ぶきっちょ:たけのこ餃子天
マスク、まだなかなか手に入りませんね。
たまに見かけても、50枚入り1箱が軽々と4,000円超え。びっくりです。
そんな値段じゃ、ため息をついてあきらめざるを得ません。
遠からず、今あるマスクのストックが底をついてしまうなぁと不安に思っているのですが。
そんな時、妹がマスクを作ってくれました。
妹、手先がとても器用です。
昔は、カットソーなどを縫ってもらったこともありました。
最近は忙しくてあまり縫物をしていなかったようですが、久々にミシンをかけてもすぐに勘を取り戻したようです。
そんな妹に比べて、私ときたらドが付くほどの不器用人間です。
小学生の家庭科で枕カバーを縫ったのですが、これがまたすごいことになりました。縦長の生地を半分に折って両端を縫い、ただ袋を作るだけのことです。ただそれだけだというのに、枕を入れた途端、縫い目がほどけました…
それからというもの、縫物は一切しませんし、家庭科で大きなものを縫わなければならない時は、母の力を借りていました。
「でも、お裁縫はダメでも、料理は器用にできるのでしょ?」とよく言われます。そりゃあ毎週『ミカ料』なんて書かせていただいているのですからね、偉そうにレシピなんて紹介しちゃっているのですからね、料理に関してはばっちり…ではないのですわ、これが。
以前私はケーキ教室に通っていました。
お菓子作りは、計量から調理まで細かくやらなければ上手く仕上がらないという話を聞いて、自分の不器用さ、大雑把さを少しでも解消したいと思って通ったのですが…。
回転台にのせたスポンジケーキを回しながらクリームを塗る「ナッペ」という作業があるのですが、それができない。回転台を回せばいいのに、自分が動いてしまうのです。その度に先生が「ミカスさん、回転台を回して!自分は回らない!」との声が飛びます。ああ、と気づいて回転台を回すのですが、段々と夢中になると、また「ミカスさん、回らない!」
左手で回転台を回しながら、右手のパレットナイフをケーキに添えてクリームを伸ばしていく。器用な、いや、普通の人にとってはたったそれだけのことが、不器用な私には「左右の手で同時に違う事をするなんて無理!」となってしまうのです。
ナッペ…自分は回らない。
新型コロナウイルスの感染が広まって、あちこちで素敵な・ユニークな手作りマスクを見かけるようになりました。皆さん当たり前のように「マスクがないなら作ればいいのよ」と、まるでマリー・アントワネットのように言いますが、雑巾を縫うことすら苦痛なミカス・ブキッチョワネットは、そんな皆さんを遠くから羨望のまなざしで見つめるだけなのです。
さて、今日の一品は『たけのこの餃子天』です。
餃子の餡を茹でたタケノコで挟み、天ぷらにします。
こういう「組み立て作業」が必要な料理も私は苦手です。なので、調理を始める前にしっかり準備をしておきます。具材をのせておくトレイや、天ぷら衣を作るボウルなど全て用意してから始めないと、大変な騒ぎになってしまいます。
たけのこ餃子天
- たけのこを茹でておきます。
水煮たけのこでもいいのですが、生たけのこが手に入る季節は、ぜひ生たけのこを使ってください。香りと食感が違います。 - たけのこは、厚さ5ミリほどのいちょう切りにします
- キャベツとにらを細かく刻んで塩を振り、5分置きます。その後、軽く揉んでから水洗いをし、ぎゅっと絞ってしっかり水切りをします。
- 豚ひき肉、3の野菜、塩、醤油、ごま油をボウルで混ぜ合わせます。
- 2のたけのこの片面に薄く片栗粉を塗ります。この片栗粉、たけのこと4の餃子餡をしっかりくっつけるための接着剤のようなものです。
- たけのこの表面に餃子餡を均等に塗り、もうひとつのたけのこでしっかり挟みます。
- 天ぷら衣を作り、6に付けて油で揚げたら出来上がり。たけのこが厚いと餃子餡に火が通りにくくなります。170℃くらいの油でじっくりと揚げるようにしてください。
醤油や天つゆで食べてもいいのですが、私は衣のサクサク感を味わいたいのでキッコーマンのパウダーしょうゆで食べます。
昨日、スーパーで60代くらいのおばさま2人がすれ違いざまに
「元気?がんばろうね!!」
「うん。がんばろう!!」
と、声を掛け合っているのを見て、なぜか涙が出そうになりました。
やはり今は普通の状態ではないのだということを改めて確認したような気がして、でも、それでもみんな頑張っているんだと実感して、泣きそうになりました。
来週の『ミカ料』は、ゴールデンウィークのためお休みです。
今年はいつもと違う連休になりますが、どうかおうちで穏やかな時間をお過ごしください。無理はしないで、少しだけ頑張りましょう。
ミカスでした。
はしーば
ブキッチョワネット って🤣
久々に声に出して笑いました!
「竹の子に餃子あんを挟んで揚げる」料理、初めて知りました。
食べてみたい欲もりもりですが、普段揚げ物をしないので上手くいく自信がありません。
揚げ焼きでもできるでしょうか?
ミカス Post author
はしーばさん
どうも、お米がないならお餅を食べればいいじゃない?でおなじみのミカス・ブキッチョワネットです。
「竹の子に餃子あんを挟んで揚げる」料理、恐らく初めてお知りになったことと思います。先週、私が思いついた料理です。てへぺろ。
揚げ焼きでも大丈夫だと思いますよ。油を多めにしてお試しください。
kokomo
ミカス様、いつも美味しそうなお料理からはぶきっちょなんてとても意外です。ミカスさん、大丈夫。私もブッキー族の一員です。
数年前に焼き菓子教室に通っていたことがあります。クリスマス前の講座のお題は「ヘクセンハウス」。クッキーで組み立てる家でした。だいたい想像がつくと思いますが、私の作ったものはそれは酷い代物でした。一枚一枚クッキー生地から切り抜いたパーツが曲がっているので家全体が曲がっている。アイシングでパーツをくっつけるのですが、その糊付けが雑でデコボコ。先生にも「あらあら..」と呆れられました。小学生の時に習字の半紙を糊付けしたときに「こんな糊付けの仕方はありえません!あなたみたいな雑な人は嫌い」とみんなの前で怒られ、それからその先生に嫌がらせを受け続けたことを軽く思い出して、心の中でちょっと泣きました。極めつけはセンスのないデコレーション。崩れなかっただけましですが、全然クリスマスを迎える気分にならないようなお菓子のおうちでした。
ナッペはプロの友人にとっても難しく、「かなーり練習した」と言っていたので難易度が高いのではないでしょうか?
たけのこに餃子餡を挟むことも上手くできそうにないですが、揚げたたけのこはおいしいですよね。器用な子供達にサポートしてもらいつつ挑戦してみようかな。
ミカス Post author
kokomoさん
お仲間でしたか。
私も、ヘクセンハウスなんて作った日には、絶対ななパーツの大きさや形がおかしくなって、上手く組み立て上がらないと思います。自信あり。
それにしても、小学校の時の先生はひどいものですね。児童に「嫌い」なんて。
それはトラウマになりますよ。
腹が立つ!
たけのこに餡を挟むのも、始める前にバットやボウルといった道具をしっかりと準備をしておけば割と慌てずに出来ると思います。
ぜひお試しください
kokomo
ミカス様、GWはいかがお過ごしでしたでしょうか?私はいつも以上にSTAY HOMEで身体がコチコチ。久しぶりに自転車に乗ろうとしたら、足が上がらなくてひっかかって転びそうになりました。まずいです。
小学校の話、代わりに怒ってくれてありがとうございました。ぶきっちょ&雑エピソードには事欠かない私で、ほとんどが笑い話としてやり過ごすことができていますが、この時の事はなぜか人に話せずにきてしまいました。小学校の時の私はそれだけ傷ついていたのかも。怒っていいんだ、と思ったらすっと楽になりました。
ミカスさんはGWに何を作ったのでしょうか?私は品薄の粉類を入手して、久しぶりにケーキやクッキーを作ってみました。お菓子教室では注意されまくりだった私ですが、教室で学んだ小さなポイントが役に立っているなぁ、と改めて思いました。作ったもの、そのうち教えてくださいね。
ミカス Post author
kokomoさん
GWとはいえ、いつもと変わらず、何となく始まって何となく終わりました。
最終日に甥一家が顔を出してくれ、久しぶりに甥の子(男の子・2歳)に会えたのは嬉しかったですが。
小麦粉やバターが品薄のようですね。
みんな、この機会に、時間のかかるお菓子作りやパン作りに挑戦しているんですね。
かく言う私も、品薄になる前にたまたま強力粉を手に入れていたので、それを使ってシナモンロールを焼いてみました。
不格好ながらも美味しくできましたよ。
ぶきっちょ上等!