手助けすること、手助けされることに慣れる。
こんにちは!カリーナです。
うちのマンションは築40年超の5階建て。エレベーターなし。主な住民の年齢層は、70代です。もちろん新たに引っ越してきた若いファミリーもいるけれど、高齢化率極めて高し。
マンション入口の花壇は、わたしが越してきた20年ほど前は、ビオラなどの一年草が鮮やかに咲き、季節ごとに植え替えられていました。ここだけは管理事務所が手入れをせず、花が好きなボランティアの女性たちが世話をしていたのです。ところが次第に負担になっていったのでしょう。いつの間にか、ローズマリーなどの丈夫なハーブに変わり、見る見るうちに灌木化し、やや猛々しい植え込みに変わってしまいました。
花壇のお手入れの中心人物だった女性は、子どもたちに「お花のおばさん」と呼ばれていました。瀬戸内寂聴に声も顔も似た明るい人で、少しおせっかい。いつも花壇にいる彼女に声を掛けられるのがイヤだという人もいたけど、私は、気になりませんでした。間引きした花をもらったこともあります。
その「お花のおばさん」も、老いました。当時は、50代半ばから60歳ぐらいだったでしょうか。元気だったなあ。威勢がよかった。最近は、おぼつかない足取りで買い物カートを引きずってきて入口から階段を見つめています。たまたま居合わせたら、「運びますー!」と声をかけて食材の入ったカートを抱え、階段を上って家の前に置くようにしています。
先日は、「ありがとう、ありがとう」に続けて、「行きはなあ。息子が車で送ってくれたんや」と言っていました。おかげで楽だったけど、帰りはそうはいかなかったという意味でしょうが、「手助けしてくれる家族がいないわけじゃないんだよ」「そんなにいつも困ってないよ」という意味も込められているかもしれないと思いました。わたし、お花のおばさんのプライドを傷つけていないだろうか。
…なんてことばかり気にしていても何もできないし、わたしだって重いものを運んでもらえるのは助かるので「エレベーターなし住戸に住む同志」として、より自然に、さりげなく、当たり前みたいに手助けできるようになりたいと思います。そのためには、回数を重ねるのが一番なんでしょうね。わたしは、そういうところ、まだまだ未熟で経験不足だなあと思います。そして「お花のおばさん」も手助けされることに不慣れなんだと思います。お互いに慣れなくてはいけません。
手助けすることにも、手助けされることにも。
昨日は、初夏の陽気でした。みなさんの場所はいかがでしたか。オバフォーは今週もコツコツと更新します。お時間のあるときに遊びに来てください。待ってまーす。
ちゃま
「他人に迷惑をかけてはいけない」と教えられて育ってくると
手助けするのもされるのも、ぎこちないのだと思います。
「大丈夫です」って言われてしまうことが多いかなぁ。
さらっと席を譲るのも難しいです。
カリーナ Post author
ちゃまさん
確かに席を譲るのも、なかなか慣れないですねー。
喜ばれるのか、失礼になるのか線引きが難しいです。
私は、一度小学生の男の子に譲られました。
ありがたく座らせていただきました(笑)