自分で自分をほめたい! : ひき肉の甘辛炒め
自分でも情けなくなるくらい怠惰な性格だ。
余程楽しいことでもない限り、何かにとりかかるのがとても億劫で
やらねばならないことをだら~りだらりと先延ばしにしてしまう。
思い起こせば、夏休みの宿題もぎりぎりまで手を付けず
最後の最後に母に叱られて泣きながら終わらせた記憶がある。
この「ミカ料」もそう。
火曜日更新なのだから、
せめて週末に取り掛かっておけば余裕で仕上げられるのに、
大抵は月曜日の夜に「さあてどうするかね」などと独り言ちながら
パソコンを立ち上げるものだから、そこから始まる生みの苦しみは
ちょっとやそっとのものではない。
(と、これを書いてる今も月曜日の夜9時。
『密着!血糖値72時』なんて番組に気を取られつつ、のらりくらりと書いている)
そんな人間なので、普通の人にとっては当たり前のことができただけで
凄まじく素晴らしいことを成し遂げたような気持になってしまう。
ごく稀に「ミカ料」の記事が日曜日に仕上がっちゃってたりしたら、
もう気分はアトランタ五輪で銅メダルを取った有森裕子。
「自分で自分をほめたいと思います!」
もちろん料理も同じこと。
どうしたら最小限の労力で最大限(に近い)の満足を得られるかだけを考えて
その日その日の食事の支度をしている私だけど、
どういう風の吹き回しか、時に先を見越した下準備などをしてしまうことがある。
例えば、コストコで安く大量に仕入れてきた肉なんぞを使い易いように小分けにして
それぞれをラップで包み、それをまたジップロックにまとめて冷凍庫へ。
ああ、私、刹那を生きているばかりじゃないのね!
「自分で自分をほめたいと思います!」
今時流行りの作り置きもそう。
インスタグラムを見ていると、「これ、朝ごはん?」と驚くほど
豪華でお洒落な朝食の写真をアップしている人の多いこと、多いこと。
「朝からこんなに作ってるの?一体何時に起きてるのさ?」と驚くが、
食卓にずらりと並ぶ小さな器に盛られた料理はどうやら作り置きされたものらしい。
そういうものかとまんまと引っ張られ、私も作り置きなんてものをやってみる。
冷蔵庫の中に並ぶタッパー。(ひょっとしてタッパーって死語?)
そのタッパーからいくつかの料理を盛り付けて、あとはメインとなるものを
ささっと料理するだけでその日の献立が出来上がる。
何て楽なの!
っていうか、作り置きなんてしちゃってる私、なんて素敵なの!
自分で自分を…しつこいか。
というわけで、今日の一品は『ひき肉の甘辛炒め』。
豚ひき肉、たけのこ、椎茸を甘辛く炒めて片栗粉でぽってりととろみをつけました。
写真では冷たいうどんにトッピングしましたが、
食べやすくちぎったレタスにのせて食べたり、ご飯にのせて食べても美味しいです。
冷蔵庫で3~4日は保存できるので、多めに作っておくと便利ですよ。
『ひき肉甘辛炒め』
- ニンニクと生姜はできるだけ細かいみじん切りに、筍と椎茸は小さめの角切りにします。
長ねぎを白髪ねぎに切って5分程水にさらした後にペーパータオルなどで水を拭いておきます。
※たけのこは水煮されたものを使ってください。 - ボウルで、砂糖、甜面醤、オイスターソース、醤油、酒、水を合わせておきます。
- フライパンに油、みじん切りにしたニンニクと生姜を入れて強めの中火にかけます。
- ニンニクと生姜の香りが立ってきたら、豚ひき肉を加えて炒めます。
- ひき肉に火が通ったら、筍と椎茸を加えて更に炒めます。
- 全体に油がなじんで粗方火が通ったら、2の合わせ調味料をフライパンに加えましょう。
- 調味料が温まったらそこへ水溶き片栗粉を加えてとろみをつけます。
最後にごま油をちょろりとたらして出来上がりです。
「作り置きがあると夕食の支度を節約できて便利~!!」と思って、
よくよく考えると、結局作り置きを作る時間はかかっているわけで。
それを考えると何が得なのかわからなくなってきますが、
それでも時間と気持ちに余裕がある時に楽しく料理をして、
後々余裕が持てるようにするのは悪い事ではない…かな。
ミカスでした。