未来の自分の居場所を広げておいてあげたい。疲れたら木陰で休みながら。
ウェブマガジン「どうするOver40」(略してオバフォー)のメンバーは、いま、14人です。オバフォーそのものがスタートして3年半なので長いつきあい、というほどではありません。新しいメンバーは、実際には会ったことがないのでお互いに「どんな人なんだろうなあ」と感触を確かめあっているところもあるんじゃないでしょうか。
でも、わたしが、日々おもうのは、「みんな、よくやってるなあ」ということです。
仕事を、家事を、意のままにならない家族との関係を、介護を、子育てを、病を、更年期、環境への適応を。だれ一人、幸福一辺倒の楽な日々など過ごしていません。ときに急いで、ときに弾んで、ときに沈んで書かれるメールにも、内実のないものはありません。
この瞬間も、あの人は、自転車で走っているかもしれない。
あの人は、接客中かもしれないし、パソコンに向かっているかもしれない。
あの人は、子どもと手をつないで走っているかもしれない。
電車のなかで座れないままに汗をふいているかもしれない。
赤ちゃんを抱いてあやしているかもしれない。
じっと窓の外を見て思い悩んでいるかもしれない。
・・・そんなことをパソコンの向こうに思い描きます。
「わたしの目の前に広がる風景」と「わたし以外の人の目の前に広がる風景」は、まったく違う。インターネットを通じたコミュニケーションで忘れてならないのは、そういうことなんでしょうね。
メンバーに限りません。読者のみなさんにいただくコメントも回を重ねると「ああ。よくやっているなあ!」という思いにつながります。コメントをちゃんと返していないサボり屋さんのわたしですが、しばらくコメントがないことに気づくと「あれ?なんかあったかな?」と心配になることもしばしばです。
みんな、よくやっている。もちろん、わたしもよくやっている。
疲れたら涼しい木陰で休みましょうね。
オバフォーのなかにも木陰や湖畔や屋上ガーデンを作らなきゃな。
その反対にガシガシ夢中になれる場所も作って
その人の状況に応じて行き来できるようにできないかな、
そんなことを考えています。
未来はいまの延長線上にあるけど
いまの感覚や気分の延長線上にあるとは限らない。
そのときになって「今日の自分」がすごいと感じることは
よくあることです。
未来の自分の居場所をひろげておいてあげたい。胸のうちをいろいろ探ってみたら、大きな願いは、そのことだとわかりました。
「これ、買った」の靴だけを集めたページをつくりました。靴について「こういうことが知りたい」とか「深く語りたい」「こういうのを探しているのに出会えない」などがあればこちらにコメントくださいね。いろいろ企画を考えたいと思います。
habibu
はじめまして、カリーナさん。
私、数年前からカリーナさんの隠れファンです。
隠れる必要はないのですけど・・・隠れっぱなしですみません。
いつもこちらやブログで拝見しては、共感したり、感銘したり、尊敬したり、羨望したり、励みにしたりしながら楽しませていただいています。
今日の記事、私の心境に共鳴しました。心にすとんと落ちました。
木陰があるからこそ、日なたに出る勇気も持てるというものです。
われらオバフォーのなかなかうまく表現できない心の内側を、さらりとズバリと言葉にしてくれてありがとうございます。
きゃらめる
カリーナさん
周囲にくらべたら何もしてない、
何も努力してない、何も苦労してない、
何も、何も、それなのに、
と卑屈で、さらに更年期もはじまり
沈みっぱなしだった私が
カリーナさんのブログに出会い、
オバフォーに出会いました
とくに成長をしないまま年を重ねつつも
こうして病まずに元気でいられるのは
この出会いのおかげ
今日の記事を読んでいたら
そんなことを思い出し、
うるっと涙ぐんでしまいました
ありがとうございます
カリーナ Post author
habibuさん
コメントありがとうございます。
数年もブログやこのウェブマガジンを読んでくださっているなんて
光栄すぎます!
「隠れファン」という言葉にさらに萌えます(笑)!
この月曜の記事は、いつもその日の朝に書くので
そのときの気持ちを反映していて
喜んでいたり、奮い立たせていたり、迷っていたりして
必ずしも読みごたえのあるものにはなっていないと思います。
でも、habibuさんのように読んでくださる方がいると思うと
とても励みになります。
また、ぜひコメントください。お待ちしています。
暑い日が続いているのでお体、気を付けてくださいね。
お前も気をつけろよ>自分
カリーナ Post author
きゃらめるさん
いただいたコメントを読んで
「こていれスピンオフ企画」でお会いした時のきゃらめるさんの明るい表情と
素敵なバッグなどなどいろいろ思い出して
懐かしくてたまらなくなりました。
きゃらめるさんがお気づきかどうかわかりませんが
いつも、その言葉に私こそ励まされてきました。
これからもよろしくお願いします。
またお会いできる日を楽しみにしています。