心に一番響く「ほめ言葉」は、「正当な評価」。日常生活では口にされにくいけど。
このウェブマガジン「どうする?Over40」(オバフォー)のメンバーは、わりに、ほめあうことの多いグループだと思います。先日のオバフォー祭りの後もそれぞれがそれぞれの人の印象を語り、ほめあいました。
だれでもほめられると気持ちがいいですが、そこに「おだて」や「お世辞」が多めに混ざっていることを感じるとやや興ざめするし、そんなやりとりが続けば社交辞令ばかりが交わされる嘘っぽくて窮屈なつきあいになってしまいます。世間では子どもも部下も異性も「ほめろ、ほめろ」といいますが、ほめりゃいいってわけでもないですよね。自分でいうのもなんですがオバフォーは、いまのところ嘘っぽくない「ほめ言葉」が多く交わされていて、それがコミュニケーションのひとつの価値になっていると思っています。
「ほめ」が人を幸せにするのは、
「ふだんはあまり口にされない、その人への正当な評価が語られたとき」
なのではないでしょうか。
たとえば、わたしは、オバフォーのなかでだけ
「威圧感のない、いつも安心して話しかけられる感じ」
という言葉でほめられたことがあります。もう、天にも昇る気持ちでした。若いころ、自意識過剰で生意気で鼻持ちならなかったわたしにとって「威圧感のない、安心して話しかけられる感じ」は、長年の目標だったし、そうあろうと努力してきた自覚があるからです。
その努力に言葉を与えてもらったことが、本当にうれしかった。「そうあろうと意識していること、努力していること」を見つけて正当に評価する、というのは、相手の人生に対する最上級のエールになると思います。
そういうわけでオバフォーのなかでは、わたしもできる限り「正当な評価としてのほめ言葉」を口にするようにしていますが、リアルな友だちに対してはどうでしょうか。たとえば、近所のママ友にはどうだろう。ちゃんと伝えられているかなと考えると、非常におぼつかないです。
- いつも情緒が安定していてその落ち着きが表れた服装も好きだ。ある程度の「いいかげんさ」を自他ともに許容する寛容さと知性のミックス具合が素敵。
- インテリアも服装もすべてセンスがいいのに、それを帳消しにするほどのドジぶりが最高。「母親や主婦は楽しい!」と思わせてくれる生き生きとした姿にいつも励まされる。
- あの人も断れず、あの人のことも心配し…いつもちょっと困っている姿が人間らしくて会うたびにホッとする。「優柔不断」で「善良さ」なのに誰も恨まない。その人柄がにじみ出た優しくて愛らしい容姿が魅力的。
・・・と、いま、3人の仲良しの顔を浮かべて書きましたが、一度も伝えていないなあ。急に改まってほめるとドン引きされかねないので自粛しますが、心のなかには秘めておいて少しずつでも伝えたいと思います。口にするにしろ、しないにしろ、相手の魅力を言葉にしておくのは大事なんじゃないでしょうか。時間とともに自分も相手も変わるので、その言葉の一部は変更され、削除され、追記される。そんなふうにして関係も更新され、深まるのかもしれません。
今日は、久しぶりに由美子さんの「ハレの日・ケの日・キモノの日」が更新されています!由美子さんの魅力の片鱗が伝わる記事です。じじょくみさんの土曜の記事といっしょに読むと味わい倍増。
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