がんばって発する「よかったね!」「おめでとう」は、セルフお祓いの儀。
こんにちは!カリーナです。
長崎でひとり暮らしをしている姉ちゃんが、こんなことを言っていました。
「友だちとか知り合いに良かことのあって、ちょっとうらやましくて複雑な気分になったときは、無理してでも『よかったねー!おめでとう!』って褒めることにしとるよ。それが、1回、口に出したら、いつの間にか本当にうれしくなってくるけん。人の気持ちは不思議か」
なるほどなー。
受験や恋愛・結婚、就職、それ以降の人生の折々に、「自分の欲しいもの」を友人や知り合いが手に入れると、急に遠くへ行ったような気がするし、そのことで関係が変わってしまうようで寂しいし、どれだけがんばって「おめでとう!!」と言おうとしても、そのときの表情や口調から複雑な心情がにじみ出るような気がして何となく避けたくなったりします。決して祝福していないわけじゃない。いや、祝福しているし、したい。でも、そのときの自分の気持ちの何とも言えない状態に耐えられない。心のどこかで偽りの自分を演じたくない、という思いもあるし…。
しかし、私も最近思うのですが、こんなときにがんばって発する「おめでとう!」や「よかったね!」は、一種の「お祓い」ですな。お祓いというと、神仏の前だけで行われると思いがちですが、必ずしもそうじゃない。この「おめでとう」「よかったね」は、いわばセルフお祓いです。
自分のなかの羨ましさや妬ましさや寂しさや、それらをすべて含めた「ネガティブな心情」を自ら祓う。大きく祓って「おめでとう!」という言葉に変える。それが空に響き、自分の耳にも入ってくることで自分自身の立ち位置が祝福者へと無理やり変わったことを知る。姉の言う「1回、口に出したら、いつの間にか自分も本当にうれしくなる」という現象は、この先にあるのだと思います。
やる気になってから勉強するのでなく、しぶしぶでも勉強を始めたらやる気が出る、というのと同じだな。気持ちは、後から付いてくる。
ストレッチやヨガが筋肉のセルフマッサージであるように、がんばって発する祝福の言葉もセルフお祓い。どちらも痛さと気持ちよさが混ざり合っている。少し無理して心身を伸ばすことで、柔軟性の維持に役立つところも似ていると思います。
オバフォーは、今週末からゴールデンウィークのお休みに入ります。木曜日まではコツコツと更新予定です。時間のあるときに遊びに来てください。
めー
言葉に表せなかった複雑な気持ちをカリーナさんが言葉にしてくださり、不思議と気持ちがらくになりました。
「自分が欲しかったもの」
それをまず認めようと思います。
that’s dance 毎週聴いています。
2時間を3回くらいに分けてちびちび楽しんでいます。
カリーナ Post author
めーさん
こちらこそ、いつも目の付けどころが面白いカレー短歌を楽しませていただいています!
おおお。that’s dance、聞いてくださっているんですか!
うれしいけど、なんか緊張するーーー笑
Jane
私は自分の欲しいものとかやりたいことが良く分からないので、他人に「羨ましいな」と思ったときは、「あ、これを羨ましいって思ったってことは、私はこういう方向に行きたいって気持ちが少なくともあるということだね」と気づかせてもらったりします。
カリーナ Post author
janeさん
あああ!そういう発見もありますねえ。
自分の予期せぬ心の動きで
本心を知るという効果!