「僕はやめないことを最優先にした」草刈正雄の言葉に、伏した時期の姿勢を学ぶ。
メンバーのCometさんが「草刈正雄がこんなにいい爺ちゃん役者になるとはなあ。「長い氷河期を乗り越えるために、僕は「やめないこと」を最優先するようにしました」というツイートともに、この記事を紹介していました。→草刈正雄「ポッと出の元モデル」だった僕が氷河期を経て、再ブレイクできたのは
Cometさんがツイートで引用しているように、インタビューのなかでも「長い氷河期を乗り越えるために、僕は「やめないこと」を最優先するようにしました」という言葉が三谷幸喜氏の慧眼とともに深く印象に残ります。
草刈正雄氏のデビューは、1970年なのだとか。わたしも、超二枚目のモデルとして資生堂の男性化粧品「MG5」のCMに登場したときのこと覚えています。子どもながらに「男前だけど顔が濃すぎる。飽きる顔だな」と生意気にも思っていました。多くの大人が、そんなふうに見つめていたんでしょうね。当時は今以上に二枚目に意地悪だったのかもしれません。
華やかな世界にいる人の「氷河期」や「紆余曲折」は、見えにくく、なんとなく「それでも、わたしたちよりうまくいっているんじゃないか」「お金もあるだろうからな」と思いがちですが、実際は、そんなことないでしょう。多くの人に知られているだけに苦しく、つらいことも多いに違いありません。「氷河期」という言葉を使うなんて、よほどのこと。長く、苦しい時間が続いたのだと思います。
やめないことを最優先する。
作家の幸田文が、「どんな人生にも起き伏しがある」と書いていて「『起き伏し』という言葉があるのか!」とびっくりして以来、頭にこびりついているのですが、その「伏して」いるときを、どう過ごすのか。何をやってもうまくいかない時期をどうやり過ごし、どう持ちこたえて、どう歩んでいくのか。このときの姿勢は、とても大事なんだと思います。傍から見えにくい「立派さ」と言いますか。
インタビューで語られている駅前の喫茶店でセリフを覚える草刈正雄氏に、保育園へ子どもを送る途中の三谷幸喜氏が「映画に出ませんか」と声をかけたというストーリー。二人ともが「日常」のなかにいて、片方の「日常」を目の端におさめていた。三谷幸喜氏には、草刈氏の「伏した立派さ」が見えていたのでしょうね。いい話だ。
わたしも、やめないことを最優先する。
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今週もオバフォーは、こつこつ更新します。「カイゴ・デトックス」もきっと、さまざまな「立派」に会えるはず。気負わない、面白い、わかりにくい…いろんな「立派」に会えることを楽しみにしています。