夏目漱石と借金と その2
夏目とググると「夏目友人帳」がトップに挙がってきました。
さすがにゃんこ先生♪
猫つながり(?)ではありませんが、
今回も夏目先生の借金の断りの手紙の続きです。
(猫つながりで①)
3年ほど前にベストセラー作家の手紙の本を読んでいたところ、
そこにも夏目先生の借金の断りの手紙がでてきました。
また出た~と思いながら読み進めると、
なんとこの手紙には初めて目にする「追伸」が書かれているではありませんか!!
その追伸とは
「財布を見たら一円あるから、
これで酒でも飲んで気を大きくし、家賃を追っ払いなさい。」
ベストセラー作家が書き足したのかと思い、
とりあえず図書館の「漱石書簡集」で確認したところ
ちゃんと追伸も載っていました。
夏目先生、誤解していました。すいませんでした!
本当にすばらしい追伸です。
貸す金はないというきっぱりとした本文ゆえに、
追伸の夏目先生のやさしさと気遣いがいっそう心にしみるわ~。
(この方もお金の使い方に問題があったみたいで)
そもそも百年も前の借金を断られた手紙が、
いくら文豪が書いたといえ現在まで伝わっている
というのが不思議だったのです。
この追伸がなかったら、私ならすぐに釜戸の火にくべてます。
夏目先生の心遣いが嬉しかったんですよね、飯田さん。(借金を申し込んだ人)
そして私の中で新たな疑問が。
こんな素晴らしい追伸があるのに、どうして今まで私が読んだ手紙の本には
載せられていなかったのか?
そこで追伸なしの手紙を載せていた本の参考文献をあたってみると、
残念ながら参考文献にも追伸は載っていませんでした。
やはり参考文献は原典(または近いもの)にあたってみることが大切ですね。
そして追伸って実は本文よりも本音とか気持ちが表れているのかも。
手紙や葉書を書き終わったあとに、本当はあれが書きたかった~
なんてことがよくあるし^^;文末だけに印象にも残ります。
文豪夏目先生は追伸の効果を知っていたんですね。
さすが「東大生が選ぶ天才偉人第四位」(数日前のTVより^^;)
「三四郎池」効果の四位ではなかった~笑
三四郎といえば、その小説の後半の部分で
「人間はね、自分が困らない程度内で、なるべく人に親切がして見たいものだ」
と書かれています。
あれは夏目先生の心情でもあったのかも、しみじみ。
(猫つながりで②)
爽子
ゆみるさん、こんばんわ。
文献をたどっていくのって、おもしろいですね。
なるほどにゃ~。。。と深くうなずきました。
最後の切手、わたしも大好きで、たくさんもっていました。
猫好きな友人にもプレゼントしました。
追伸に本当の想いが表れるってこと、ありますよね。
余所行き顔の文面が、急にその人の体温がつたわる追伸になってたり。
わたしなら、すぐに脱線しちゃいますけれど。
ゆみる Post author
爽子さん、いつもコメントをありがとうございます♪
実は上記の「漱石書簡集」でも
追伸だけ次の裏のページに載っているというトラップが!
有名なミステリーの衝撃の一行と一緒だったので、
私的には非常に面白かったのですが、
長くなってしまうので削りますた。
いま書けて、あ~スッキリ~。
爽子さんthank youです^^
追伸だからどんどん脱線しましょ♪
一時は白ヤギさんと本文より追伸がず~っと長い
手紙を書きあっていたことも。
爽子さんもこの猫の切手、たくさんお持ちでしたか^^
2シート購入したので今でも手元にある
私もお気に入りの切手です♪