「ピロピロ」が気になります。
テレビは見るもの。でも、見えない・見えにくい私たちもテレビは見ています。ときおり「テレビを見ましたか?」などという話題を振ってはいけないのではないかとお気遣いいただく方もあるようですが、そんなご心配は無用、と私は思っています。
でも、一方では人生の途上で急に視力を失い、テレビも見られなくなって楽しみが何もないというようなことをおっしゃる方も多いことも事実です。もしも、皆さんの周りにそのような方がいらしたら、最近はテレビのドラマに副音声解説がついていることも多くなったからぜひテレビを音声でも楽しんでみて、と伝えてみていただけませんか。(ちなみにあの長寿番組「笑点」にも副音声解説がありまして、「山田君、座布団を3枚運んでくる」などと入るんですよ)
というわけで私もほとんど音声だけではありますが、テレビを見ています。平日がお休みのときは野次馬根性丸出しでワイドショー番組を見てしまったり、タレントがかっこよくお部屋リフォームするのを感心してみたり、旅番組やグルメレポートを見て行ってみたくなったり…。ちなみに今の一番のお気に入り番組はNHKの「鶴瓶の家族に乾杯」です。
そんな風にテレビを見ていると、ときおり「ピロピロ」などという音が聞こえてくることがあります。そうです。臨時ニュースのテロップですね。この音がすると何が起こったのかと少なからずどきどきします。私は家族と同居しているので見てもらうことは可能ではありますが、家族も歳を重ねてきているので近寄らないと読むことは難しいようで、そうこうしているうちに消えてしまうこともしばしば。仕方がないのでラジオをつけて何か言ってないかしら?と確認することもあります。
テレビ画面に文字が出て困るのは臨時ニュースばかりではありません。海外のニュースを伝えるときの現地の方のコメントだったり、海外のレポート番組のときだったり、日本のレポートであっても場所などを知らせる字幕が出たり、はたまた「宛先はこちらです」などというのもあります。聞こえない・聞きにくい人にとっては字幕が頼りなわけですから、吹き替えと字幕の両方を出すというふうにはならないものかしらと日々思うのでした。