介護サポートを雇った理由
7月の終わりの介護ミーティング、楽しかっただろうなあ。私も行きたかったなあ。介護なのに楽しいって変な表現ですが、でも、オバフォーの読者のみなさんなら、きっと、どよ〜んと落ち込むことなく、楽しい会になったにちがいない。そう確信しております。
さて。
コンゴンの介護はどうやっていたのか。
台湾では、インドネシアやフィリピン、ベトナムなどの人に介護サポートをお願いするのはかなり普通です。うちも例外なく頼みました。今度台湾を旅行されることがあれば、ぜひ、公園の近くとか、涼しそうな場所をよくよく見てみてください。台湾じゃない、東南アジア系の女性が車椅子を押していたり、ご年配の方に寄り添って歩いているのが見られると思います。
日本でも介護のために外国人の受け入れを始めていますが、働く場所は介護施設とかになりますよね。私の職業柄、そういう人たちの日本語教育についての記事をよく読みますが、難しい日本語を覚えなければならないみたいだし、いろいろ専門知識も覚えなきゃっていう状態で、正直、気の毒です。
台湾での外国人介護サポートの働く場所は、主に家庭です。ゴンゴンがいるところ、それが彼女の働く場所になります。日本の生活スタイルから考えると、他人が家にいるのはイヤ!!という感じでしょうけど、台湾の介護サポートは、「24時間、住み込みで」というのがほとんどです。
自宅介護の場合、24時間、誰かが見ていなければなりません。私も介護サポートの人が来る前は、ゴンゴンと同居していましたので、私もがっつりゴンゴンのお世話をしました。ゴンゴンは行動が不自由というのではなかったんですが、でも、私は緊張で落ち着きませんでした。いやいや、むしろ、行動が不自由でなかったからこそ、緊張していたのかもしれません。
私も食事の準備や仕事やら用事やらで、ずっとは見ていられません。一番困ったのは
私のトイレタイム!
落ち着いてできんのですよ。これはね、もう本当につらいところだと思います。食事の準備も仕事も手を抜けばいいさ。でもね、トイレは、落ち着いてやりたい。トイレのドア、きちんと閉めたい。こんな生活じゃ、快腸順調っていくわけない!
私だけが介護をしていたのではなく、家族全員(ゴンゴンは5人も子供がいる)でローテーションしながらがんばったのですが、全員の同意のもと、外国人の介護サポートを受けることにしたのでした。
トイレだけが理由ではないんです。やはりね、家族はお金を稼がなきゃならない。自分の生活のため、ゴンゴンの介護費用のため。そのためには仕事に行かなきゃいけない。仕事を続けるためには、仕事の成果も上げなきゃいけない。たびたび休んでもいられない。仕事のためにも介護のためにも、健康でなければならない。だから、他人の介護サポートが必要なんです。
家で家族だけで介護するって、理想的な形かもしれませんが、要介護のレベルがどうであれ、家族のギスギス化も崩壊も、可能性は濃厚になってくるんじゃないでしょうか。実際、私の日本の家族は、祖母の介護をめぐって、母の兄弟姉妹は仲違いをしてしまいました。人生の終盤を迎えている人にとって、子の仲違いって、本当に一番見たくないものなんじゃないかな。しかもそれが自分が原因だなんて。お手伝いしてくれる人がいると、介護する側もされる側もQOLが上がるんじゃないかなって思うんです。日本にもこういうシステムがあると、みんなかなり助かるんじゃないかなあ。
それでは、下次見!
チェコ
台湾に行ってきました。
朝市で買った饅頭を公園で食べていると
いました。車椅子を押している東南アジア系の女性と
おじいちゃん、おばあちゃんがあちこちに
そうなんですか、台湾では介護の世界に進出しているのですね。
昔から香港では、フィリピンの女性がメイドとして
たくさん住み込みで働いていましたが。
夜、ホテルでニュースを見ていると
それらの女性が、高齢者を虐待していると問題になっているらしいですね。
殴っている動画が出ていました。
日本でも家族の虐待、施設での虐待がありますが
どの国も高齢化時代、問題山積みですね。
台湾大好きです。一人旅を楽しんできました。
あずみ
チェコさん、コメントありがとうございます!
記事を書かせていただいているあずみです。
香港にいらっしゃるんですか。たしかに大陸とかでもメイドさん、いましたね。
台湾では、介護サポートのほうでお願いしているケースが多いと思います。
ベビーシッターとか。メイドさんもいると思いますが、、、、
そして、おっしゃる通り、虐待の問題もあるんです!(双方で)
うちはラッキーなことにいい人だったんですが、
本当に、どこの国でも、いろいろな問題がありますよね・・・
今度、介護サポートの人を雇った時のいろんな問題を取り上げたいと思っています。
また読んでくださいね!
そして、またコメントください! お待ちしております。
また台湾にも遊びに来てください。お待ちしてまーす(本当に)。
ぺいたお
あずみさま
台湾の介護事情、へー、そうなんだ!と、興味深く読みました。どんな介護を選択するかは、その国の制度や文化がからむので、なかなかこれがいいとは言えないですが。
そして、おっしゃるように、日本では外国人介護士には、言葉の壁が大きく立ちはだかります。特に、書き言葉は難しい。
でも、書いて記録を残すことは、介護にとって、とても重要なことなのです。
記録があると、別の人に変わっても、別の事業所が来ても、情報を共有して介護することができます。家族、医療も、そのお年寄りの日常の状態を知ることができます。また、介護士がなにか疑われたときは、記録がその人を守ってくれるのです。
うちでも家族の介護でヘルパー、デイ、ショートステイと利用しましたが、どこでも記録を残すので、子どもが週に1、2回たずねても体調の変化などがわかり、助かりました。ヘルパーさんも、他のヘルパーさんの献立を記録から読んで、変化ある食事を組み立ててくれて、本当にプロフェッショナルでした。
今は特養で暮らし、大腸がんをわずらっています。施設職員が排便量を細かに記録しているので、薬との関係がわかり、医師に報告して次の治療につなげています。
とはいえ、記録を書くのは日本人の介護士でも苦手な人がいます。外国の方は、それ以上でしょう。
タブレットでタッチパネルや機械翻訳で記録する方法も考えているようなので、今後に期待といったところです。(日本人は、すぐテクノロジーで解決したがる?)
あずみ
ぺいたおさま
コメントありがとうございます!
どういう介護がいいのかというのは、文化が大きく関わってきますよね。
外国人にとって、日本語で書くというのは相当な負担かもしれませんね。
五十音だけでもたいへんなのに、漢字も…ときたら…ねえ。
台湾では外国人の介護の人にお願いする範囲とか期待が日本と違うのかも…。
ああ!ここにたくさん書きたい!
でも書いちゃったらレポートに書く内容なくなっちゃう!
台湾のゆるいけど合理的(だと私は思ってる)な介護事情を
もっともっと書きますね。何がいいとか悪いとかじゃないですけど、
読んでくださる方の心がちょっとでも軽なったらうれしいです。
テクノロジーに頼るのは悪いことではないと思います!
仕事の負担が軽くなるならなおのことです。(導入時は大変でしょうけど)
ぺいたお様のご家族も大変な状況でいらっしゃるのですね。
介護されるほうもするほうも、体力気力が大切ですから、
どうぞご自愛くださいね。
ぺいたお
あずみさま
レポートにたくさん書いてくださいね。読ませていただきます!
「ご自愛」なんて言っていただけるような苦労はしてないんです。この話は義母ですが、8年間、介護サービスをフルに使って、本人の家で1人暮らしをしてもらいました。緊急事態も多々発生したものの、これができたのは介護保険制度があったからです。
いろいろなやり方があると思うのですが、介護する人たちは制度を知って、うまく使ってほしいと思うのです。