ものは言いよう(食材は使いよう) : カリフラワーのカレーマヨ焼き
母が忘れん坊将軍になって以降、言葉の選び方、使い方の大切さ・厄介さを
ひしひしと感じています。
身の周りに忘れん坊さんがいらっしゃる方はわかるかもしれませんが、
私が母と接する中で頻繁に口にしてしまっていたのが、「だから」。
母の場合、夕食の支度を手伝ってもらっている時に
私 「このほうれん草をこの胡麻衣で和えてね」
母 「はい」
・・・・1分後・・・・
母 「このほうれん草はおひたしにするの?」
私 「この胡麻衣で和えるの」
母 「ああ、そう」
・・・・・30秒後・・・・
母 「このほうれん草はおひたし?」
私 「胡麻和えよ」
・・・・30秒後・・・・・
母 「おひたしよね?」
私 「だからぁ~」
同じことを何度も繰り返し言ったり、確認したりするのが忘れん坊。
忘れん坊だからそれは当たり前のことなんです。
それはわかっていても、実際に何度も同じことを聞かれると、どうしても語気強めに
「だから」が出てしまいます。
この「だから」の後ろには、
辛うじて飲み込まれた「だから、さっきも言ったじゃん。何度も言わせないでよ」が
隠れているわけです。
忘れてはしまうものの言葉の理解には不自由していない母なら、
この「だから」の意味が理解できるはずです。
現に、私がちょっと強めの「だから」を使うと、母は途端に不機嫌になります。
そのことに気づいてからは(結構時間がかかったけど・笑)
もちろん「だから」を使わないように心がけています。
それでも言いたくなるんですよねぇ。
<だもの>
だから、万一言いそうになった時には、私の中で「だから」の代わりになるような言葉を
口にするように心がけています。
私はだいたい4回目ぐらいでイラッとするので、その時はまずゆっくりと一呼吸。
そしてできる限り穏やかな口調で「それはね」と言うのです。
母 「このほうれん草はおひたし?」
私 「胡麻和えよ」
・・・・30秒後・・・・・
母 「おひたしよね?」
私 「(吸って~吐いて~)それはね、胡麻和えにするの」
「それはね」と「だから」は意味の異なる言葉だし、代わりになるのか?と疑問に思う人も多い事でしょう。
でもね、「それはね、さっきも言ったのよ」という思いを込めつつも優しく言うと、
母を不機嫌にさせることなく、私もささやかなガス抜きができるというわけ。
言いたい事のすべてを言いたい形で吐き出せればこんなに楽なことはないけれど、
ともすれば相手を傷つけて、その傷がブーメランになってこっちの身に突き刺さることもあるわけで。
だしとたら、自分の身を守るために(そう、あくまでも自分の身を守るためにね)ものの言い方を
少しだけ変えてみればいいのね。
ものは言いよう、カリフラワーは使いようです。
カリフラワー??
そう、今日の一品はカリフラワーです。
カリフラワーも、私の「どう料理したらいいのかわからないのに無性に買いたくなる食材」です。
以前、『カリフラワーのピクルス』を紹介しましたが、
カリフラワーといえばこのピクルスとポタージュぐらいしか作らないくせに、
スーパーでカリフラワーが安くなっていると、もう我慢できない。
というわけで、なんとか存在感のあるおかずに仕上げるべく、グラタン風に料理してみました。
『カリフラワーのカレーマヨ焼き』
- カリフラワーを小房に切り分け、さっと洗ってから軽く茹でます。
後でオーブンで加熱するので、ここではあまり茹ですぎないように。
茹で上がったらざるに取り、ペーパータオルなどで水気を拭いてください。
色よく茹で上げるためには、お湯にお酢や小麦粉を加えると良いのですが、
この料理ではあまりカリフラワーの色は見えないので、お湯だけで茹でてしまってOK。 - マヨネーズにカレー粉、塩、胡椒、牛乳少々を加えてしっかりと混ぜ合わせます。
牛乳は、カレー粉がマヨネーズと混ざりやすくなるように加えるものです。
入れすぎると水っぽくなってしまいますから気を付けて。 - 耐熱容器にカリフラワーを並べ、その上に2のカレーマヨとピザ用チーズをのせます。
- オーブントースターで焼きます。
チーズが溶けて、カレーマヨにうっすら焦げ目がついたら出来上がり。
見方ややり方、考え方で物事ががらりと変わる、とまで言うつもりはないけれど、
意外と楽になることもあります。
自分の心と体を守るために、ちょっとだけ変えてみるのもいいかもしれません。
もし楽にならなかったら、ゴメンねゴメンねー。
ミカスでした。
masakobe
私もそうです!無性に買いたくなるカリフラワー。
この前、漬けたピクルスが美味しくなくて大失敗したにも関わらず、また安くなっていたら買ってしまうんだろうなぁ。(ふつう、ピクルス失敗する?)
次買ったら、ピクルスのリベンジ、そしてグラタンも作ってみたいと思います♪
ミカス Post author
masakobeさん
カリフラワー、難しいですよね。
だから世間一般にはブロッコリーの方がポピュラーなのでしょうか。
だけど、安くなっているとつい買ってしまう。
ピクルスリベンジ、頑張ってください!
茹で過ぎないのがポイントのひとつかと。
nao
もう30年近く前の話ですが、バングラデシュという国に滞在していた頃
カリフラワーが普及していて驚きましたが
カレーにはブロッコリーよりカリフラワーの方が味が馴染むんですね。
時々食べたくなります。
ところで最近仕事上の必要から、「オープンダイアローグとは何か」という本を読みました。
フィンランドで行われている精神医療の手法なのですが、家族療法的なケアとしても参考になりました。聴く、問う、声を響かせる、というような対話が目的となり、治癒が副産物となってもたらされるようなイメージだそうです。余計なお世話でしたらすみません。参考までに。
ミカス Post author
naoさん
カレーとかスパイスを使う国とカリフラワーってイメージあります!
テレビで見たのかなぁ?
だから、このレシピにもカレー粉入れてみました。
「オープンダイアローグ」とても興味をひかれたのでググってみました。
また、Amazonで書籍もチェック。
本を読んでちょっと勉強してみようと思います。
教えてくださってありがとうございます!