第157回 この言葉が気になる。
まゆぽ:
コロナコロナ言ってる間に2カ月以上たつね。
普通の生活っていうか、元の生活がもう思い出せない。
道を歩いていても人とすれ違うのが怖いとか、
自動ドアじゃない扉があると遠回りしちゃうとか、
新しい生活習慣(なの?)がしっかり根付いてるよ、わたし。
で、「コロナがしゅうそくしたら」のしゅうそくが気になってるの。
TV局によって、新聞や雑誌によって、収束だったり終息だったりするから。
どっちが正しいんだよ!? と思って調べたら、
NHKさんがサイトで教えてくれた。
終わること:終息
ひと段落すること:収束
なんだって。だから両方使われてるんだー。
と自己解決したんだけど、
つまみちゃん、気になってる言葉、なんかある?
つまみ:
終息と収束、私も気になってた!スッキリした。
コロナ関係でいうと、ベタだけど
「不要不急」が気になる…というより、気に入らない。
もう見聞きし慣れた感じも否めないけど
「どうしても必要な外出以外はお控えください」じゃダメなの?と。
なんか、フヨーフキューって切迫感がないっていうか、初心者のラップ?
フヨー フキュー バイブス上げヨー 踏ん張るんだヨー みたいな。
もう見聞きし慣れたんだけどさ(二度言った!)。
あと、現首相が好んで使う「恣意的」ね。
正確には、原稿を書いてる官僚が好む言葉なのかもしれないけど
本気で「規則を勝手にねじ曲げたり、非論理的に使いません」と言いたいなら
「恣意的に使用しない」なんて、机上の空論臭のする言葉を使うなよと思う。
もっとふざけた方に行く予定だったのにな。
あとで戻そう。
まゆぽ:
不要不急も恣意的も、最近やたらに耳につくよね。
三密っていうのも、変な言葉だし。
新型コロナのおかげで、今年の流行語はネタに困らないな。
「不」で揃えると語呂がいい(だからラップぽい)、
「密」で揃えると覚えやすい(三密はどうしても壇蜜に聞こえるけど、
今や壇蜜が三密に聞こえる)かもしれないけど、
コピーのセンス全然なくて、使うの嫌だ感あり。
ついでに言うと、現首相が会見とかで繰り返す
「〜において、〜なわけであります」ってヤツがうざい。
「〜は〜です」でいいじゃん。
時間稼げるし、なんとなく偉そうに聞こえるし、とか思ってない?
原稿読み続けるの疲れるから、〜なわけでありますって言いながら
ひと休みしてる?
なんて、嫌だわ方向に気になる言葉が先に来ちゃうね。
まじに、「まさに!」と思ったのは
ドラマ『逃げ恥』などの脚本家・野木亜紀子さんが
ロケ地になった居酒屋さんの閉店を受けてつぶやいた一句。
いつまでも あると思うな 好きな店
ああ、本当に本当にそうだわと深く共感して、
いろんな場所でいろんな人に伝えまくってます。
つまみ:
ホントだ。
気になる言葉だから、好きな方面を挙げてもいいのに
ついつい、嫌だと思う方面、選んでた。
その一句、「親と金」より「好きな店」の方が数段しんみりしちゃうね。
親や金はなくなることがわかってるけど
お店って、なんか未来永劫続く気がしちゃうよね。
そんなにしょっちゅうじゃなくても、たまに行く店がなくなってると
店の前に立ちすくんで、しばし茫然自失。
そこで過ごした自分や一緒に行った人の思い出まで
急に消えたみたいになるよね。
一句つながりでいうと、このサイトの【カレー記念日】、
私は常連投稿者なんだけど(常連投稿者だけに?)
名作は気になるし、心に残ってる。
このときの大賞受賞のCometさんの
歳を言い 「あら見えない」の 声を待つ
はまさに気になる名作!
大賞企画、またやってくれないかなあ…とサイト関係者らしく締めてみる。
まゆぽ:
「まさに!」と共感できる素敵な一句で締まってうれしいなあ。
ちょっとだけ「収束」の気配が見えてきた今日この頃、
嫌い方面の気になる言葉をくさしつつ、
好き方面の気になる言葉に力をもらって生きていきましょう!
byまゆぽ&つまみ
とお悩み相談から引き続き、「布イラスト」の画像は、布絵作家・佐藤知津子さんとお弟子さんの作品です。(HPはこちらです ⇒ ★)
Jane
同じ根から生える花も咲き始めは固く、段々に緩く。人間と同じですね。ドクダミの花の独特の香りと、湿った土の匂いが混ざって思い出されました。その左は金平糖に似ている草でしょうか?
私もこのまま閉店か?と心配している店があります。黙って応援している気持ちが…伝わるのだろうか?無くなるかも、となって初めて分かる自分の気持ち。
都忘れ
私は「要請」と「陽性」が妙に耳に残り、だんだん「え、妖精ってか?」と、メルヘンチックに変換されるようになりました。
コロナ疲れでしょうか…。
たしかに、お気に入りのお店に限って、なくなってしまいますよね。
最近、はじめて行ったらすごく良くて「また行こうね~!」って言ってたのに、なくなっていたお店があります。
それも、コロナの影響ではなく、もっと前に、たぶん昨年末ぐらいに閉店されたと思われます。残念…。
まゆぽ Post author
Janeさん、ドクダミに注目されましたか!
昔はお便所の裏にたくさん生えてる草っていうじめっとした印象でしたが、
よく見ると可愛い花を咲かせることに大人になってから気がつきました。
独特な匂いも「臭い」から「体にいいかも」に変わりました。
年齢を経て、いろいろなものに優しくなったのならいいのですが、
ドクダミのそばのお便所が身近になくなったからかもしれません。
隣の花のこと、知津子さんに聞いてみましょう。
好きなお店がなくなりませんように!
まゆぽ Post author
都忘れさん、要請、陽性、妖精!
ステキな変換!
わたしもこの間、何かのニュースで
公私、行使、子牛?となったことがありました。
コロナ疲れでしょうか?
みんな好きなお店があって、なくなりそうだったり
なくなってしまったりしてがっかりしてるんですね。
好きのポイントはそれぞれなんでしょうけれど、
がっかりを共有できてうれしいです!
ぬのえ
Janeさま
ドクダミは十薬ともいいますよね。
ワタクシのその昔のへたな句
「十薬や今日は一度も笑わざり」
となりはシロツメグサ、クローバーの花です。
スピッツの歌にでてきます。
右となりはトラノオです。
野の花は凛として美しいです。
Jane
まゆぽさん ぬのえさん
20代に一人暮らしした東京のアパートの一階の、隣の家とのわずかな隙間に洗濯物を干すスペースがありましたが、その下にドクダミがわさわさと生えていました。その時代の自分の生活を思い出しました。母に採って干して使えと言われましたが使ったかな?
クローバーでしたか、そうですね、金平糖草にしては花びらが柔らかいと思いました。トラノオもよく見かけた花でした。