰ってこいコール」も無視して外泊をした
という話を繰り返し、その度に怒り出す時期がありました。
もちろん、そんな外泊事件はありません。
(あったら私ももう少しイケイケな日々を送っていたことでしょうに)
さぁ、認知症の人の作話を否定してはいけないのなら、
この場合、私は一体どう対応すればよかったのか。
母の言い分を否定せず、でも私はそんなことをしていないと伝えるには。
いや、否定してはいけないのなら、
私は母親の言いつけに背いて男の人と外泊をした娘になればよかったのか。
どの本にも答えはありません。

もちろん、それぞれに異なる問題それぞれに対する答えをすべて網羅した本など
作れるわけがありません。
それはわかっていても、
こういった本の中には現実の生々しさに近づいて書かれたものが少ないと、
嘆息が漏れてしまうのも事実です。
臨機応変に対応すればいいのでしょうけれど、
なんとか本から答えを見出したいとする人の多くは、そんな冷静さを保てずにうろたえています。
この病は、患者それぞれの性格や感情にも状態が左右されます。
患者の数だけ状態があるならば、なかなか教科書通りの対応法だけでは
うまく解決できないのが現実です。
専門家のアドバイスはとてもありがたいものですが、
そんなにきれいなことばかりではいられないんだよなぁと歯痒く感じたりもするのです。

母が忘れん坊になってよかったと思える点があるとすれば、
こうして従姉妹たちと頻繁に連絡を取るようになったことでしょうか。
子供の頃はお盆やお正月に集まったものですが、
大人になってからはその機会も減っていました。
親の病という決してポジティブとは言えない理由ではあるけれど、
情報を交換し合い、愚痴を言い合い、久々に色々と話すようになりました。
今日ご紹介する料理は、「今日の晩御飯は何にするの?」と聞いた時に
従妹が教えてくれた一品です。

 

『餃子の味噌スープ』
gyozamiso

  1. 餃子は手作りでも市販のものでもかまいません。
    私は、手作りする際に多めに作って、冷凍にしておいたものを使います。
  2. ねぎを斜め切りにします。
    たっぷりあった方がおいしいので、たっぷり切りましょう。
  3. 鍋にごま油をひいて、2のねぎを炒めます。
    ねぎの甘味を引き出すために、くたっとするまでしっかりと炒めてください。
  4. 3の鍋に水を加え、鶏がらスープの素を加えて加熱します。
  5. 4に餃子を加えます。冷凍されていたものを使う場合、凍ったまま加えても大丈夫。
    しっかりと中まで火が通るまで加熱してください。
  6. 最後に味噌を加えます。
    味噌の風味を損なわないよう、仕上がり直前に加えるようにしましょう。
    鍋に直に味噌を加えるより、ボウルなどに味噌と鍋のスープを少し入れて
    溶きのばしてから鍋に加えると楽ですよ。洗い物一つ増えるけど。

最近「お母さんの介護大変ですね」と言われることが増えました。
でも、私には介護をしているという感覚はないのです。
謙遜しているわけではありません。
好感度を上げようとしているわけでもない(笑)
ただ、介護という言葉をイメージすると、トイレや入浴の介助といった、
もっと体を使った対応に追われている人の姿が浮かびます。
私の場合は「母の病と何とか折り合いを付けながら一緒に暮らしている」という感じ。
もちろん、折り合いを付けるのも大変です。
そして、時間が経つとともに折り合いは介護へと変わっていくのだと思いますが。
とにもかくにも、皆さんご自愛を。

ミカスでした。


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コメント、ありがとー!

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    まぁ

    以前介護施設で働く友人(看護師)から聞いた話です。

    財布を盗ったでしょう云々と言われたら私は一緒に探しましょうとは言わない。
    「財布は○○さん(その方が最も信頼してる方の名前)が後で持って来るって言ってましたよ」
    「それより昨日のドラマ見ましたか?」とかなんとか言って話題を変える、気を逸らす。

    財布を一緒に探す、というのは一見誠実な対応に見えるけれど
    不安な気持ちを長引かせるだけ。
    その場次第で嘘をついてもいいのよ。
    嘘をつく後ろめたさより相手を早く穏やかにすることのほうが大事、と。

    実母の作話の対応に苦慮してる私には大きなヒントになりました。

    彼女のやり方が絶対的に正しいとは思いませんし
    専門家の意見も本に書かれている知識も大事だとは思います。

    でも私には介護の現場で働く彼女の経験から発せられる力強い言葉がありがたかったです。

    ミカスさんの話、とても身に染みます。
    餃子の味噌スープ、心身ともに温まりそうですね、作ってみます。

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    まっちゃん

    ミカスさん。
    初めてメールします。まっちゃんと申します。

    私、いつもこう考えているんです。
    人間って、どんな時でも、相手と対等の立場でいたいんじゃないかと。

    なので、普通の方なら(言葉が悪くてすみません。)相手にお世話になったなら、お礼の品を差し上げたり、相手の方が困った時に助けてあげたりして、自分と相手とのバランスを取ることができます。

    ですが、認知症の方は、自分にはそれができないことがうっすらと分かっていて。お世話になった相手の方と対等の立場になるには、自分を上げることはできないので、相手を下げることしかできないのではないでしょうか。

    まとまりないですが、ミカスさんのお世話になっている、ということが、何となく分かっているからこその言動だと思います。

    ならば、どう対応したらいいのか…。私も悩んでいます。

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    カミュエラ

    教科書通りにはいかない現実、よくわかります。
    私は介護ではありませんが、自閉症の長男の子育てでそれを経験しています。
    どんなにやさしくかみ砕いて話しても、まったく相手に通じないとなればほんとに途方にくれますよね・・・・
    臨機応変にといっても、同じ状況などないのですからほんとにこちらは疲弊します。
    長男が小さい頃は毎日が戦いで、息をつく暇がなかったです。
    でも助けられたのは、専門家から指導された精神論ではない細かなテクニック、これがだめならこっちはどうだっていう攻めの(笑)アプローチでしょうか・・・・
    あとは子供を通じて出来たママ友たちとの交流。これは長男に感謝してもしきれないくらい今でも大事なつながりとなっています。(何事も悪いことばかりじゃないですね、笑)

    私が当時を振り返って反省しているのは、「この子は私じゃなければ!」と思い込んでしまい、子供を誰かに頼んで、夫婦で出かけたりする時間をなかなか作れなかったことなのです。
    実際は他の誰かに頼んでも息子はそれなりにやっていたのですから、私じゃなくてもよかったわけです。でも罪悪感や過度な不安に縛られてなかなか上手にできませんでした。
    疲れたら、物理的に離れるのがやはり一番だと思います。
    ミカスさんはすでにショートステイなどを利用されているようですし、これからもどんどん利用されたらいいと思います。
    日々の暮らしでどれだけミカスさんがお母さんを思い大事にされているのか、十分すぎるほどに伝わってきますから、いろいろうまくいかなくてもそれはそれ、です。
    温かいもの食べて、ミカスさんご自身もご自愛くださいませ。

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    ミカス Post author

    まぁさん
    そうなんですよね。話題を変える。
    母の場合、昔話が一番。母の子供時代の話を振ると気持ちが逸れていくことが多いです。
    ただ、乗ってこないこともあって、そんな時は「今そんな話はしてない!」と更に怒ります。火に油です(笑)
    常に、様子を見ながら、探り探りの毎日です。

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    ミカス Post author

    まっちゃんさん
    初めまして。
    ストンと腑に落ちた感じがしました。
    そうか、母は私と対等でいたいのかもしれませんね。もしくは、以前の母と娘でいたいのかも。
    最近は色々な事を私が仕切る事が多くなり、母娘がほぼ逆転しています。
    そんな中で、母としての立場を守るために私を叱るという形を取るのかもしれません。
    そう考えると、面白いような、哀しいような。
    まっちゃんさん、鋭い指摘をありがとうございます。

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    ミカス Post author

    カミュエラさん
    頑張っていらっしゃるのですね。
    カミュエラさんがおっしゃる「この子は私じゃなければ!」という思い込み、似たようなものが私にもあるような気がします。
    「母は家以外の場所には馴染めない」「私もしくは妹がサポートしないとこんな事は出来ないはず」等々、私も罪悪感や過度な不安にがんじがらめになっているのだと思います。
    物理的に離れることが大切なのはよくわかっているのに…。
    どこかで気持ちのシフトチェンジをしなければなりませんね。
    カミュエラさんもどうか無理をなさらずにお過ごしくださいね。

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