号泣する2歳児が教えてくれた、感情の素敵な「コロコロ加減」。
こんにちは。カリーナです。
先週の土曜日、近くの病院にインフルエンザの予防注射を受けに行ってきました。
椅子に座って待っていると、30代後半のお父さんが三人姉妹を連れてやってきました。2歳ぐらいと思われる一番下の女の子は、「注射、いやーーー!受けへーーん」と玄関に仁王立ちして
盛大なる号泣会見を開始。お父さんは「うんうん」と笑いながら、抱きかかえてブーツを靴下ごと脱がせ、「ああ。靴下も脱げたなあ」と言いながら、今度は靴下をはかせます。
上のお姉ちゃんふたりはというと、妹の切羽詰った号泣会見など見えも聞こえもしないように絵本のコーナーに突進。ミニサイズのディズニー絵本を取り出して謹厳な面持ちでページをめくりはじめました。
靴下とスリッパを履かせてもらった小さい女の子は、号泣の続きに入ろうかと息を大きく吸ったところで、お姉ちゃんたちの絵本が視界に入り、トトトッと歩み寄ってじーっと食い入るように見つめます。お姉ちゃん、完無視。お父さんは、受付で体温計なんかを受けとって看護師さんと笑顔でお話し中。その様子を見て、女の子はまたもや体勢を整え、息を大きく吸い、「注射、いやーー!いやーーー!」と訴えつつも、やはりどうしてもお姉ちゃんたちの本が気になる。真ん中のお姉ちゃんに「なに?」「これなに?」「なにの本?」と質問を連打して、すこぶるうっとうしがられる。以下、繰り返し。
面白すぎる。かわいすぎる。自由すぎる。2歳から小学校低学年までの三人姉妹って、無敵だ。お父さん、インフルエンザ接種担当、本当に、お疲れ様です!
クルクルと表情の変わる小さな女の子を見ていたら、「感情」って、短時間で入れ替わるんだなあと思いました。この女の子のただ今の感情のベースは「注射が怖い」という不幸モードなんでしょうが、そこに「その絵本、面白そう」や「スリッパ、どれを履こうかな」や「あのぬいぐるみ、触りたい」なんかが入り込んできて、そのたびに感情が入れ替わる。そのたびに表情もびっくりするほど入れ替わる。
ああ。わたしたち大人は、感情の入れ替わりなんてないみたいにいつも神妙な顔をしているけど、でも、実際には、コロコロと入れ替わっているのかもなあ。「不幸一色」とか、「幸せ一色」って錯覚なのかもなあ、と思いました。
不幸一色のときは、外界の刺激に反応してコロコロ入れ替わっている自分に敏感になったほうがいいのかもしれません。「あ。おいしそう」とか「あ、イケメン」とか「あ、いい匂いとか」ね。
今日は、小関祥子さんの「最近、映画見た?」が公開されています。1カ月以上ぶりなので首を長くして待っていた方も多いのではないでしょうか。しかも、今回は、公開前の「ホビット 決戦のゆくえ」ですよ。Cometさんの「Over40からの専門学校 略してオバ専」も更新されています。今週も土曜日まで毎日更新。時間のあるときに遊びに来てくださいね。