ボツイチ鼻水出金簿④香りの庭
今年もご近所のお庭の桜のつぼみが膨らみ始めました。
このお庭は少し前には沈丁花の甘い香りで春を知らせてくれましたし、
毎年梅雨時にはくちなしの花が、夏はオシロイバナ、秋に金木犀が香り、
そして毎朝出勤の時にかすかにお線香のよい香りもするのです。
夫が亡くなって一番沢山いただいた物がお線香でした。
弔電にお線香がセットになっている物から始まって、お香典と一緒に贈って
下さったもの、せめてお線香だけでもと贈って下さったもの、
親しい友人たちが取りあえず消え物だからと贈ってくれたものなど、
ちょっとしたお線香売り場のように。
でも猫たちがうっかりお線香を倒したら火事が怖いし、
猫たちの火傷も心配で義母にお願いして頂いた沢山のお線香を
引き取ってもらいました。
相続手続きを始めて夫の実家に多い時には週に2回は行くようになりました。
子どものいない私の場合、夫の相続人は私と夫の両親になるからです。
夫の父は数年前に亡くなっているので実際は私と義母の二人。
夫の実家に通うようになって初めて気が付いたことは
お線香によって香りが全く違うこと。
そしておそらくその差がお値段にも反映されていそうということでした。
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義母と私が一番気に入っているお線香は夫の大叔母(100歳!)が
送って下さった塗の木箱に入った高級なお品でした。
お線香の色すら上品で線香立てに入っている色々なお線香の中から
つい大叔母のお線香を取ってしまい、義母とやっぱりこのお線香の香りが一番と
毎度決まりごとのように話しています。
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そして香りのよい花が咲くあのお庭のお線香が季節によって
香りも違っていたことに初めて気が付いたのです。
四季折々に咲く花の香りの邪魔はせず、花の香りに奥行きを持たせるような
お花に合わせたお線香の香り。天国ってこんな香りがするの?と
夫に聞いてみたい・・・、なんちゃって。
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こんな感じでお線香の香りが身近になり相続手続きを始めようとした矢先に、
なんということでしょう、夫が働いていた会社が私を更に精神的に
疲れさせるような失敗をやらかしてくれていたのでした。
あ~前途多難な予感・・・。
本日の出費 義母宅に行く途中に駅構内売店で見つけた日刊ニャンダイ 350円
義母や義弟妹家族と一緒に食べた堂島ロール 2700円
爽子
こんにちは。
お線香、ほんとにいただくことが多いです。
我が家もあふれかえりました。
こうなった家の人にしかわかりませんよね。
わたしも、お線香送ったことがありますもの。
日刊ニャンダイ。こんなのあるんですか。すごい~~~。
実際に手に取ってみたいわ。
堂島ロール、もう何年も食べてない気がします。
食べたくなってきた。
精神的に疲れさせる失敗をやらかされたゆみるさん、どおしてこんなことに~~~っ!!
3月と言えば、引っ越しをされるとおっしゃってましたよね。
大変だわ。
お手伝いできないのが歯がゆいです。
ゆみる Post author
爽子さん、本当に暖かいコメントをありがとうございます。
この引越しが総仕上げと言いたかったのですが、
まだ相続手続きは済んでいません^^;
そして夫に実家でまた不幸がありました・・・。
爽子さんの「お手伝いができないのが・・・」の言葉を読んで
涙が止まりません。気にかけて下さって本当にありがとうございます。