カレンダー
気が付いたらセミの鳴き声が聞こえなくなり、代わりに秋の虫が鳴いていました。まだ残暑が厳しけれど、虫の世界では秋のステージが始まり主役も交代していたようです。
前回カレンダーの話を書きましたが、職場でもカレンダーのプリンの話をしたところ、私的にはちょっと衝撃的な事実を知りました。アラフォー以下で「推し」のいる子以外は壁かけの、いえカレンダー自体を使っていなかったのです。
そして「推し」のいる子も壁にカレンダーを貼っているそうですが、1枚で12か月分の暦が載っているポスターのようなカレンダー。
私にとってカレンダーは子供のころからアートな実用品でした。カレンダーに書くような予定もない子供にとってはほぼアート。私の両親はとても倹約家だったので、家で使っていたカレンダーは国鉄に勤めていた母方の親類がお歳暮として毎年くれていた物だけ。今思えば販売のノルマもあったのかもしれません。他の母方の親類のどの家にも必ず同じ国鉄のカレンダーが飾られていました。
そんな頂き物の鉄道カレンダーでも、プロが撮った四季折々のまだ見たことのない日本各地の風景の写真は子供心にもとても興味深く、新しいカレンダーを頂くと新しいカレンダーの写真を見たい気持ちをぐっと抑え、素早く家族の誕生日に赤いマジックに丸だけ付けて、まだ使っているカレンダーの後ろにかけて使うときを楽しみに待っていました。
国鉄カレンダーなのに風景写真だけだったのは、鉄道に乗って旅に出よう的な意図もあったのかも。真っ白に雪化粧した京都のお寺、満開の桜とお城、セミの声も吸い込まれそうに深い緑の山々。当時は現在のような修正も合成も一切出来なかったでしょうし、プロが使うとはいえ今のような高性能なカメラもなかった頃のフィルムに撮った写真。それを思うとその時代の写真家の方って大変たったんだなあと改めて思います。
その後お小遣いをもらえるようになると、少ないお小遣いを貯めて自分の気に入った写真やイラストのカレンダーを買って使うようになりました。大人になり結婚すると夫も気に入ったカレンダーを使う人だったので、年末になると休日にはふたりで大型書店にカレンダーを見に行きました。懐かしいなあ。
結婚当初、近所のスーパーの西友で毎月ひと月分の予定の書ける猫のイラストのカレンダーが無料配布されていました。ユニークで可愛い猫のイラストが気に入って、毎月買い物のついでにもらって帰っていましたが、とても人気でうっかりすると無くなって手に入らない月も。
人気の月刊猫カレンダーを手に入れられず悔しがっていた私のために、翌月から夫が仕事帰りに猫カレンダーパトロールをしてくれるようになりました。まあそれは建前で晩酌用のビールやおつまみを買うついでだったんですけどね。
そんな思い出の猫カレンダーのイラストが気に入りすぎて、使い終わった後もイラストを切り抜いて自作イラスト集を作ったり、イラストをカラーコピーしてポストカードにして白ヤギさんや友人の子供ちゃん(先日結婚したと連絡が!)に送ったことも。
他にも使い終わったらポストカードになる可愛いイラストのカレンダーを買った年もありましたが、可愛いすぎて使えなくて取ってあるものもあります。
今年の猫のカレンダーはネットで見つけてとても気に入り、自分用のほかににゃんこ先輩と義妹にも送りつけちゃいました。そして偶然にもミカスさんがコメントを下さって同じカレンダーを使っていたことが判明!すごい偶然ですよね♪
さて来年はどんなカレンダーとどんな時間を過ごすのか、今からとっても楽しみです。
爽子
こんにちは。
カレンダーは、もっぱら、書き込める壁掛けタイプのものです。
老眼でも、なんなく読めるように、結構な大きさのものを毎年買います。
数年前、ほぼ同じものを100円ショップで見つけたときは、ちょっとしょんぼりしましたが、翌年から、100円ショップで必ず買っています。
来年の予定も、はやくに準備するとさっと書き込めて便利ですね。
このカレンダー、びっしり書き込んだものを持っていかれたら、予定が全く
覚えていられないので、困ります。
ゆみる Post author
爽子さん、こんにちは!
私も1年だけ壁掛け書き込み式のカレンダーを使ったことがあります。
9月に夫が他界してすぐに様々な手続きをしなければならないことに気が付いて、
9月始まりの3か月分がすぐに見ることが出来る物を買いました。
もう大活躍でした。
週に1日の平日の休みに、複数の金融機関の予約(それも1か所につき2回のことも)様々な名義変更の予約、税務署の予約や相続税の申告期限、日曜は引っ越しに関する様々な予定などなど。
今でも壁掛け書き込み式のカレンダーを見るとその時のことを思い出して、
その頃の自分を励まし助けに行きたくなります^^