【File No.39】 親の介護を想像するだけで気が滅入ります。
40代既婚です。
母親が20代前半で私を産んだので母は現在60代前半です。
子どものときは「お母さんが若くてうらやましい」と言われ
自分でもそれが自慢でしたが
最近は「平均寿命まで親が生きると、自分は70代になっても
親の世話をしなくちゃならないのではないか」と思うようになりました。
今、母親との関係はそんなに悪くはありませんが
不満が多く、すぐに人に頼るタイプで、娘に対してもそうなので
今後ますますそれが加速するのではないかと心配です。
今、介護をしている人には叱られそうですが
母の介護を想像するだけで気が滅入ります。
こんな私は、あまりに自分勝手なのでしょうか。
(てまり)
まゆぽ:
将来の介護、不安ですよね~。
自分の健康や、親の性格や、義理も含めて兄弟姉妹との関係や
そしてもちろん経済的な問題や、考え出すと
不確定要素があり過ぎて不安が増すばかりです。
なので、わたしはあまり真剣に考えないことにしています。
考えても、現実は思ってもいない展開を見せるものじゃないですか。
備えあれば憂いなしとか言うけど
備えあっても裏切られるケースの方が多い気がするし。
でも、ここは、てまりさんと同様
不安に怯えるだけのわたしより、
父母義父母と介護経験の豊富な
つまみ先生のご意見を聞くべきかと。
うん。絶対そうだよ。
語ってください、つまみ先生。
つまみ:
おっほん!
…いやいや、先に言っとくけど、父母はほぼ介護してないです、私。
私も、まゆぽさんと同じだな。
「一般的な介護なんてなくて、本当にそれぞれ」という
あたりまえ過ぎる観点だけじゃなく
制度そのものも迷走気味だから
てまりさんがその世界に参入する頃は今とは
いろいろなことが変わってる可能性大です。
なので、そこはもう、なりゆき大明神様のお導きで行くしか(笑)。
もし、どうしても介護を回避したいなら
そりゃもうお金ですよ。
高齢になってもずっと家族と、家族の世話で暮らしたい、なんて
何%の高齢者が思ってるっつうんだよっ!?です。
てまりさんより、てまりさんのおかあさんの年齢に近い私は
老後は、素人よりビジネスライクなプロに任せたいです
ま、子どもがいないから選択肢は狭いわけですが。
(介護を)想像するより かね貯めろ、ですかね。
まゆぽ:
やっぱりそこかあ。
不安な将来に備えて、今の楽しみを捨てても金を貯める人生って
楽しくないけど、しょうがないのかなあ。
わたし、60歳をいくつか過ぎてから、
刹那の喜びを追いかけることを自分に許しました。
別に大げさなことじゃなく、例えば美味しい紅茶をいただいても、
いつかここぞというときに飲むべ、とか思って戸棚にしまって
気がつけば賞味期限を過ぎて、なんだか湿っぽくなっていたこと、とか
可愛いタオルだからまだしまっておこうとか思ってたから、
今使っているタオルは雑巾のようにくたびれていたり、とか、
そういうのもうやめることにしたの。
美味しいものも、可愛いものも、あるものは贅沢に消費することにして、
もう将来になんて備えないわよ、と思ってる。
でもさ、やっぱりお金は貯めとかないと泣きを見るのかしら?
てまりさんに答えるはずが、つまみ先生に聞いてるわたし。
つまみ:
いやいやいや。
お金がそんなに潤沢じゃなくても、工夫のしようはあると思う。
でも、まだ具体的になにがどうではないのに
どーしても親の介護に不安が先行するようなら
プロに任せる方法はあるよ、という意味での
かね貯めろ発言です。
そういえば、去年のこのサイトのイベント
「カイゴ・デトックス」で
介護関係の仕事に就いているという参加者の
「仕事だと思うといくらでも要介護者に優しくできる」
「親に対する態度は別人」的な発言に反応が大きかった。
私も、一緒に登壇したミカスさんに
「お互いの要介護家族を面倒見て、お金を払い合わない?」と
言ったりしました。
てまりさん、そういうモロモロを踏まえて
いっそ近い将来、介護関係の資格をとるってどうでしょうか。
…強引過ぎた?
まゆぽ:
なるほどねー。てまりさんはまだ時間があるから、
いろいろな選択肢があるってことだね。
選択肢もお金もないわたしは
「どうにかなりますように」という大雑把な神頼みをしていますが、
てまりさんはきっとどうにでもできますってば!
…強引じゃないけど、いい加減すぎた?
◆◆◆◆◆ お知らせ ◆◆◆◆◆
今回の布絵はいつもの知津子さんの15年あまり前の作品。
当時有名だったハンズ大賞で入選した5枚のシリーズ「働いてきた布」です。
骨董市で見つけた大胆なつぎ、二重・三重のつぎ当ての布に」圧倒され
働いてきた布や人への敬意を表現したそうです。
大きいもので縦77cm×横100cm、重さ1kg。
老人施設や病院、図書館、保育園、幼稚園など、多くの人に見てもらえる
場所に飾ってもらえないかと、買い手を探しています。
詳細は知津子さんのブログ宛にお問い合わせください。
(知津子さんのブログはこちら⇒★)
※出前チチカカ湖では、みなさんからのお悩みを募集します。
お悩み以外でも、ずっと気になっていた疑問、私たちへの質問も大歓迎です。
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爽子
こんにちは~。
どちら様も、いろいろと大変ですね。
てまりさん、想像するだけで気が滅入るって、今からしんどくなっては損です。
いずれ大変になるんだから、いまも、その大変なときも、楽しいことは楽しまなきゃ。
私なんかも、父ふたりを見送って、二人の母は、いろいろと不調は訴えてるけど、まだギリギリいける!か?て、状態なので、「いまのうち」と、とりつかれたように遊び?の予定を入れたりもしますが、何をしても「気力」がわかない時があるんですよね。
とっても波があります。
まだ、いろいろ楽しめるんだから、いまのうち・・・と思いつつ。
気持ちも体も動かない。。。
親との付き合いも、こうも長くなると、返ってくる反応も発言も、もう予想を大きく裏切ることもないんですよね。
はあ。。。疲れる。
身体が動かなくなったら、自分ならどうしたい。。。とおもうと、プロの手で、ビジネスライクに介護されたいなあ。
つまみさんの意見に賛成です。(子供3人いますが、手を煩わせるのはいやだわ。)
そのための費用は、プールしておきたいですね。
友人で、介護関係の資格を取り、1年現場で働き、いまお母さんのお世話してる人います。
「完璧」よ。でも、やりすぎて疲れすぎてないかとても心配です。
結論・・・みたいな書き方ができないですね。こういうことって。。。
okosama
今から心配!それは、ご自分の時間がもったいないです。
でも、気になり始めたら、止まらない?ならば、理想的な介護を想像してみては?
できるだけプロにお任せして、ご自分は、気の合う部分だけ、例えば趣味の時間を一緒に過ごす。
お母様がすぐ人に頼るタイプなら、暮らしに他人の手が入るのに慣れてもらえる可能性、大ではないでしょうか?
そのために、今から、たまにコンビニの中食を一緒に食べてみるとか、プロの換気扇掃除やお風呂の大掃除をプレゼントしてみるのはいかがですか?意外と美味しいわね!とか、やっぱり餅は餅屋ね!なんて言葉がでてきたら、儲けもの。その時は気に入らなくても、別の業者さんにトライできますし。
制度も変わっていくでしょうけれど、皆さんのおっしゃるように、介護の勉強をして一連の流れを知っておくと安心できるかもしれません。私はこのタイプでした。
まゆぽ Post author
爽子さん、okosamaさん、コメントありがとうございます。
基本はビジネスライクにプロに任せる方向だけど、
そのために今からできる準備はいろいろあるよ、という
二人のご意見、素晴らしいです!
みんなが考えてる問題なんですね。
カイゴ・デトックス Part2が待たれますねー。
つまみ
爽子さん、okosamaさん、コメントありがとうございます。
介護は、千差万別で、十人十色で、危機一髪ですが(数字まじりの四字熟語で統一してみました)ホント、そのときの自分の力量が試される気がします。
この「力」は、人としての器の大きさとか、判断力とか、対応力でもありますが、要するにそれって、いろんな自分を持っていることに尽きるのではないかと思う今日この頃です。
取り越し苦労精神まで発動させて、早々と気を滅入らせないように、いいかげんだったり、几帳面すぎなかったり、正しくあろうと思いすぎない(全部同じ?)自分を緩衝材にしていただきたいものです。
そのためには、okosamaさんの「今のうちにプロのお掃除やコンビニの中食」って、すごくいいなあと思います。
爽子さん、お互い、波を見極めて、そこに乗れるときは乗って、乗れないときは見送って、なるたけユルくやっていきましょー!