「ひとりの時間」を想像して、勝手に友情を育てる楽しみ。
昨日は誕生日だったので、家族と近くのレストランに行きました。ご夫婦で経営しているお店(ダンナさんがシェフ、奥さんがサービス)に半年ぶりに行ってみると、壁の絵がびっくりするほど増えています。
多すぎるぐらい絵が飾られているけどそれなりに素敵に収まっている…という欧米のインテリア的雰囲気。海外の街並みを描いた小ぶりの水彩画ばかりです。
わたしは、なぜか、奥さんのほうに「奥さん」と呼びかけられず、(そもそも、女性に「奥さん」と自然に呼びかけられないタイプ)、そのほかの呼び方も思い浮かばないので
主語なしで
「描かれたんですか?」
と尋ねたら、
「そうです」
というこたえが返ってきました。
あとで娘に、「よくわかったなあ!」と言われたんですが、同世代の女性なら、わたし同様わかっただろうと思います。
同じ密度のものを継続的に生み出す日常生活のゆとりとその土台にある孤独が、手にとるように伝わってくるからです。
わたしがインターネット上に文章を次から次に増殖させているように、この女性は水彩画を次から次に増殖させている。同じ、増殖派だと思いました。
若いときは、お互いの一人の時間にも、遠慮せず、ズカズカと入っていける「オープンさ」が友情の尺度でした。「ひとりの時間」と「友だちとの時間」を絶え間なく行き来しながら,自分自身を育てているようなところもあったなあ。でも、いまは、目の前の人の「ひとりの時間」を思うともなく思ったり、なんとなく想像したりしながら、その人を立体的に理解している気がします。「ひとりのときの表情」が浮かぶという感じでしょうか。
レストランを経営する同世代の女性の「ひとりの時間」を思い描いて、ひとりで勝手に友情のようなものを感じて帰ってきました。こういう「かすかな共感」は、大げさな言葉にしなくても、かすかながらもしっかりと伝わっていることが多いので好きな感覚です。
パプリカ
カリーナさん
こんにちは。
“かすかな共感”
言葉にする前の胸の中でうなずいているような
しまっておくような感情ですね。
カリーナさんの文章は
言葉で表現できない感覚を
「そう、そんな感じ!」
と言い当てて下さって
いつも感じ入っております。
遅くなりましたが、
お誕生日おめでとうございます。
http://www.bing.com/videos/search?q=%e3%83%a6%e3%83%bc%e3%83%ac%e3%82%a4%e3%82%ba%e3%83%9f%e3%83%bc%e3%82%a2%e3%83%83%e3%83%97+youtube&FORM=VIRE5#view=detail&mid=02C6EDCFACBAF59A221F02C6EDCFACBAF59A221F
贈り物が見れますように…
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