冬のはじまり
毎年11月3日文化の日は、TVで全日本剣道選手権を見ながら
コタツを出す我が家。(私も夫も剣道経験は全くないのですが)
カバーをつけようと広げたコタツ布団にじーさん猫が必ずのって邪魔をして、
お星様になったおばちゃん猫がいそいそとコタツに入る姿を見ては、
冬が始まるよ~と去年までは毎年心に中で歌っていたのに。
今年のコタツは少しさみしい・・・。
おばちゃん猫がいなくなってから手紙が書けなくなりました。
私のことを気にかけて下さった白ヤギさんや友人やオバフォーの方から
暖かいお手紙をいただいたのですが、その返事も書けないのです。
とても感謝しているし嬉しいのに、書く気にならないのです。
仕事をしているだけで精一杯、料理も出来ないししたくない。
そして毎日ふとした時におばちゃん猫を思い出して涙が・・・。
これがペットロス?
今年もコタツを出したあと、ずいぶん前に予約していた本が届いていたので
重い腰と気持をあげて図書館に行きました。
久しぶりの図書館には「読書週間」のポスターや展示が。
文化の日前後の二週間は読書週間と書かれていました。
そういえばおばちゃん猫の側で白ヤギさんのお手紙を整理していた時に、
もしも「大人の読書週間」があったらポスターにしたいようなお手紙が。
優雅で豊かな時間の流れを感じます。
図書館には読書をすすめる本も展示されていたので
少し読んでみたら、私が好きな読書を勧める詩を思い出しました。
書物 西条八十
(一)
雨がふるとき、風邪をひいて
すきな遊びができぬとき、
こどもよ、書物をお読みなさい。
書物はあなたをつれてゆく、
海山こえていく千里
知らない国や、とほい国。
見たこともない人たちや、
また、めづらしい動物が
あなたと遊び、話する。
書物を読めば、友だちは
いつも出てくる、眼のまへに。
(二)
どんなにだいじにしまつても
万年筆や、カメラなど、
なくしてしまふことがある。
かはいい鳩なき時計でも、
電気じかけの機関車も、
こはれてしまふことがある。
書物は、いつぺんよんだらば
あなたのこころの奥ふかく
じつとそのまま残つてる。
書物がくれる財産は、
一生消えない、なくならない。
おばちゃん猫の柔らかな思い出もきっと一生なくならない・・・。
え~ん、また涙が^^;
ずいぶん遅くなったけどやっとお返事が書けそうです。