人生は引き算である
「人生は足し算ではなく、引き算である」。
先日ツイッターで見つけた言葉です。
抱えているものを手放せば手放すほど、身も心も軽やかに楽になっていく。
そして手放した人から幸せになっていく。
そんなことが書いてあり、まさに今、私が感じていたことだったのでハッとさせられました。
1年ほど前まで、私はやるべきことを書き出したメモをテーブルに置くのが習慣でした。いわゆるTO DO LISTですね。今週中にやること、今月中にやることをあれこれ書きだしてメモする習慣があったのです。
例えば、パソコンを整理するとか、
婦人科検診の予約を取るとか、
リビングの窓を拭くとか。果ては○○さんにメールを送るといったものまで。
書かないと忘れるのではないかという不安と、書くことによって行動するように自分にプレッシャーをかけていたようです。
そして無事に用件を終えると線を引いて消し小さな達成感を味わっていました。
ただ、そうすると、どうしてもやりたくないこと、苦手なことはいつまでたっても行われずにリストに残ったままになるのです。残った用件は次の週、次の月に繰り越されます。そしてまたここでも、やりたくないことはいつまでも残ったままになり、わたしに無言の圧力をかけてくるのです。
ある日のこと、その話を知人にしてみました。
私「TO DO LISTのやり残した用件がストレスになってるのかも~」
すると、その人は意外なことを言いました。
「それってやらなくてもいいことだったりしませんか?」
私「へっ?」
「それか、今やらなくてもいいことかもしれませんよね」
私「えっ?そうなの?。。。。」
一瞬不意をつかれすぎてぽかーんとしましたが、じわじわと腑に落ちてきました。
ああ、そうか。わたしは緊急の用件はちゃんとこなしていて、別に今やらなくてもいいこと、重要度の低いものを後回しにしている。そのことをそんなに気にしなくてもいいんだ。
やらねばならぬーーーーー!!!と自分で自分を追い込んでいるだけだったのね。
なんだか一生懸命握りしめていものが、さほど意味のないものに思えてきて、ふわっと心が楽になったのを覚えています。
この空みたいにすがすがしい気持ち!
その次の日からわたしはTO DO LISTを書くのを一切辞めました。やらなければいけないことは書き出さなくてもやるし、やらなくてもいいことまで書き出す必要はない。
書かないと忘れちゃうかも、という不安もなくなりました。だって大事なことは人間わすれないんですよ。ご飯食べたり、呼吸するのは忘れないじゃないですか。その他のことはたいしたことじゃないんです。
そうしたら、生活がとてもシンプルになりました。いつも何かに追われている感覚がなくなって気持ちも楽になりました。
思いついたときにすぐに行動する、そうすればメモする必要もないのです。
読みたい本があったら、メモをせずに、すぐにポチッとすればいいし、だれかにメールしなくっちゃと思ったらその場でメールを書けばいい。すぐにやってしまえば書いておく必要がないのです。
そして後回しになっていたリビングの窓ふきは、ある晴れた朝、ふと窓を拭こう!という気持ちになってなんのストレスもなく作業することができました。やりたくないときに無理にやらなくても、やりたいときがちゃんと訪れるものなのです。
そしてもう一つの事例。ベースメイクのときにリキッド状のコンシーラーをずっと使っていましたが、ひとつき前にそれがなくなりました。目元と、法令線に仕込んでおくとアラが消せると思い、ずっと使っていたのものです。なくなったときはとても焦りました。ヤバい!あれがないとベースが作れない。顔のアラが目立ってひどいことになる!!はやく買いに行かなくちゃ、ネットで買った方が早いかな、送料無料にするために二本買っておこうかな。いろいろ考え心は千々に乱れます。
それが、買おう、買おうと思って買わないうちに数週間が過ぎ、気づけばコンシーラを使わないことになれていました。使わなくてもどおってことなかったのです。なんだったのでしょう。あのコンシーラがなくなったら一日も過ごせないような焦りの日々は。
わたしコンシーラ。。。。いらなかったんだ。
結局一手間はぶけて楽になりました。
解放されると本当に大切なことが見えてきます。本当に大切なことはたくさんはないのです。だからたくさん抱え込まなくていいのです。
だからできなくなったこと、失ったものに執着する必要もないし、がっかりしたり、悲しんだりする必要もないのです。人生は引き算なので、それで合ってます。
最後に残った宝物を大切にしていけばよいのです。
そういう結論に達した、わたしの2022年の年末です。
みなさま、来年も「おしゃれ会議室」をどうぞよろしくお願いしますね!
いつかのゆうぞら-燃える富士山
Jane
ああ私もTO DO LIST大好きなんですよ。もう「〇月〇日やること」って書いた時点で快感。リストに書いてないことをやったら、やった後で追加で書いて線を引くほど。残った用件はそうです、重要度の低いものです。でも私は私に甘いのでプレッシャーにはなりません。
そのリストを監督?する人がどれだけリストを完遂することに厳しいかによりますよね…..。
もうやめた某職場では、朝行くと(私の一人シフト)上司からのTO DO LISTが机に置いてありました。書いていないルーティーンワークをこなすだけでちょうどいいくらいなのに、そこに今日のスペシャルと他のシフトの人からの持ち越しワークが10個以上あって、仕事の終わりにはどれとどれを終わらせたか上司の前で☑させられるのです。
100%の要求を書いておけば50%くらいしかやらないけど、200%書いておけば100%くらいやるだろうと思ってるんだろうな…と思いつつ、そのリストがどんどん心理的な重荷になっていき。
ある朝、とにかく一つずつだけを見よう。それを淡々と繰り返して進むのだ。と決心して出勤。リストNo.1に赤字で書かれた「トイレ掃除をやれ!〇〇(同僚)だけの仕事じゃない!」という指示に、ぴきっときました。誰の担当でもないけど私が一番トイレ掃除をやっていたから。勿論それは他より重要度の低い仕事だけど、そこに感情的に反応してしまい、先にトイレ掃除してしまいましたとさ。
そしたらそこで上司が抜き打ちチェックに来て、なんでトイレ掃除を最初にやったかと怒られ。頭きたからですとも言えずに、「えートイレを使ったついでに」なんて誤魔化し。「リストを全部読んだのか!」と聞かれ、わざと読みませんでしたとも言えずに。
その日が私の最後の勤務日となりました。チーン。
mikity Post author
Janeさん、コメントありがとうございます!
わ~、すごい職場でしたね、To DO LISTって人から押しつけられる時点で指令書ですよね。TO DO LISTではない!
人から押しつけられるのが嫌いなわたしは、その会社、一日たりとも続かない自信があります、きっぱり!
Janeさんも辞めて正解ですよね。
わたしたち、自分のやることは自分で決めますからっ!!
来年もどうぞよろしくお願いしますね~~♪
ネコジータ
楽しみに覗いて👀いましたが
如何なさいましたか?
mikity
ネコジータさん!なんと!コメントをありがとうござぃす。
あれこれ元気にやっています。
またいつか登場するかもしれません。前向きに検討いたします_(._.)_
ネコジータ
更新されず 心配しています