第177回 どうしても捨てられない。
まゆぽ:
世の中では食品ロスや廃棄物削減への関心が
いつになく高まっている。
うん。ムダはいけません。
でも、世代的にか、個人の性格としてか、
「捨てる」ことの方が苦手かもしれません。
で、捨てられないものは何かを考えてみた。
まず、使ったポスト・イットが捨てられない。
いらなくなると剥がして貯めてる。
下手すると1枚で2回も3回も使い回して、
だんだん粘着力がなくなって、気がついたら落ちてたりして、
本来の役を果たせなくなって、さすがに捨てようかと思いながら
セロテープで貼り付けて使ったりする。
なんなの、このいじましい執着は!
そこには、エコだとか、節約だとかを超えた
自分の執念が感じられて怖いと思います。
つまみちゃんはそういうもの何かある?
つまみ:
ひえええ~。
使ったポスト・イットとは、さすがにびっくり。
使いまわしなんてしたことないぞ。
粘着力が弱いポスト・イットにムカつくタイプ。
初回なのにそういうのがあると
「なんだよー!しっかりしろ!」と
声に出して言ってるかも。
私は、家の車かなあ。
私は免許ないんだけど、結婚してからこっち
家にはほぼ車があって
夫が仕事で使うことも多くて
そういう生活に馴染んじゃってたんだけど
正直、マンション暮らしになって
義母が徒歩1分の特養に入って
夫が福祉関係の仕事に就いたら
ほぼ車の必要性を感じない。
駐車場とか保険とか車検でけっこうお金がかかるし
実は昨日、バッテリーが上がっちゃって乗れないことが発覚。
潮時?
今はカーシェアリングも手軽みたいだし
何を執着してるの?と思うんだけどねえ。
まゆぽ:
車はちょっと家族の一員みたいな感じがあるよね。
簡単には捨てられない気持ちはよくわかる。
うちは10年くらい前に手放して、それからは必要な時はレンタカー生活です。
持ってない不便さもあるけれど、持たない快適さもあるんだわ、けっこう。
カーシェアリング、前に調べたらレンタカーより時間が小分けな感じで
その辺へのお買い物くらいには便利そうだった。
でも今は近くのコンビニのレンタサイクルの方が気になってます。
それで、捨てられないものなんだけど、
ちっぽけなこだわり。
自分で勝手にルール作って、それに縛られていく状況っていうか。
お皿を洗ったらすぐに拭いてしまうと自分で決めてたり
(ほっとけば乾くのに)、
キッチンの掃除は金曜日の朝と決めてたり
(寝坊すると大慌てで掃除は超ザツにすますくせに)、
そういうこだわりを捨てたいのに捨てられないのよ。
1個捨てても、また別のこだわりを作っちゃったりするし。
こういうの、とっとと捨て去って、もっと楽に生きたいなあ。
って、「苦労してないお気楽人生コンプレックス」もあるんだけどさ。
それで裏返って自分を縛るのか?!
自分が不可解ですわ。
つまみ:
車、手放す方向に気持ちが動いてきてる。
持たない快適さって、ある意味、贅沢だよねと思ったのと
被害者もつらいけど、加害者とその家族は
想像しただけで震えが止まらないのも。
レンタカーやカーシェアでもその可能性はあるけど
確率を低くできるものなら低くしたいかな、と。
自縄自縛の家事、すごくわかる。
きれい好きでも全然マメでもないくせに
洗面所の鏡だけは、水滴がついてるのもイヤで
やたらと拭きまくってて
前世でなにかあったか?と思う。
お気楽人生コンプレックス!?
そうかな。
やたら深刻ぶらないってことなんじゃないの?
救急車で運ばれてるし。
でも「これからわかんないし」なんて
脅すようなことは言わないよ。(書いたけど)
わかった。
まゆぽさんがぴょんぴょん跳ねるように歩く(らしい)のは
捨てられないものがポスト・イットだったり
捨てるようなしがらみをハナっから持たないからじゃない?
そのうち、浮くね。
まゆぽ:
あ、やっぱり前世で何かあった系だよね、
自分でもわからない執着は。
そう思うと、自力でどうにもならないから
仕方ないじゃんと思えてきて気持ちが軽くなった!
これ以上軽くなって跳ねて浮いてどうする、だけどさ。
でも、しがらみとか束縛とか自縄自縛の縄とかをできるだけ
断ち切って、ふわふわと生きていくって理想的かも。
つまみちゃんも車手放して、一緒にふわふわしようよぉ。
藤★「チチカカ湖でひと泳ぎ」を盛り上げてくださる
佐藤知津子さんの作品。
Jane
確かにいちごも色々。パッと頭に浮かぶのは割と単一な赤くて可愛いイメージだけど、実はそれぞれ個性的な面々。
私も心配性で悪い想像がとまらなくなるタイプなので、高速は走らないとか天候や視界が悪い時や長距離は運転しないとか、仕事場は何マイル以内にあるところまでとか自分に縛りをつくっているので、周りから浮いているし、世界が制限されてるなと思います。世の中、配送系の仕事でなくても、メイン業務以外に車の運転が課されていたり、仕事用の車を運転できれば優遇という仕事が結構あり、そういうのに普通の女性たちが何のためらいもなさそうに飛び込んでいっているのをみると私って…、と思いますが、多分前世で何かあったのかもね。
アメちゃん
私は袋が捨てられません。
いや。最終的には捨てるんですけど、
たとえば、パン屋さんでパンを入れてくれたビニール袋を
生ゴミを捨てるのに使うのはもちろん、
お菓子やお米、使い捨てカイロ10P、ドリップコーヒー10Pが入ってた袋までも
ゴミをまとめるのに使います。
空いた袋を、そのままゴミとして捨てられないんです。
もったいない精神ではなくて、、
捨てるゴミもグチャグチャなのがイヤ。整然としてて欲しい、というこだわりで。
捨てるんやん。これ!ってひとりごちながら、
整然としてないゴミの袋を、何度また開けてまとめ直したことか。
Jane
夕べの嵐でうっすら雪が地表を覆う零下の夕方五時、二月のバケーション週で多くの隣人が出払って人っ子一人歩いていない近所を、『ふしぎな泉』の「ララランランラン」とか「くんでもくんでもくんでもくんでも」などのリズミカルな歌声をスマホで聴きながら、シュールだなーと思いつつ散歩していました。丘の上の道と道とが交差する開けた場所、湖を見下ろせる私のパワースポット、住宅地である為に電柱が三本も集まって太い電線が交差する、別の意味でもパワースポットな場所に来ました。
そこで立ち止まって空を見上げたら、その交差点に建つ屋敷の前庭に生えている背の高い木のてっぺんの部分に、ピンク色の花が咲いているように見えました。沈みそうな夕陽の斜光が、そこにだけ当たって赤くなっているのもあるのですが、まだクロッカスも出てこないようなこの寒さに、木に花がつくなんて?でもよおくよおく見ると、爪の鋭い爬虫類の少しすぼんだ小さな手のような形の、白っぽい芽吹きかけの葉か或いは花のようなものが、枝にたくさんついていたのでした。
自然界が見渡す限り灰色がかった枯れ色の中、その木のてっぺんの、ほんのりしたピンクは温かく見えました。ぬのえさんの一枚目の絵の色調に通じるところがあるのかかしら、多分それよりもうちょっとこちらは冬だけれど…。
okosama
私もアメちゃんさんと同じく、色んな外袋を捨てられません。
整然と…というお気持ちもちょっと分かります。几帳面ではないのですが、ゴミ箱にセットしたゴミ捨て用30Lの袋に小袋が並ぶのが好きと言えば好き(笑)
これは執着なのでしょうか?前世で何かあったのかは知る由もなし(笑)
ぬのえ
Janeさま
イチゴの背景は帯地です。
イチゴは子どもの晴れ着、今では手に入りにくくなってます。
小さな切れ端もこうして残してやりたいとの思いです。
つまみ
アメちゃんさん、反応が遅くなって申し訳ありません。
空いた袋を、ゴミをまとめるのに、私も使います。
でも、突如として「もういいや、どうだって!」とそのまま大きな袋にぎしぎし詰めることも。
要するに、一貫性がない、ですかね(^^;
ゴミ袋を開けてまとめ直すことはあまりありませんが、口を締めたとたん、あらたに捨てるゴミを見つけることはしょっちゅう。
嫌がらせか、と思うほどです(誰の?)。
つまみ
おおっ!okosamaさんも!!
確かに、半透明の30Lの袋に入った中身があられなく見えるのって、ちょっとイヤかも。
密かな家庭内情報漏洩っていうか…違います?
前世は国家機密系のスパイ。
なにかと痕跡を残しちゃいけなかった、とか。
匿名
ぼんやり過ごしている間に、たくさんのコメントが!
うれしいなあ。
それに、みんな「なぜ、それ!?」と思うものが捨てられなかったり、
「何のために!?」という自分ルールがあったりするんだとわかったのもうれしい。
今回の布絵はどれも春らしくて、自分を縛っている縄が少し緩んでいくような気がしました。知津子さん、いつもありがとう。
まゆぽ Post author
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まゆぽ でした。